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広島・呉市の中小企業経営者必見!IT化の壁を突破する5つの実践ステップ

檜和田知之

檜和田知之

テーマ:DX


広島・呉市の中小企業が直面するIT化の課題




「うちの会社は今のやり方でも何とか回っている」——私がこれまで広島・呉市の中小企業を訪問する中で、最も多く耳にする言葉です。特に、製造業や小売業が集積するこの地域では、長年培ってきた「現場の力」への自負があります。

しかし、この「それなり」の認識こそが、企業の将来に大きなリスクをもたらしています。経済産業省の調査によれば、中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)対応の遅れは、今後5年以内に約30%の企業の競争力低下に直結すると警鐘を鳴らしています。特に取引先のDX化が進む広島・呉市の製造業にとって、この課題は深刻です。

この記事では、27年の経理実務経験から得た知見をもとに、地域の中小企業がIT化の壁を突破するための具体的なステップをご紹介します。

IT化を妨げる「3つの心理的壁」と現実


「投資コストが高すぎる」という思い込み

多くの広島・呉市の経営者は、IT化には大規模な投資が必要だと考えています。しかし実際には、月額1〜2万円程度のクラウドサービスから始められるケースが大半です。

呉市の金属加工業では、月額19,800円の在庫管理システムの導入だけで、年間の棚卸し時間を63%削減し、過剰在庫による資金ロスを30%改善しました。初期投資を抑えながら、確実な効果を出すアプローチは十分に可能なのです。

「うちには関係ない」という認識バイアス

「IT化は大企業やサービス業の話であって、製造業の我が社には関係ない」という声もよく聞きます。しかし、業種や規模に関係なく、デジタル化は避けられない流れです。

広島市内の従業員7名の建設会社では、工事写真の管理アプリと簡易な勤怠管理システムの導入だけで、月40時間の事務作業削減に成功しました。規模が小さいからこそ、少ない投資で大きな効果を得られるケースも多いのです。

「今は時期ではない」という永遠の先送り

「忙しい時期が過ぎたら」「設備投資が一段落したら」と、IT化を先送りにする傾向があります。この「先送り」が、実は最大のコストを生んでいます。待てば待つほど、競合との差は開き、必要な投資額も増加していくのです。

広島・呉市の企業がIT化を先送りするリスク


最新の調査では、IT化の遅れによる機会損失額は、製造業で平均年間1,200万円、小売業で800万円と試算されています。広島・呉市の自動車関連産業や造船業は、大手メーカーとの取引が多く、取引先からのデジタル対応要請も年々高まっています。

より深刻なのは、若手社員の退職理由の上位に「社内のIT化の遅れ」が挙がっていることです。少子高齢化が進む当地域において、優秀な人材の流出は企業の持続可能性そのものを脅かします。

また、広島県内の調査では、取引先企業の54%が「新規取引先選定時にデジタル対応力を考慮する」と回答しており、IT化の遅れはビジネスチャンスの損失にも直結しています。

IT化の壁を突破する5つの実践ステップ




ステップ1:経営課題を明確にする(目的ファースト)


IT化の第一歩は、ツールの選定ではなく、自社の経営課題の明確化です。「何のためにIT化するのか」という目的を定めることが成功の鍵となります。

実践アクション:

経営会議で「効率化したい業務」のトップ3をリストアップする
各業務について、現状の工数と問題点を数値で把握する
取引先や顧客からの要望・苦情を整理し、対応が必要な項目を特定する

広島市の小売業では、「請求書処理に週2日費やしている」という具体的な課題から始め、適切なクラウド会計の導入で月40時間の工数削減に成功しました。「数字」で課題を可視化することが重要です。

ステップ2:小さな成功体験から始める(ミニマムスタート)

大規模な改革ではなく、まずは成果が出やすい小さな範囲から始めましょう。例えば、会議のペーパーレス化や経費精算のデジタル化などです。

実践アクション:

