できる経営者はちゃんとやってる、リアル書店の活用法
前回のコラムの続きです。
私は20代の頃、アナウンス養成学校に通い、「伝わる話し方」に関して徹底的に叩き込まれました。
話せばいいというものではなく、伝わらなければゼロであると。
その視点から、経営者がビジネス交流会の自社PRなどショートスピーチをやるうえで
心がけていただきたいことを3点お話しさせてください。
まず、自分が主人公になってはいけないということ。
自社のPRをするのになぜ?と思われたことでしょうが
ヒッチハイクをイメージしてください。
手を挙げて車を止めるのが聴衆で、あなたはドライバー。
聴衆が知りたいのはあなたのクルマが「これからどこに向かおうとしているのか」ということであるのに
ドライバーが一方的に車のメーカーや年式、特長、自分のプロフィールなど語り出したら?困ってしまいますよね。
聴衆に伝えなければならないのは、ただ一つ「目的地」です。お忘れなく。
二つ目は、喋り出しに「質問」はヤメること。
ずい分前から、聴衆の耳をグッと引きつける手法として
最初に「皆さんに質問します」を持ってくるスピーカーが増えました。
先日私が参加したビジネス交流会でも数人いらっしゃいましたが、
この手法はやり尽くされて効果は見込めません。「またか」と思われるだけです。
唯一許されるのは、質問内容がドキっとするセンセーショナルなものである場合のみ。
質問がつまらなければ一瞬で聞く気が失せます。
3点目。
時間が短いからと言ってあれもこれも言わねばと早口で捲し立てるように話す方がいらっしゃいます。笑
短いスピーチでは伝えることは「1つ」に絞りましょう。
これはスピーチに限ったことでなく、マーケティングの原理原則でもあります。
人はたくさんの情報を同時に受け取ることはできないのです。
1つに絞ってゆったりスピーチすれば
あなたへの信頼感はアップするはずです。お試しください。



