名前は必要です。

辻村豊

辻村豊

テーマ:研究開発のヒント



皆様方、お世話になっております。播羊化学研究所の辻村でございます。
本日は、たかが名前、されど名前についてです。

昔は飛び級があった?

私の祖父は大阪の旧制中学を卒業して、東京のとある大学の予科を経て、その大学を卒業したそうです。
その予科の入学試験ですが、1年次からのコースと、飛び級して2年次からのコースと二種類あったそうです。
どちらも受験可能だったので、祖父も両方受けたそうです。
まず、1年次からの方ですが、試験科目が作文(小論文?)だったそうです。
そして、祖父は作文が大の得意だったそうで、大喜びで受験したそうです。
一方、飛び級で入学する方は、どんな試験問題だったのか?は不明ですが、例年難易度も高く、合格する可能性は低いとされていました。

名前を書き忘れた?

まず、1年次からコースの合格発表があり、見事に不合格だったようです。
あれほど得意だった作文だったにもかかわらず…です。
どうやら何と名前を書き忘れていたそうです。
もっとも、本当に名前がなかったから落ちたのか?それとも文章の中身がイマイチだったから落ちたのか?は不明でが、ここは『名前がなかったから…』としておきましょう。
その場合、採点側は消去法で作文の主は祖父と割り出せるはずです。とはいえ、名無しの権兵衛が二人以上いればこの手は使えませんが…
結局、作文を『記名せずに書いたという無責任な行動は許されない』ということだったのではないか?と思います。

ちゃんと名乗らない人は怪しい

さて、私はどこぞへ電話したりした場合、必ず『播羊化学研究所の“辻村”と申します。』と言うようにしております。
時々、『播羊化学研究所と申します。』のように、自らの名を名乗らない人がいたりしますが、大きな違和感を感じます。
仕事上の知り合いにもそんな社長がいます。
ただ、その社長、基本的に不真面目で、例えば必要な届け出もせずに操業を続けていたり、毒劇物を軽く見たり、いろいろです。
そのあたりの不誠実な人間性が反映されているような気がします。
以上より、研究報告書など、作文にはしっかりと署名も行い、自信を持って作成したいところです。

どうなったか?

てなことで、入試に落ちた祖父は打ちひしがれながら、汽車に長時間揺られて大阪の家に戻って来たそうですが、何と帰ってみると電報が届いていて、2年次からの飛び級バージョンに合格していたそうです。
手続きを急ぐ必要があったらしく、用だけ足したらそのままとんぼ返りで東京へ行ったそうな…

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辻村豊
専門家

辻村豊(技術コンサルタント)

合同会社 播羊化学研究所

材料や素材の研究開発、製造工程、特許に関する企業の困りごとを丁寧にサポート。専用の実験室で実証実験や試作も行っており、少量からでも対応が可能です。技術系社員の育成、技術承継も相談に応じます。

辻村豊プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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