マーケティングの原理原則を否定する最近のベストセラー書籍は信用していい?
私は経営者へのマーケティング助言だけでなく、その企業の営業さんから製造・商品管理さん、経理担当者さん、
パートさんまでのコーチングを請け負っていますが
つくづく感じるのは「互いの顔がはっきり見える」状態でなければ、効果が出せないという事です。
以前、とある広告代理店のエスコートで、年商数百億円規模の企業のマーケティング助言を
期間限定で3社請け負ったことがあります。
マーケティングは付加価値の高い商品開発やターゲットに刺さるブランディングだけ成せば良いというのではありません。
その新しい上位ポジショニング(立ち位置)にふさわしい、思考、言葉遣い、立ち振る舞いを
企業のバックヤードにいる人も含め社員全員に身につけてもらう必要があります。
しかし、会社の規模が大きくなると、ディテールへの取り組みが非常に難しくなる。
ベテランに多いのですが「ワシらはこれまでどおりやりたいんよ」という
変化を望まない現状維持志向の抵抗勢力によって阻まれるケースもありました。
波風立てず、何事もなく定年退職を迎えたいのでしょう。
私はこういった方達にも根気強く&ニコヤカにアプローチしていますが
大きな会社になればなるほど、顔が見えづらく、意識の浸透に時間もかかり、
逆に小さな会社は、イノベーションや事業変革が起こしやすく有利といえます。
先の大戦の後半で、時代はとっくに小回りの利く航空機の時代にシフトしたのがわかっていても
「最大級」にこだわり、戦艦大和を造って出撃させてしまったことも
変化を拒んだことが招いた悲劇に思えます。
もちろん、大きな会社であっても「分隊式へのシフト」で時代の荒波を乗り切ることは可能です。
興味ある方はご相談ください。



