チーム体制で患者を支える糖尿病医療のプロ
松田友和
Mybestpro Interview
チーム体制で患者を支える糖尿病医療のプロ
松田友和
#chapter1
厚生労働省の「2016年国民健康・栄養調査」によると、糖尿病が疑われる成人の推計は1000万人、予備軍も約1000万人いると言われています。
「成人の10~11人に1人は糖尿病、4人に1人は予備軍という近年、他人事とは言えない病気になってきています。糖尿病は自覚なく進行するだけに、多くの方に検査や治療を受けていただきたい」と語るのは、糖尿病専門医の松田友和さん。2018年4月、糖尿病内科かいせいクリニックを開業。2022年4月に、糖尿病内科まつだクリニックに改名し、院長を務めています。
同クリニックは、糖尿病専門の医師とスタッフが、多職種のチーム体制で治療しているのが特徴です。糖尿病の専門医は松田さんを含めて計7人。女性医師もいるので女性も相談しやすいと好評です。さらに、クリニックには珍しい糖尿病看護認定看護師2人に加え、日本糖尿病療養指導士や臨床検査技師といった糖尿病の専門スタッフが在籍。医師の診断や投薬以外に、専門スタッフが食事や運動、メンタルまで手厚くサポートしています。
ほかにも、糖尿病になると巻き爪や水虫などの足病変に気づきにくいためフットケア外来もあり、フットケア指導士の資格を持つ看護師が対処をしています。また、血糖値への悪影響を抑えるために禁煙認定指導医による禁煙外来もあります。
「患者様の症状や体質、ライフスタイルなどに合わせ、チーム体制だからできるレベルの高いオーダーメイドの治療法を提案していきたいです」
#chapter2
健康診断などで糖尿病や予備軍が懸念されても、会社勤めだと病院に足を運びにくいものです。しかし、「糖尿病は自覚なく進行するのが怖い点です。治療をおろそかにしておくと平均寿命と健康寿命は、ともに健常者より約10歳短くなり、神経障害(ひどくなれば下肢切断)や網膜症(ひどくなれば失明)など、さまざまな合併症で苦しむ可能性があります」と松田さん。
糖尿病内科まつだクリニックは、平日は19時まで、土曜は午前中に診察ができます。予約優先(一部は要予約)なので、大病院のように長く待たされることもありません。クリニックの前には駐車場があり、車は第2神明玉津ICから国道175号線を1km。バスなら明石駅から約15分とアクセスも便利です。
「この10~20年で糖尿病関連の画期的な医療器具や新薬が増えています。いわゆる総合病院のように建物は大きくありませんが、専門クリニックだけに糖尿病関連の医療器具や内服薬・注射薬も充実。スマホで血糖値をリアルタイムでモニタリングできる検査器具や、3~4日に一度の穿刺で済むインスリンポンプ療法など、近年注目されている検査や療法も複数から選ぶことができます」
クリニックはアットホームで、気軽に何でも相談できる雰囲気も魅力だそうです。「糖尿病を患っている方はもちろん、セカンドオピニオンを求めている方、血糖値コントロールで悩まれている方、健康診断で血糖値が高いと指摘された予備軍の方まで、ぜひ一度おこしください」
#chapter3
「糖尿病と言えば、食事や生活習慣が悪いといった偏見があるように思います。しかし、インスリンが出にくいという膵臓機能の個人差が大きな原因です。だから、運動をせずに暴飲暴食をしても糖尿病にならない人はなりません。普通の生活をしていてもなる人もいます。糖尿病になったからといって自分を責めてほしくないですね」
しかも糖尿病は一度かかると一生付き合わなくてはならない病気です。だからこそ松田さんは治療において、生活の質を落とさずに楽しむことも大切だと考えています。
「ストイックな食事制限や運動は長続きしません。食事を重視したいなら、運動で補えば良いでしょう。運動といっても苦手なら特別なことをしなくても、階段を使うなど生活の中で自然に取り入れるだけでも変わってきます。やらされると辛くなるので、私たちチームは患者様と一緒に治療を考えていきます」
また、治療の不安解消、知識の向上、相互親睦を図るために、糖尿病患者友の会「ばんぶぅ会」を設立。日本糖尿病協会に加入しており、糖尿病患者はもちろん、家族や医療スタッフなど誰でも入会することができます。同会では勉強会以外にも、少し贅沢な食事会や楽しく運動できる日帰り旅行なども予定しています。
「糖尿病は今では国民病と呼ばれ、特別な病気ではなくなってきています。むしろ糖尿病の方のほうが、日ごろから食事や運動に気遣うために、健康で長生きの方もいらっしゃいます」と松田さん。そして、糖尿病患者の食事や運動は、一般人とっても良いものなので、家族まで健康にしてくれるそうです。
糖尿病の偏見や不安を払拭し、治療をと通して、人生を豊かにすることが松田さんの目標です。
(取材年月:2019年10月)
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Profile
チーム体制で患者を支える糖尿病医療のプロ
松田友和プロ
内科医
医療法人社団翠藍 糖尿病内科まつだクリニック
糖尿病専門クリニック。糖尿病専門医による薬物療法に加え、認定看護師や療養指導士など糖尿病専門スタッフがチームで食事療法や運動療法も行う。フットケア外来、禁煙外来、糖尿病患者友の会「ばんぶぅ会」もある。
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