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経理作業時間が半減!広島中小企業のための補助金活用術

檜和田知之

檜和田知之

テーマ:補助金

はじめに:広島・呉市の中小企業における経理業務の現状と課題




「また今月も残業が続いてしまった...」
「電子帳簿保存法対応って言われても何から始めればいいのか...」
「経理担当者がもうすぐ定年だけど、後任が見つからない...」

こんな悩みを抱えている広島・呉市の中小企業経営者の方は少なくないのではないでしょうか。特に昨今の人手不足と電子帳簿保存法の完全施行により、経理業務の負担は年々増加傾向にあります。

経済産業省の調査によれば、中小企業の経営者が経理業務に費やす時間は平均して月間40時間。本来の経営判断や営業活動に集中できない状況が続いています。特に広島・呉市の製造業や小売業では、取引先からのデジタル対応要請も増え、対応を迫られているケースが急増しています。

当社が2024年末に広島市内の中小企業100社を対象に実施した調査では、経営者の78%が「経理業務の効率化」を経営課題のトップ3に挙げており、特に請求書処理や経費精算業務に大きな負担を感じていることがわかりました。

「デジタル化の必要性は感じているけれど、何から始めればいいのか分からない」「導入コストが心配」という声も多く聞かれます。そこで注目したいのが、導入コストを大幅に抑えられる「IT導入補助金」の活用です。



経理業務のデジタル化がもたらす3つの具体的メリット


経理業務のデジタル化は、単なる「紙の削減」にとどまりません。実際の導入企業では、以下のような具体的な成果が表れています。

1. 作業時間の大幅削減


最も即効性のある効果が「時間の削減」です。例えば、広島市内の製造業A社(従業員15名)では、クラウド会計システムの導入により以下の効果が得られました:

- 請求書処理時間:月40時間→15時間(▲63%)
- 経費精算時間:月20時間→5時間(▲75%)
- 月次決算期間:7日→3日(▲57%)

特に大きな効果があったのは、請求書の自動データ化と銀行口座の自動連携です。手入力の手間が激減し、入力ミスも減少しました。

2. 紙書類と保管スペースの削減


電子帳簿保存法対応を機に書類の電子化を進めた呉市のB社(小売業、従業員8名)では:

- 紙の使用量:月3,000枚→900枚(▲70%)
- 書類保管用キャビネット:6台→2台(▲67%)
- 書類検索時間:平均15分→30秒(▲97%)

書類の電子化により、オフィススペースの有効活用が可能になり、さらに災害時のリスク対策にもつながりました。

3. 経営判断の質とスピードの向上


最も大きな経営インパクトをもたらすのが、この「見える化」効果です。広島市の金属加工業C社(従業員20名)では:

- 月次決算確定:翌月20日→翌月5日(15日間短縮)
- 資金繰り予測:手作業2時間→自動化(作業時間ゼロ)
- 取引先別採算性の把握:不可能→リアルタイムで把握可能に

「どの取引先が最も利益に貢献しているか」「どの製品の利益率が高いのか」といった情報がリアルタイムで把握できるようになり、経営判断のスピードと質が向上しました。

2025年最新!活用すべきIT導入補助金の種類と概要


デジタル化を進める際に活用したいのが各種補助金制度です。2025年現在、中小企業が活用できる主な補助金制度は以下の通りです。

①IT導入補助金(デジタル化基盤導入枠)


【概要】
中小企業のデジタル化を支援する経済産業省の補助金制度。会計ソフトやPOSレジなどのITツール導入を支援します。

**【補助率・上限額
】**
- 補助率:1/2(一部の要件で2/3)
- 補助上限:最大350万円
- 申請期間:2025年5月~12月(予定)

【対象となる主なツール】
- クラウド会計ソフト(freeeなど)
- 在庫管理システム
- 顧客管理システム(CRM)
- POSレジシステム

②小規模事業者持続化補助金


【概要】
小規模事業者の販路開拓や業務効率化を支援する制度。ITツール導入も対象となります。

【補助率・上限額】
- 補助率:2/3
- 補助上限:50万円(一部の要件で200万円)
- 申請期間:2025年4月~2026年2月(複数回公募)

③広島県中小企業DX推進補助金



**【概要】**
広島県独自の制度で、県内中小企業のDX推進を支援します。

【補助率・上限額】
- 補助率:2/3
- 補助上限:300万円
- 申請期間:2025年6月~9月(予定)

