許認可申請・トラブル時に有効な文書作成のプロ
大西勝一
Mybestpro Interview
許認可申請・トラブル時に有効な文書作成のプロ
大西勝一
#chapter1
神戸市営地下鉄・和田岬駅から歩いてすぐの大通り沿いに、大西勝一さんが構える大西行政書士事務所があります。大きな窓から光が差し込む開放的な喫茶店を改装して事務所にしているのは「長年暮らすこの町で、いろんな悩みを抱えている人に、少しでも身近な存在でありたい」という気持ちの表れ。クラブなどの風俗営業や産業廃棄物処理、運送、介護といった業種の許認可申請をはじめ、会社、外国人、男女、金銭にまつわる多彩なトラブルに、文書の作成で幅広く対応します。
「なかなか解決できない問題、不当な行政指導などで苦しんでいる人を救いたい」という気持ちが強い大西さん。真剣な悩みであれば、どんな内容でも、親身になって受け止めます。「どこに相談すべきかわからない、誰にも打ち明けられず、精神的に追い詰められているなどの場合でも、こちらに電話で予約を入れるか、とりあえず足を運んでみてください。お顔を合わせ、じっくりとお話をお伺いします」と優しく語ります。
大西さん自身も20代の頃、トラブルに苦しんだ経験があります。「車を運転していて、追突されました。当然の権利として補償を求めましたが、保険会社は私のケガを軽傷と決めつけ、こちらの要望とは異なる見解を示します。相手側には海千山千の弁護士がついており、交渉は難航するばかり。私は疲れ果ててしまいました」。それがきっかけで自分のような弱い立場の人の役に立ちたいと、別職種から行政書士を志したのです。
#chapter2
「かつての自分のような目にあっている人を救いたい」という初心を胸に抱いているだけに、難しい案件にも粘り強く取り組んでいます。他の行政書士や弁護士にはことごとく「無理です」と断られた末に、駆け込んできた人も少なくありません。
「交通違反を理由にゴールド免許の資格を剥奪された方から、無実を証明してほしいという相談がありました。その方は車関連の職種で、ゴールド免許の資格をとても重要視していたのです」。大西さんは、依頼者の車両と取り締まり現場との位置関係、間にあった障害物などを丹念に調べて図面化。矛盾を証明する書面を提出し、決定を覆したのです。ゴールド免許の資格が返還されるという希少なケースとなりました。
難航していた倉庫業の登録申請に取り組んだこともあります。古い建物で、完成時に必要な検査が済んでいませんでした。当時は取り締まりが厳しくなかったのですが、現在はビジネスに支障をきたします。建築行政に相談しても「受け付けられない」の一点張りで解決方法は提示してもらえません。大西さんは敬遠されがちな内容であることを承知で、事業者に代わって、何人もの一級建築士に粘り強く調査証明を依頼し、2年がかりで登録申請を成し遂げました。
いずれのケースも、依頼者が自分だけでは解決できず悩みが深かったぶん、喜びも大きく、大西さんにとっても達成感、やりがいの大きいものになりました。
#chapter3
「困っている人を見ると放ってはおけません。何とかして助けたいというのが人情でしょう」という大西さんには、結婚詐欺、ストーカー、不倫といった案件も舞い込みます。司法書士や弁護士をはじめとする各界の専門家と協力しあい、大西さんは書類作成を担当。外国人からの依頼なら、必要に応じて通訳と連携します。外国人にまつわるトラブルに対応した経験がないとわかりにくい事情にも精通しており、他士業から頼りにされることも少なくありません。
「日本人男性との偽装結婚を疑われ、外国人女性が結婚ビザを申請したにもかかわらず、2度とも認められないというケースがありました。問題が長引くことを案じたまま、男性の母親が亡くなったのも大きかったのでしょう。高齢の父親を夫婦で支えたいというカップルの強い志など、結婚が愛情に基づくものであることを書面に盛り込み、4度目の申請でようやく手続きが完了しました」
「懸命にがんばる人が報われるような社会に」という願いと、自らがそれに貢献したいという気持ちが高じて、2012年には統一地方選挙に出馬するという経験もした大西さん。「行政に関心を持ってほしいという気持ちは特に強いですね。議員が何をしているか知らないという人が多い現状に、一石を投じられればと。多くの人が関心を持てば、困っている人を救うことにもつながるはずです」と、真摯な取り組みを続けています。
(2014年10月 現在)
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許認可申請・トラブル時に有効な文書作成のプロ
大西勝一プロ
行政書士
大西行政書士事務所
自身もトラブルに苦しんだ経験に基づき、難しい案件にも粘り強く取り組む行政書士の大西さん。許認可申請をはじめ、会社、外国人、男女、金銭にまつわる書面を真摯に作成し、紹介と再依頼が後を絶ちません
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