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社員が辞めない会社は「3つの数字」を知っている【広島の元経理部長が解説

檜和田知之

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テーマ:トピック

広島の社長様へ】社員が辞めていく本当の理由、見過ごしていませ



「利益は出ているはずなのに、なぜか月末にはお金が残らない」
「社員にはもっと報いてやりたいが、昇給の原資をどこから捻出すればいいのか…」
「期待していた若手が、また一人辞めてしまった…」

広島で会社を経営されている社長様、このような悩みを一人で抱え、眠れない夜を過ごされてはいないでしょうか。

はじめまして。広島・呉の中小企業専門の経営改善パートナー、ワイズビズサポートナビ代表の檜和田知之(ひわだ ともゆき)と申します。私はこれまで27年間、経理部長として様々な中小企業の現場に身を置き、多くの経営者の孤独な戦いを目の当たりにしてきました。

ここ広島の有効求人倍率は依然として高く、優秀な人材の確保はますます困難になっています。社員は給与だけでなく、「この会社は自分たちのことを本当に考えてくれているのか?」「この会社に未来はあるのか?」という厳しい目で会社を見ています。

もし、社長が「気合」や「根性」といった精神論だけでこの問題を乗り越えようとしているなら、残念ながら、会社の未来を担うはずの優秀な人材から静かに去られてしまうでしょう。

では、どうすればいいのか?
実は、社員が辞めない活気ある会社には共通点があります。それは、会社の健康状態を示す「3つの数字」を経営者が正しく把握し、改善し続けているという事実です。

このコラムでは、27年の現場経験から導き出した、社員が辞めない会社づくりの根幹となる「3つの数字」について、分かりやすく解説します。

1.【労働分配率】社員への感謝を「適正な給与」で示せています


社員の不満で最も根深いのが「給与」の問題です。「社員には感謝しているが、上げる金がない」と嘆く前に、まず見ていただきたいのが「労働分配率」です。これは、会社の儲け(付加価値)のうち、どれだけを人件費として社員に分配しているかを示す割合です。

この数値が業界平均より低い場合、会社が儲かっていても社員に適切に還元されていない、という社員の不満に直結します。多くの場合、「原資がない」のではなく、「原資を捻出するための”お金の流れ”を把握できていない」だけなのです。

私がご支援したある会社では、この労働分配率が業界平均を大幅に下回っていました。原因は、先代からの付き合いで続けていた高額な経費。そこにメスを入れることで年間200万円以上を捻出し、賞与を10%アップさせることができました。社長が数字と向き合い、社員に還元する姿勢を示したことで、社員のモチベーションは劇的に向上し、離職の連鎖はピタリと止まりました。

2.【一人当たり粗利益】社員の頑張りを「公平な評価」で報いて


給与の次に不満が出やすいのが「評価の不公平感」です。「頑張っても給料は変わらない」という空気が蔓延すれば、組織は確実に腐敗します。

この不公平感をなくす鍵が、「一人当たり粗利益」です。粗利益とは、売上から仕入れなどの原価を引いた、会社の「稼ぐ力」そのもの。これを社員一人当たりで見ることで、誰がどれだけ会社の儲けに貢献しているのかが客観的な数字で明確になります。

「社長のお気に入りだから」「声が大きいベテランだから」といった、どんぶり勘定の評価から脱却し、頑張った人が正当に報われる仕組みを作ること。それが、社員のやる気に火をつけ、会社全体の生産性を飛躍的に向上させるのです。

3.【資金繰り効率】社長の“心の余裕”が、社員の“安心感”を


どんなに素晴らしい給与・評価制度を作っても、社長自身が月末の支払いに追われ、常にピリピリしていては、社員は安心して働けません。「この会社、大丈夫か?」という社長への不信感は、離職の大きな引き金となります。

社長の精神的な余裕を生み出すのが、「お金の流れの効率」です。商品を仕入れてから、その代金を現金で回収するまでの日数が長すぎませんか?その「詰まり」を解消し、資金繰りを改善するだけで、社長の心労は劇的に軽くなります。

私が「もう一人の経理部長」として交渉に同席し、長年の慣習だった売掛金の回収サイトを短縮した会社があります。手元の資金が潤沢になったことで、社長は日々の支払いへの不安から解放されました。その結果生まれた心の余裕が、社員の提案に前向きに耳を傾ける姿勢に繋がり、「社長が変わった」と社内の雰囲気が一変したのです。

社長、もう一人で悩むのは終わりにしませんか?


お気づきでしょうか。これら3つの数字を改善するプロセスは、会社のムダを徹底的に洗い出し、経営体質を筋肉質に変えていく「経営改善」そのものなのです。

私は、難しいMBA理論を振りかざすコンサルタントではありません 。27年間、広島の中小企業の製造現場や建設現場、調理場などで汗を流してきた、現場叩き上げの人間です 。だからこそ、机上の空論ではない、社長の会社の明日からすぐに使える、地に足のついた改善策だけをご提案します 。


もし、あなたが「今の状況を本気で変えたい」と願いながらも、
「何から手をつければいいか分からない」
「ベテラン社員をどう説得すればいいか悩んでいる」


「銀行との交渉が苦手で困っている」

と感じていらっしゃるなら、ぜひ一度、私にお話をお聞かせください。
初回のご相談は無料です。社長が抱える悩みを整理し、あなたの会社の未来を変えるための具体的な一歩を、一緒に見つけ出すことをお約束します。

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専門家

檜和田知之(デジタル経営アドバイザー)

ワイズビズサポートナビ

税理士の数字言語と経営者の現場言語を翻訳し、IT苦手でも安心の伴走型サポート。経理業務を63%削減し本業集中の時間を創出。広島・呉の中小企業に特化した実践的な経営改善を実現します。

檜和田知之プロは中国新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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