ニュースバリューのあることをやればメディアは必ず関心を持ってくれる
2025年は付加価値が問われる傾向が一層強まります。
ですが、いまだに多くの経営者は自分にとって良いもの=付加価値と考えがち。
どんなに品質や性能が優れていようと、それがターゲットの求めているものとズレているなら
まったく存在価値はありません。
マーケティングコンサルとしてデビューした10年前、
最初の一年は金融機関のビジネスサポート部の依頼で
借入の返済ができなくなった企業の救済助言を担当することが多かったのですが
その企業のほとんどが市場ニーズを深く探ることなしに、
自分のカンや成功体験だけで「良いもの」を作ってしまい
立ち行かなくなったケースでした。
あ、余談ですが、経営者だけでなく、
型通りの事業計画書を読み誤った金融機関にも責任があるようにも感じましたね。
さて、こういったミスを防ぐ簡単な方法は、
いきなり完成品を投入する慣習を廃止し、
ある程度出来上がった時点で市場テストを行うことです。
ある程度とは、60〜70%。
職人気質の強いメーカーほど「そんな未熟なものはお客さんに出せん」と抵抗しますが、
これをやらずに、一方的な思い込みだけで市場に出すのは、ビジネスでなくギャンブルですよ。
本音で語ってくれる馴染みのお客さん、親族や友人でも結構です。
彼らの反応を細部まで汲み上げて精査し、適宜改良を加えるのです。
意外な見落としや発見があるでしょうし、弱点に早めに気づくことができればリカバリーも用意。
もちろん、テスト済みなら金融機関もよろこんでオカネを貸してくれます。



