COVID-19 後遺症について
みなさん、こんにちは。
広島県で開業している山根クリニックの山根基です。
この度、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を迅速に判定するAbott社のID NOWという機械を導入致しました。
この機械はCOVID-19を13分で検出できる
という優れた機械になります。
今回はこの「ID NOW」について詳しくまとめました。
- どういう機械なの?
- NEAR法の精度は大丈夫なの?
- 変異株などの検出は可能?
- まとめ
どういう機械なの?
ID NOWはNEAR法と呼ばれる手法を用いてCOVID-19を検出する機械になります。
コロナと言えばPCR!
と言われるくらいに、現在はPCR法が有名ですね。
NEAR法は、PCR法と同じ核酸増幅検査の仲間になります。
PCR法は、温度を変化させながら核酸(遺伝子を構成する成分)を増幅し検出する、という検査方法になります。温度変化が必要な分、PCR法では結果を確認するまで2時間ほど必要でした。
一方で、NEAR法は等温核酸増幅検査と言われるように、温度を60℃という一定環境下で核酸の増幅検出を行うことが可能になりました。
温度変化をしない分検査時間が短くより素早く検査結果が得られるということですね。
また院内でも正確な検査が可能になった、という点もコロナを素早く診断する!という点においては大きいですね。
NEAR法の精度は大丈夫なの?
いかに素早く結果が出ても、その結果が正確でなければ意味がありません。
NEAR法については、精度もPCR法と同程度と報告されているため、正確さについては問題ないと考えられます。
当院でも今回導入する際に、PCR法とID NOWによるNEAR法を同時に行いましたが、2つの検査間で検査結果に差はないという結果でした。
現在はより迅速に検査結果を得られるということで当院ではNEAR法をお薦めしています。
変異株などの検出は可能?
変異株がどんどん発見されているCOVID-19ですが、この機械でも変異株の検出は可能となっています。
詳しくはAbbott社の学術資料に記載されています。
まとめ
今回はAbbott社のID NOWという機械について紹介させて頂きました。
13分でPCR法と同じ精度で検査が出来る、というのは非常に魅力的ですね。
結果がすぐに判明するので、NEAR法で陰性であった場合院内でのレントゲン検査などの詳しい検査も行うことが可能となりました。
また、無症状のCOVID-19保持者も検出することが可能であるため、濃厚接触者と判定された方の検査も用いることが可能です。
当院では発熱外来を常に行っております。
発熱や風邪症状があるという方など、お気軽に当院にご相談ください。