障害福祉事業所の行政手続きと運営サポートのプロ
杉山和丈
Mybestpro Interview
障害福祉事業所の行政手続きと運営サポートのプロ
杉山和丈
#chapter1
障害福祉サービスに関するさまざまな支援を得意とする行政書士の杉山和丈さん。神戸市長田区に「マロン行政書士事務所」を構え、障害福祉事業所の指定申請や各種届出、事業所運営のサポートなどに取り組んでいます。
「障害」に関する社会的認知が進む中、障害福祉事業所のニーズは増加。一方で、行政手続きが複雑な上に法改正も多く、事務作業に時間を割かざるを得ない状況にあると杉山さんは指摘します。
「虐待防止や感染症対策に関するマニュアルなど、整備が求められる書類も膨大です。もし不備があると報酬の減算や返戻が求められ、最悪の場合、事業所の指定取り消しといった行政処分を受ける可能性もあります。専門家としてサポートすることでリスクを減らし、お客さまに事業所運営に専念していただける環境を整えています」
モットーは「謙虚、親切、丁寧、正直」。IT業界でコンピューターなどのサポート業務に携わってきた経験を生かし、複雑な制度も相手に分かりやすく説明するよう心掛けています。
「現場ではITが苦手な方もおられるので、IT関係に関する相談を受けることもあります。先日も『どんなプリンターが使いやすいか』と相談を受け、困りごとをお聞きして適した機種と接続構成などご提案しました」
現場への理解を深めるため、行政書士の業務の傍ら、事業所の生活支援員として非常勤で勤務。利用者から「ずっと働いていてね」と声を掛けられるなど、幅広い信頼を得ています。
#chapter2
杉山さんが行政書士を目指したのは、前職で海外の学生の新卒採用に携わり、在留資格の取得などに関わったことがきっかけ。ユダヤ人への「命のビザ」の発給で知られる外交官・杉原千畝を尊敬していたこともあり、「行政書士になって入管業務に従事する」との思いを抱きました。
「行政書士の業務分野の中に障害福祉があると知ったのは、実は資格取得後なんです。もともと医療や福祉の仕事に興味はあったのですが、自分には無理と決めつけていました。しかし行政書士の専門知識があれば、直接支援ではなくとも福祉の現場に貢献できるのでは?そう思い、第二の人生は福祉業界に捧げると決意しました」
2025年に事務所を開業。顧問先は兵庫県を中心にリモートも活用しながら広がっています。毎月の定期訪問で課題や困り事をヒアリングしますが、メールや電話、SNSで質問が来ることも。その際に心掛けているのはクイックレスポンスだそうです。
「お客さまから『自治体から連絡があったけれど、よく分からない』と連絡があり、すぐに私が役所に電話や、実際赴いて、内容を確認することもあります。行政への問い合わせは、すぐに結果が出ないことも多いのですが、その際もお客さまに状況を随時報告するように心掛けています」
問い合わせを受けて行政機関からのメールや書類を確認した結果、他の士業が携わる手続きであることもしばしば。それでも杉山さんは、「重要なお知らせを見逃さないためにも」と手間を惜しみません。
「決まりに則って手続きを進める行政書士の仕事は、結果そのもので差が出ることは多くありません。それだけに、手続きの過程における丁寧なケアを心掛けています」
#chapter3
「福祉業界で働く人の待遇を上げたい」。そのような思いから杉山さんが力を入れていることの一つが、報酬の加算に向けたアドバイス。ITによる業務効率化と合わせ、経営基盤強化を図ることで利用者へのサービス充実につなげています。
「事業所の業務を確認し、送迎や食事提供など、加算の対象となり得るサービスがあれば、取得を目指すように勧めています。その際は、記録すべき事項や契約書の保管など、必要となるエビデンスについても説明。もちろん、利益重視に傾きすぎるのは福祉事業にそぐわないので、過誤請求や減算を未然に防ぐための対応もいたします」
障害福祉サービスに加え、成年後見や相続の手続き、遺言書の作成なども得意としており、個人を対象にさまざまなサポートを展開しています。セミナーも随時開催し、財産管理や終活に向けた準備の必要性を情報発信。成年後見や遺言など「ハードルが高い」と感じがちな法制度を、より身近に感じてもらえるよう努めています。
円滑な手続きにより、相談者の事業が順調に進んでいる様子を見られたときにやりがいと喜びを感じるという杉山さん。今後も障害福祉の分野を追究していく考えで、複雑な制度に頭を悩ます事業者と、多忙な中で適正な業務執行を行う自治体の橋渡し役を務め続けたいと語ります。
「現在も福祉に関する資格取得や研修に取り組み、実務に役立つ知識を学び続けています。これからも福祉の現場や制度への理解を深めながら研鑽(けんさん)を重ね、ゆくゆくは自ら障害福祉事業所を運営できればと考えています」
(取材年月:2026年9月)
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障害福祉事業所の行政手続きと運営サポートのプロ
杉山和丈プロ
行政書士
マロン行政書士事務所
障害福祉の現場を知る行政書士として、お客様と行政の橋渡し役を担います。難しい制度や手続きも迅速に調べ、平易な言葉で丁寧にご説明。開業時の手続きから、その後の安定した事業所運営まで伴走します。
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