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心にゆとりと笑顔が生まれる保育を目指して

安全性を心掛け子どもたちに愛情を注ぐプロ

遠藤政志

遠藤政志 えんどうまさし

#chapter1

保護者に寄り添い、自身の子どもを通わせたいと思える保育園を

 8年間、企業でシステムエンジニアとして従事していた「アリスチャイルド」代表の遠藤政志さんでしたが、自身の子どもが保育園に行く年頃になった時に、なかなか納得のいく保育園が見つからなかったといいます。

 人気の保育園は既に満席状態で、不安や葛藤もありましたが、共働きであった事もあり、遠藤さんは自身の子どもを第2希望の保育園に入園させました。

 その際に遠藤さんは、「自分の子どもを通わせたい」と思えるような保育園を作りたいと思い、2018年5月に「企業主導型保育事業」の制度を知り、同年7月に同社を設立。2019年5月27日に「アリス保育園」を開園しました。

 遠藤さんにとっては異業種への転向でしたが、同園を開園するにあたり「子どもたちに楽しんでもらえるような環境づくり」はもちろんのこと、ICTの導入により子ども達の午睡中の安全性を強化するだけではなく、急な連絡事項や保育日誌の更新もアプリを介してできる事で、忙しい保護者の負担を軽減できるように努めています。

 「笑顔で登園してくれる事が一番嬉しい」と語る遠藤さんの趣味は映画観賞。自身の子どもが生まれる前までは、月に平均8本の映画を観ていたといいます。今現在の楽しみは自身の子どもの成長であり、自身の子どもに対するような同じ愛情で「園児たちの命を守り、見守る保育」を育んでいきたいといいます。

#chapter2

ICTの導入で保護者の負担を軽減させる事業展開

 遠藤さんの下では、子どもたちの大切な命を預かっているという使命感と、保護者や保育士の作業負担の削減を図る事で、家庭内での時間の確保や保育士と同園に関わるすべての人々の気持ちに余裕が生まれる事を目的としてICTシステムを導入しています。

 遠藤さんが導入したICTシステムは「重篤事故をゼロにしたい」という強い想いから、センサーが昼寝時の子どもの向きを5分ごとに検知し、うつぶせ寝の事故を未然に防ぐ「うつぶせ寝事故防止システム」で安全性を確保。また、タッチパネルで登園や帰園の記録ができるシステムでは、忙しい朝の保護者の混雑を軽減する事も可能です。

 また、保育日誌は、一般的には手書きがまだまだ主流となっていますが、ICTシステムでのWEBによる日誌の閲覧や確認ができる事で、空いた時間に日誌の更新も行え、忙しい保護者の時間軽減にもなっていると、保育士のみならず、同園にかかわるすべての人々に大変喜ばれています。

 セキュリティを強化し、保護者専用のWEBページを提供する事により、保護者が自身の子どもの写真だけを選び出し、発注ができるというシステムも、園内での子どもたちの表情を見る事ができると好評です。

 保護者の負担を軽減する事を目的としてICTを導入している遠藤さんですが、他にも「保護者の負担軽減」という点で、保育料も提示している金額以外は受け取らず、布団も園内で常備し「手ぶらで登園可能」というのも当園独自のシステムです。

#chapter3

四季を感じ、楽しい思い出が増える数々の年内行事

 当園では、感性や協調性を育むために、一年間を通して「春の遠足」「七夕祭り」「プール遊び」「ハロウィン」「クリスマス会」「豆まき」など季節を感じられる年内行事を行っています。

 「ハロウィン」では、みんなでカボチャの衣装を着たり「クリスマスパーティー」では遠藤さん自らがサンタクロースに扮してプレゼントを渡すなど、子どもたちにとって年内行事は幼稚園に通う楽しみの一つになっています。

 また、毎月の「誕生日会」では、その月の子どもたちは、折り紙で作った王冠をかぶり音楽にのって登場。みんなの前で本をプレゼントされるというのですが、その本は遠藤さん自らが、その子に合った本を贈るという愛情溢れるプレゼントで、子どもたちは、もちろんのこと、保護者にも感謝されています。

 今後は、さまざまな年内行事に加えて「動物園への遠足」や、保護者の前で歌を披露する場である「生活発表会」を行いたいという抱負もあります。

 「子どもたちが保育園に行きたい」と言っている事を、保護者から聞かされる時が何より嬉しいという遠藤さん。そして「今の保育園の当たり前」が通常の企業の視点から見ると「当たり前」ではない部分もあるのではないかと感じていると話します。

 遠藤さんは子どもたち・保護者・保育士に対する環境が、より良くなるように自身の考える「本来の保育園」のあり方を自ら発信しながら、保育士に対しても過ごしやすく働きやすい環境を、今まで以上に提供していきたいと考えています。

 「当園にいられるのは、長い子どもでも3年間です。その時間の中で一秒でも多く笑顔で楽しく過ごしてほしいという願いを持って、日々子どもたちと向き合っている」と、遠藤さんは語ってくれました。

(取材年月:2020年12月)

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専門家プロフィール

遠藤政志

安全性を心掛け子どもたちに愛情を注ぐプロ

遠藤政志プロ

子育て支援員

株式会社アリスチャイルド

ICTの導入でセキュリティを強化すると共に、急な連絡や保育日誌の記入もアプリで行う事で、忙しい保護者の時間軽減に努めている。年内行事では、子どもたちに楽しい時間を提供。より良い保育園の在り方を目指す。

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