税理士に丸投げしているだけでは見えない5つの重要経営数字
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こんにちは、ワイズビズサポートナビの檜和田です。
今日は、私がなぜこの仕事を始めたのか、その原点についてお話しさせてください。
上から目線の税理士先生との出会い
私が会社員だった頃、社長と一緒に税理士事務所へ行く機会がありました。
「さぁ、今月の試算表ですが、売上総利益率が前年同期比で3.2ポイント低下していますね。変動費の増加が原因ですが、特に製造原価の労務費が...」
税理士先生は、まるで大学の講義のように専門用語を並べ立てました。
社長は「はい、はい」と頷いていましたが、その表情は明らかに困惑していました。私は隣で、社長が本当は何一つ理解できていないことを感じ取っていました。
「で、結局どうすればいいんですか?」
社長が勇気を出して質問すると、税理士先生は眉をひそめました。
「だから言っているでしょう。変動費を削減して、限界利益率を改善する必要があるんです。そんなこともわからないんですか?」
その瞬間、社長の肩が小さくなったのを今でも覚えています。
「上から目線」にならない決意
この経験から、私は心に誓いました。
「もし自分が経営者の相談に乗る立場になったら、絶対に上から目線にはならない」と。
知識があることと、それを相手に伝わるように話すことは、全く別の能力です。
専門家だからといって、偉そうにする必要なんてありません。
むしろ、相手の立場に立って、一緒に考える姿勢こそが大切なのです。
数字のプロと現場のプロの間にある深い溝
その後、事務所を出た社長がポツリと言いました。
「檜和田君、正直なところ、何を言われたのかさっぱりわからんかった。でも『わからない』って言えんかったよ。経営者として恥ずかしいじゃないか...」
この言葉が、私の心に深く突き刺さりました。
税理士先生は確かに数字のプロです。でも、現場で汗を流している経営者の気持ちや、日々の業務の実態を理解しているでしょうか?
一方、社長は現場のプロです。お客様のことも、従業員のことも、誰よりもよく知っています。でも、その現場の知識を数字に落とし込む方法がわからない。
この二人の間には、深い溝がありました。そして、その溝を埋める人が誰もいなかったのです。
AI時代だからこそ見えてきた、人間の価値
最近では、ChatGPTなどのAIに質問すれば、税理士レベルの知識をわかりやすく教えてくれるようになりました。
「売上総利益率って何ですか?」
「資金繰り表の作り方を教えて」
「補助金の申請方法は?」
こんな質問にも、AIは丁寧に答えてくれます。しかも24時間365日、いつでも無料で。
「じゃあ、私の仕事はもう必要ないのか?」
そう思われるかもしれません。でも、違うんです。
AIは確かに便利です。でも、AIにできないことがあります。
それは、「あなたの会社の現場を理解すること」です。
長崎での出会いが教えてくれたこと
それから数年後、私は長崎の温浴施設で働くご夫婦と出会いました。
旦那さんは現場のことなら何でも知っている職人肌の経営者。奥さんは慣れない経理作業に追われる毎日。そして月に一度、試算表を渡すだけの税理士さん。
「この試算表、見てもよくわからんのよ。でも税理士さんに聞くのも申し訳なくて...」
奥さんの言葉を聞いて、私は気づきました。
必要なのは、知識を教えることじゃない。
その知識を、目の前の会社の現実に当てはめて、一緒に考えることなんだと。
「経営の通訳者」という新しい役割
私が目指したのは、税理士でもコンサルタントでもない、新しい役割でした。
難しい数字を現場の言葉に翻訳する「経営の通訳者」。
例えば、「売上総利益率が3.2ポイント低下」と言われても、ピンときませんよね?
でも、「100円の商品を売って、今まで40円儲かっていたのが、37円しか儲からなくなった。このままだと月末の支払いが厳しくなるかもしれない」と言われたら、どうでしょう?
「じゃあ、仕入れ先と値段交渉するか、商品の値上げを考えないといけないな」
そんな具体的な行動が見えてきませんか?
AIにはできない、人間だからこそできること
確かに、AIは「売上総利益率とは何か」を教えてくれます。
でも、AIは知らないんです。
あなたの会社の取引先が、10年来の付き合いだということを。
ベテラン社員の山田さんが、パソコンが苦手だということを。
月末の25日に、いつも胃が痛くなることを。
だから私は、AIの知識も活用しながら、でもそれ以上に大切なことをします。
それは、あなたの隣に座って、一緒に悩み、一緒に考えること。
小さな成功を一緒に喜び、次の一歩を一緒に決めること。
これは、どんなに優秀なAIにもできません。
27年間の現場経験が私の強み
私は27年間、中小企業の経理現場で働いてきました。
月末の支払いで胃が痛くなる気持ちも知っています。
請求書の山に埋もれて、本業ができない焦りも経験しました。
「パソコンなんて触りたくない」というベテラン社員の気持ちもわかります。
だからこそ、机上の理論ではなく、現場で本当に使える解決策を提案できるのです。
広島・呉の社長さんへのメッセージ
もし、あなたが税理士さんの説明がよくわからなくて困っているなら。
もし、数字を見るのが苦痛で、でも経営者として何とかしたいと思っているなら。
私はあなたの味方です。
「先生」と呼ばれるような偉い人間ではありません。
上から目線で話すこともしません。
ただ、あなたと同じ目線で、一緒に悩み、一緒に考える「もう一人の経理部長」でありたいと思っています。
AIの時代だからこそ、人間にしかできないことがある。
それは、あなたの会社を深く理解し、共に歩むことです。
難しい専門用語は使いません。
必要なのは、あなたの「何とかしたい」という気持ちだけです。
まずは、お茶でも飲みながら、今の悩みを聞かせてください。
きっと、明日から何をすればいいか、具体的な一歩が見えてくるはずです。
私のビジネスの原点。
それは、「数字と現場の間にある溝を埋めたい」という、シンプルな想いです。
その想いは、AI時代の今も、いや今だからこそ、より強くなっています。
広島・呉で頑張る社長さんの力になれる日を、心から楽しみにしています。
まずは、お茶でも飲みながら、今の悩みを聞かせてください。まずは、お茶でも飲みながら、今の悩みを聞かせてください。