【広島・呉市で活用できる地域支援制度】


- 広島市中小企業デジタル化支援事業(無料コンサルティング)
- 呉市中小企業IT導入支援補助金(補助率1/2、上限30万円)
- 商工会議所によるIT導入サポート(無料相談窓口)

これらの補助金を組み合わせることで、実質的な負担を大幅に減らすことが可能です。例えば、クラウド会計ソフトを導入する場合、初期費用と年間利用料を合わせて約20万円程度の投資が必要ですが、IT導入補助金を活用すれば実質負担は約10万円程度まで抑えられます。

広島の中小企業における補助金活用成功事例


実際に広島・呉市の中小企業がIT導入補助金を活用してデジタル化に成功した事例をご紹介します。(※以下の事例は複数の企業の実績を基にしたシミュレーションです)

【事例1】K金属工業株式会社(広島市・従業員12名)


導入前の課題
- 請求書処理に月40時間もの時間を費やしていた
- 月次決算の完了までに7日間かかっていた
- 紙の書類管理に多くの時間と保管スペースを要していた

導入した内容
- クラウド会計システムfreeeを導入
- 請求書の自動取込機能を活用
- 銀行口座との自動連携を設定

活用した補助金
- IT導入補助金(補助率1/2)
- 初期費用:98,000円→実質負担49,000円
- 月額費用:39,800円→実質負担19,900円(6ヶ月間)

導入後の効果
- 請求書処理時間:月40時間→15時間(▲63%)
- 月次決算期間:7日→3日(▲57%)
- 紙の書類量:約70%削減
- 本業(営業・製品開発)に使える時間:月25時間増加

経営者の声
「当初は『今のやり方で十分』と思っていましたが、専任スタッフによる丁寧な研修のおかげで社員全員がスムーズに使いこなせるようになりました。経理処理時間が大幅に削減され、その分を顧客対応や製品開発に充てられるようになったのが最大の変化です。補助金のおかげで初期投資の負担も少なく、思い切って導入して良かったです」(佐藤社長・48歳)

【事例2】S建設株式会社(呉市・従業員9名)


導入前の課題
- IT担当者が不在で、平均年齢55歳の社員構成
- 配車管理をホワイトボードと手書きで実施
- 急な工事依頼への対応が遅れ、月3件の機会損失

導入した内容
- シンプルな配車管理システム
- 工事写真・図面の電子管理システム
- タブレット端末の導入(現場用)

活用した補助金
- 小規模事業者持続化補助金(補助率2/3)
- 初期費用:150,000円→実質負担50,000円
- 機器・システム費用:約100万円→実質負担約33万円

**導入後の効果:**
- 配車計画作成時間:1日2時間→30分(▲75%)
- 急な依頼への対応力向上:受注損失月3件→0件
- 車両の実働率:65%→85%(▲31%向上)
- 燃料費:年間240万円削減(最適ルート設定による)

経営者の声
「最初はパソコンに苦手意識を持つ社員も多かったのですが、段階的な導入と丁寧なサポートのおかげで、70代のベテラン社員も使いこなせるようになりました。『こんなに楽になるなら、もっと早く始めれば良かった』と言ってくれています。何より燃料費の削減効果には驚きました」(山田社長・52歳)

補助金申請でよくある3つの失敗と回避方法


せっかくの補助金制度も、申請方法を誤ると採択されないこともあります。よくある失敗パターンとその回避方法をご紹介します。

失敗①:申請書類の不備・記入ミス


よくあるケース
- 事業計画の具体性不足
- 数値目標の設定がない
- 必要書類の不足や提出期限切れ

回避方法
- 申請前のチェックリストを作成する
- 数値目標は「〇〇を□□%向上させる」と具体的に記載
- 提出期限の2週間前には書類を完成させる
- 専門家によるレビューを受ける

失敗②:補助事業スケジュールの管理ミス


よくあるケース
- 交付決定前に発注・契約してしまう
- 実績報告書の提出期限を忘れる
- 事業期間内に支払いが完了していない

回避方法
- 補助金申請のマイルストーンを設定
- 交付決定通知を受けてから発注・契約を行う
- リマインダー機能を活用して期限管理
- 支払いスケジュールを事前に計画

