出来上がったものは誰でもケチを付けることができる
皆様方、お世話になっております。播羊化学研究所の辻村でございます。
日々雑感を綴っております。
前回は『作文』に纏わるお話を申し上げましたが、その続きです。
新聞部を作ろうとしたが…
私は不幸にして?地元の公立中学を卒業して京都市内の仏教系の私立高校に進学しました。
吹奏楽部に入りたいと思っていたのですが、その学校の吹奏楽部は拘束時間がやたら長く、一旦入ってしまうと、将来は中堅どころの私立大学に応援団部などで吹奏楽を続ける条件で進学するか、系列の仏教系の大学へ進学するか?の2パターンしかないと聞きました。
さすがにここで人生を決めてしまう勇気はなかったので、吹奏楽部へ入ることは断念しました。
かといって、他に適当なクラブもなかったので、新聞部でも作ってみようと思いました。
そこで、クラスメートに声をかけたところ、数人集まってくれました。
新聞部の作り方が書いてある本も2冊ほど読みました。
作文を書かせてダメ出し
その後、新聞部の顧問をやるという国語教師を紹介されました。
『まずは作文をいくつか書け』と言って来ました。
私は言い出しっぺでしたので、まずは率先して自らいくつか作文を書いてみました。
メンバーが集められ、ほぼ全ての作文の『ダメ出し会』が開催されました。
作文を完璧に貶され
最初から、最後までボロカスでした。
その一方で、その教師の顔は終始薄気味悪い笑顔で、非常に痛快な様子だったことが今でも脳裏に焼き付いております。
結局『これではやってられない』となり、新聞部は解散になりました。
確かに、私の国語力が著しく未熟だったことは事実でしょう。
しかしながら、たといレベルが低くても、作文は作文です。
そして、書いた作文を貶されまくることは、『あまり心地の良いものではない』ということも学びました
更にダメ出しを他のメンバーが集まった前でなされたということが『心に大きなダメージを喰らわされるものだ』ということも学びました。
最近読んだ本に『海外には皆の前で叱りつけることは非常によろしくない国もあるので、注意が必要』と書いてありました。
こういうのが『生臭坊主』?
ちなみに、その国語教師は僧侶もやっているともことでした。
『こういうのを生臭坊主って言うんだな』と、つい思ってしまいました。
そして、トラウマでもある経験が、今では技術顧問などをするに当たって、非常に役に立ち、上記生臭坊主も今では反面教師として活躍してもらっております。
そのことについては、改めてお話ししたいと思います。