1つの部門や1つのプロセスに限定してスタート
無料トライアルや低コストのツールから試す
導入前と導入後の変化を数値で測定する

呉市の製造業では、まず勤怠管理のデジタル化から始め、その成功体験を経て在庫管理、さらには生産管理へと段階的に拡大していきました。小さな成功が社内の雰囲気を変え、次のステップへの原動力となります。

ステップ3:社内推進チームの結成と権限委譲
IT化を経営者一人で進めるのは困難です。若手社員を中心とした推進チームを結成し、明確な権限を与えましょう。
実践アクション:

ITリテラシーが高い若手とベテランの知見をミックスしたチーム編成
定期的な進捗共有の場を設定(月1回程度)
小さな成功を全社で共有・称賛する仕組みづくり

「自分たちで会社を変えられる」という実感が、組織全体の変革を加速させます。広島市の卸売業では、30代の中堅社員をリーダーとした5名のチームが、わずか半年で受発注プロセスの電子化を実現しました。

ステップ4:段階的なアプローチで進める(90日計画)

IT化は一気に行うのではなく、90日単位の小さな目標を設定し、成果を確認しながら進めることが重要です。

実践アクション:

最初の30日:現状把握と小さな一歩(1つのツール導入)
31-60日:効果測定と社内共有(成功事例の創出)
61-90日:次のステップへの準備と展開計画

失敗のリスクを最小限に抑えながら、確実に前進することができます。私の経験では、この「90日サイクル」が広島・呉市の中小企業に最も適していると感じています。

ステップ5:外部リソースを戦略的に活用する

補助金の活用や外部専門家との連携は、IT化を加速させる重要な要素です。

実践アクション:

IT導入補助金(最大450万円)の積極的活用
地域の支援機関(広島県よろず支援拠点など)の無料相談サービス利用
同じ課題を乗り越えた先輩経営者とのネットワーク構築

広島県のIT導入補助金の採択率は全国平均より高く、積極的な活用が推奨されます。初期投資を抑えながら必要な変革を実現する強力な武器となります。

広島・呉市の中小企業経営者が今日から始められること




IT化の第一歩は、実は大きな決断や投資ではありません。今日から始められる具体的なアクションプランをご紹介します。
今日から始める30日計画:

1日目:自社の業務で「最も時間がかかっている作業」をリストアップ
2-7日目:その作業の現状工数を測定(実際に時間を計測)
8-14日目:関連するクラウドサービスの無料トライアルに1つ申し込む
15-21日目:トライアル期間で効果測定(削減できた時間を記録)
22-30日目:結果を踏まえて、導入計画を策定

この30日間のアクションだけでも、自社の課題と改善の可能性が明確になります。「分析の麻痺」に陥ることなく、まずは行動することが何よりも重要です。

中小企業のIT化を27年の現場経験でサポート


「それなり」で済ませられる時代は、確実に終わりを迎えています。しかし、この変化を「脅威」ではなく「機会」として捉え直すことで、新たな成長のステージが見えてくるはずです。

ワイズビズサポートナビでは、27年の経理実務経験を活かし、広島・呉市の中小企業に特化したIT化支援を行っています。「数字」と「現場」をつなぐ架け橋として、単なるシステム導入だけでなく、経営改善につながるデータ活用までをトータルでサポートします。

まずは30分の無料相談で、貴社の課題を整理し、最適なIT化のステップをご提案します。
「ITが苦手」「以前失敗した」という方こそ、ぜひご相談ください。
経営者と同じ目線で、一歩一歩、確実に前進するお手伝いをいたします。

無料相談のご予約は、090-1683-9585まで。

まずは今日から、小さな一歩を踏み出してみませんか?それが、あなたの会社の未来を大きく変える転換点となるかもしれません

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檜和田知之(デジタル経営アドバイザー)

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税理士の数字言語と経営者の現場言語を翻訳し、IT苦手でも安心の伴走型サポート。経理業務を63%削減し本業集中の時間を創出。広島・呉の中小企業に特化した実践的な経営改善を実現します。

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