湯月大生プロのご紹介
職人芸に偏らず、依頼主と二人三脚で自然の美しさを生かした庭づくりを提案(2/3)
自然の状態にこだわる理由は「葉が揺れる瞬間」から
「やっと巡り会えた」。これまで何度も業者を変えてきた依頼主から、湯月さんが受け取った言葉です。庭づくりに誠実に向き合い、要望をかなえていく姿勢が依頼主の琴線に触れ、「来てくださってありがとう」と感謝されることも。「まるでこちらがお客さんみたいで恐縮してしまいますね」と遠慮がちに話します。
「昔から葉が揺れる瞬間が好きだった」という湯月さん。得意とするのは、山や林などで生息している雑木のような株立ち。人の都合に合わせた強引な剪定は好まず、野趣あふれる姿を目指します。
「新米の頃は、ただひたすら形を整えることだけを考えていました。でも葉が風にそよぐ様子もどこか不自然で、徐々に違和感を抱くようになりました。自分がしているのは、伸びた枝木や葉っぱを切る単なる作業にすぎないのでは?と気づいてからは、仕上がりをきちんとイメージし、自然界のあり方に近づけていきました」
もともと、庭職人を目指していたわけではありません。かつては違う業界で会社に勤務し、外で働く人たちを「大変そうだな」と眺めていました。転職したのは、自身の趣味に合わせて休暇を取りたいという理由から。条件が合った造園会社の社長が同郷であることも決め手になりました。「なんとなく、父が土木関係に勤めていた影響もあったのかもしれません」
最初は先輩について現場へ出かけ、とにかく雑務の日々。次第に「なんとなく」が本気に変わり、造園の奥深さにのめり込んでいきました。
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