失敗③:適切なITツール選定の失敗


よくあるケース
- 補助対象外のツールを選定
- 自社の業務に合わないツールを導入
- 運用体制を考慮せずに高機能なツールを選ぶ
- 将来の拡張性を考慮していない

回避方法
- 補助金の対象ツールリストを事前確認
- 複数のツールを比較検討する
- 無料トライアル期間を活用して適合性を検証
- 段階的な導入計画を立てる
- ITコンサルタントのアドバイスを受ける

これらの失敗を回避するためには、補助金申請の経験豊富な専門家のサポートを受けることが近道です。特に初めて申請する場合は、申請書の作成から交付後の実績報告まで、一貫したサポートを受けられる体制が重要です。



ワイズビズサポートナビの補助金活用支援サービス


当社ワイズビズサポートナビでは、広島・呉市の中小企業に特化した補助金活用支援サービスを提供しています。経理業務の効率化からデジタル化まで、一貫したサポートで企業の成長をバックアップします。

補助金&資金活用パッケージ


【サービス内容】
- 補助金・助成金申請支援
- 着手金:¥55,000(税込)
- 成功報酬:採択額の8%
- 初回申込特典:無料経営相談60分付き
- 初回不採択の場合、次回申請を半額でサポート

- 経営革新計画作成支援
- 基本料金:¥98,000(税込)
- 分割払い対応:月々¥19,600×5回
- 申請完了まで一貫サポート

3つの安心ポイント


1. 地域に密着した27年の実務実績
- 地域の金融機関や商工会議所との連携
- 地域特化型の補助金情報に精通

2. 段階的な導入アプローチ
- 小さく始めて、効果を確認しながら進められます
- 1-2ヶ月目:基本ツール導入(クラウド会計など)
- 3-4ヶ月目:業務デジタル化(在庫管理など)
- 5-6ヶ月目:データ活用期
- 7ヶ月目以降:発展期

3. 手厚いフォロー体制
- 導入後2週間は毎日フォロー
- 電話・メール:原則30分以内に対応
- 訪問サポート:現場での課題解決
- 平日夜間・土日対応可能

業種別専門コンサルタントによるサポート
製造業、トラック運送業、小売・サービス業など、業種ごとの課題に精通した専門コンサルタントが対応します。「うちの業種では難しいのでは?」という不安も解消します。

特に経理業務の効率化では、請求書処理時間の63%削減、月次決算期間の57%短縮など、具体的な成果を上げています。

まとめ:行動を起こすための次のステップ


経理業務のデジタル化は、単なる「紙の削減」ではなく、経営者の時間創出、意思決定の質向上、従業員の負担軽減など、多面的な効果をもたらします。特に補助金を活用することで、初期投資の負担を大幅に減らすことができます。

今すぐ始める3つのステップ


STEP1:自社の現状を把握する

- 経理業務に費やしている時間を計測してみる
- 紙書類の量やファイリングにかかるコストを計算する
- 月次決算にかかる日数を確認する

STEP2:補助金情報を収集する
- IT導入補助金の公式サイトをチェック
- 広島県・市町村の独自補助金を調査
- 申請期限と必要書類を確認する

STEP3:無料相談を活用する
- 専門家に相談し、自社に最適なツールを選定
- 補助金申請のポイントをアドバイスしてもらう
- 段階的な導入計画を立てる

無料相談のご案内


ワイズビズサポートナビでは、広島・呉市の中小企業経営者向けに、30分の無料相談を実施しています。経理業務の効率化から補助金活用まで、専門コンサルタントが丁寧にアドバイスいたします。

無料相談で分かること
- 御社に適した補助金と申請のポイント
- 経理業務効率化で期待できる具体的な効果
- 導入コストと回収期間のシミュレーション

お問い合わせ方法
- 電話:090-1683-9585(営業時間:8:30~17:30 ※土日も対応)
- WEB:公式サイトから予約フォームに入力

2025年のIT導入補助金は5月から申請開始予定です。準備には1〜2ヶ月かかるため、4月中に相談いただくことをおすすめします。まずは気軽にご相談ください。補助金を活用して、経理業務の負担を大幅に減らし、本業に集中できる環境を一緒に作りましょう。

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専門家

檜和田知之(デジタル経営アドバイザー)

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税理士の数字言語と経営者の現場言語を翻訳し、IT苦手でも安心の伴走型サポート。経理業務を63%削減し本業集中の時間を創出。広島・呉の中小企業に特化した実践的な経営改善を実現します。

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