遵守する法律も裁判所の場所もこれで解決???
最も強烈だった出来事
前々回より60人ほどお見合いをしたと申し上げておりますが、いろいろなことがありました。その中でも最も強烈だった出来事を申し上げることに致します。
ある時、見合い屋のババアより、某経済団体の事務員をやっている女性の話が来ました。
頭の中は満開の桜!
実際に会ってみると、おとなしめ、控えめな人でした。
ところが、話をすると、物凄く上手く、政治経済の難しい話からお笑い芸人の話まで、何でも詳しいし、日頃は料理教室にも行って、女子力もかなり高い様子でした。
もう正に理想の女性そのものでした。
そのため、私は即座に虜になりました。
現代のおとぎ話?
その女性、最初は経理関係で数値の入力をやっていたそうですが、会った時は会議とかの準備、司会などで、特に予習や準備は要らなかったそうです。出勤はかなり遅い反面、帰宅は夜中になると言っていました。上司は某巨大企業の上層部で、『東京から単身赴任で来ている』と言っていました。
どうやら経済団体というところは、別世界のようでした。例えば夏に琵琶湖で花火大会の時は、大阪から二両連結の特別列車に乗って、琵琶湖畔まで行って、涼しい列車の中から花火を鑑賞するみたいでした。超満員電車で往復する我々一般大衆とは大きく異なり、正に現代のおとぎ話のようでした。
奈落の底へ
そんな日々も長くは続きませんでした。
その後、見合い屋のババアよりお断りの連絡が入りました。
その瞬間、奈落の底へ落ちました。
それからというもの、仕事へ行くのも大変でした。
当時、密室で一人、測定機と格闘する作業をやっていたのですが、手も動かず、椅子にまともに座ることもできませんでした。
そこへ突然、誰かが入って来ると、急にシャンとして、何事も無かったかのようにし、人が出て行くと、また元のダラリとした状態に戻っていました。
『なぜだったんだろう?』そればかり考えていて、次のお見合い話が来ても全く乗る気になれませんでした。
突然のひらめき!
そんなある日、隣の席の同僚のところへ、設備関係の社長がやって来ました。時々やって来る常連さんでしたが、たまたまその経済団体の話をしていました。どんな話だったか?全く覚えておりませんが、その中身から、ヒントを得たのでしょう。全身電気ショックにでもなるほど、ひらめきました。
あの人の本当の姿は?
一見、おとなしくて控えめ。
とにかく何でも良く知っている。
出勤は昼頃、帰宅は深夜。
仕事は会議の手伝いだけ。
女子力満載。
上司は単身赴任。
ひょっとして、あの人の仕事って、『上司のプライベートも含めたお相手???』
そんなことが頭のなかで炸裂しました。
そう、巨大企業の上層部と言えば、かなりの海千山千です。
とすれば、インテリ度も高く、その一方で人一倍いわゆる女性らしさ?も求めらたのではないか?
そんな厄介な人を相手に、しかも経済団体内には強力なライバルもいて、その中で勝ち抜かなければならない、そんなことだったのではないか?
これで全てが説明が付くのでは?そう思いました。
そして、そもそも女性とまともに付き合ったことがないだけに、免疫もへったくれもない状態ですから、衝撃だけは天文学的なものとなったのではないか?今でもそう思います。
毒気にでも当てられたのか?
もちろん、真相を確かめたわけでもないので、上記ひらめきは『単に自らを慰める妄想だっただけでは?』というご指摘もあろうかと思います。
その可能だって十分あります。
そうだったかもしれませんが、いずれにせよ、それをきっかけに何とか立ち直りました。
さすがに落ち込んでいた時、家族には良くわかったみたいで、父親からは『毒気にでも当てられたのか?』と言われておりました。