PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

経営を数字で読み解き、成長企業の事業拡大を後押し

スタートアップ支援に強い会計・税務のプロ

田中将太郎

田中将太郎 たなかしょうたろう
田中将太郎 たなかしょうたろう

#chapter1

先を見据えた戦略的な会計・税務で、企業価値を高める

 スタートアップやベンチャー企業の支援に強みを持つ「田中将太郎公認会計士・税理士事務所」。代表の田中将太郎さんは、新規創業から中小企業、上場企業まで、規模を問わず幅広い支援実績があります。

 「成長過程にある企業の会計・税務業務を支え、企業価値を向上させます」と田中さん。会社設立の手続きから、業務の適正化を進める内部統制、資金調達まで、成長フェーズ(段階)に応じたサポートを提供しています。

 田中さんのもとでは、経営の指針として活用できる「管理会計」を取り入れ、意思決定に役立つ数値を導きます。自社の業績などについて分析することにより、効率的な資金調達が実現でき、より大きな利益を生み出す体制づくりにつなげることができます。

 「経営を数値で可視化し、数字で見える結果を追求するのが私たちの役割です。表面的に数字を追うのではなく、その意味や解釈の仕方をアドバイスします」

 戦略的な経営には、中長期的な視点が重要です。例えば、税務申告のための決算書で、節税のために大きな経費を計上することがよくあります。「過度な節税は、投資のタイミングで融資が受けられないなど、将来の成長を妨げるリスクになります。当社では、5年後、10年後を見据えた提案を行っています」

 また、クラウド会計などオンラインを活用した業務の効率化も推進。「経営状況をリアルタイムで共有できるほか、チャットにより迅速にコミュニケーションを図ることができます。スピード感のある対応で、企業の急成長を支えることができます」

#chapter2

国際監査やM&Aなど豊富な実績をもとに、多角的な視点でアプローチ

 田中さんが「経営」に興味を持ち始めたのは中学生のとき。祖父と父がそれぞれ会社経営者だったため、身近に感じていたそう。「事業を成長させるには何が必要か、自分なりに考えるようになり、一つの答えとして資金に着目しました」

 資金調達の方法として広く知られるのは銀行からの融資。融資を成功させるには、金融機関の視点を持つことが重要と気付いた頃、大学で、財務状況を客観的に読み解く公認会計士の仕事を知ります。

 大学卒業後は、「BIG4」と呼ばれる世界4大監査法人の一つ、KPMGに入所。アメリカ・ヨーロッパ系の金融機関に対する国際監査のほか、当時国内では実績がなかった国際会計基準の導入アドバイザリー業務などに従事しました。「海外の先進的な事例を多く経験し、海外とのつながりを得られたことは私の財産です」

 ファイナンスの経験を生かし、経営の根幹に携わるため、少数精鋭のコンサルティング会社に転職。メガバンク、飲料メーカー、ファストフード、学術機関など、幅広い業種の企業に対して、経営戦略策定やマーケティング、M&Aなどを支援しました。

 数々の実績を上げる中、「これでいいのかな」と迷うことも。企業にとってより良い方法を学ぶため、アメリカの経営大学院に進学。「これまで実践してきたやり方を、学術的な視点で見直すとともに、世界の事例を学ぶことができました」と話します。広い視野を身に付け、出身地である北海道で事務所を設立した田中さんが目を向けるのは、地方の中小企業です。

田中将太郎 たなかしょうたろう

#chapter3

海外ネットワークを活用し、地方から世界を目指す企業をサポート

 「地方都市には、農業などの一次産業をはじめ、ポテンシャルを秘めた中小企業がたくさんあります」。国内市場の縮小が予測される一方、海外には著しく成長する市場があります。これまでは地方から東京に進出し、全国展開する流れが一般的でしたが、これからは地方から一気に世界に出る動きが加速すると話します。

 「言語や文化の違いから、海外展開に壁を感じる経営者もいますが、SNSを活用した取引などオンライン化が進み、数年前と比べると世界へのアクセスは容易になっています。地方から世界を目指すハードルを下げ、積極的にチャレンジできるよう海外進出支援にも力を入れています」

 田中さんは、貿易業務や取引先の発掘など企業のグローバル展開をサポート。欧州や米国、アジアなどとのネットワークを生かしたノウハウがあります。今後、現地とダイレクトにつながる体制づくりをさらに強化する計画です。

 「売り上げが何パーセント上がった」など数字として結果が見え、クライアントが喜んでくれるのが何よりうれしいという田中さん。「経営状況を数字で把握しないまま事業を進める経営者は少なくありません。一方で、多くの経営者は、やる気やマネジメント力など、魅力を備えています。そこに数字の概念が加わると事業は飛躍的に成長します」

 起業のスタート地点から「経営の数字を読む」視点を持つことは、成功への近道となります。

(取材年月:2021年6月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

田中将太郎

スタートアップ支援に強い会計・税務のプロ

田中将太郎プロ

公認会計士、税理士

田中将太郎公認会計士・税理士事務所

国際監査やファイナンス、M&A支援など、幅広い実績に基づく、戦略的な会計・税務を提案します。スタートアップやベンチャー、中小企業から大企業までの経営を数字で可視化。スピード感のある成長を後押しします。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ北海道に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または北海道テレビ放送が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO