「客のことは十分わかっている」という思い込みからどう抜け出すか?
私のクライアントはSNSも含め、ほとんど広告というものを打ちません。
なのに、商品の名や屋号をテレビや新聞で目にしたことがある、という人がかなり多い。
それはカンタンな話で、
「オファーする商品やサービスの奇抜さ、ネーミングの面白さによりメディアが勝手に取材してくれるから」
です。
ある農家の屋号は、一発で覚えられるほどインパクトがあることに加え
生産物にも強烈なこだわりを予感させる響きがあり、何度もテレビに取り上げられています。
地元では名前を知らない人はいません。
Googleマップの表記をみて「名前が刺さった」という理由だけで、全国から注文が寄せられることもあり
今では某メーカーのビールのCMにも出ているロックミュージシャンが顧客になるほど。
もちろんネーミングもロゴ制作も私が手がけました。
半年限定で助言した学習塾は、昨年3回シリーズで中国新聞に特集されています。
私はwebサイトの構成とコピーライティングを手がけただけですが、
このサイトは一度見れば、取材せずにはいられなくなるほどセンセーショナルなもの。
なにしろ、日本ではこの塾しか言ってない「ものすごい一文」が入っている。
通常のマーケターであれば批判を恐れて削除するレベルですが、これも意図してやったこと。
「可もなく不可もなくさしさわりなく」では存在しないのと一緒ですから。
ある海産物加工商品は、これまた名前が抜群に鋭利で
Amazonでないほうの大手通販サイトで年間売り上げトップに輝きましたし
とある住宅関連の修理業者さんは、サービスラインナップの名前を変えただけで
売り上げが6倍になったり、私が30年前にネーミングしたとあるアウトドア商品は
いまだに人気商品。ジャンル別では日本一です。
いずれも、いかに「ネーミング」「言語化」が重要であるか
私のクライアントさんたちが証明してくれているわけです。
逆に「やってはいけないネーミング」に関しては。またお話ししたいと思います。



