頭痛の原因は睡眠不足が問題かも?寝不足による頭痛の原因と症状
いのうえ内科脳神経クリニックの井上です。
連休の晴天の日
みなさまは何をされておりますか?
わたしは、本日、本来なら東京に出張でしたが
今、家で
記事書きをしてます。
そうです
新型肺炎(COVID19)のため東京で行われる予定だった頭痛セミナーがキャンセルになりました。
飛沫感染(ひまつかんせん)を避ける方法のひとつとして、出歩かないことがありますね。
他にも手洗いの励行、睡眠をしっかりとる。
そして今回のテーマである「ストレスを減らす」ことも大切。
ストレスは体の免疫力を落とします(とくにウイルス感染に対抗する細胞性免疫力を)。
頭痛の原因はストレス?ストレスが引き起こす頭痛について
【概要】
ヒトは、さまざまなストレスを抱えながら生きています。
これらのストレスは、私たちの心や体にいろいろな反応をもたらします。
不安や憂鬱、イライラだけでなく便秘、不眠
このような体調の変化はすべて「ストレス反応」と言います。
頭痛もこのストレス反応の1つとも。
ストレスが原因で頭痛が起こる仕組みやその予防法・対策について説明します。
ストレス
以前広島テレビ局で取材を受けたストレス
私たちが日ごろ何気なく使っている「ストレス」という言葉
もともとは
物理学用語
「物体の外側からかけられた圧力によってゆがみが生じた状態」
そして
外側からかけられた圧力のことを「ストレッサー」と呼び
それに反応しようとして
心身に生じた歪みのこと
「ストレス反応」と呼んでいます。
私たちは、子どもの頃から、中学、高校、大学といった学生時代
就活、就職、社会生活、結婚、子育て
年齢を重ねるにつれてさまざまなストレスを経験していきます。
学生時代は友達との関係や勉強、成績など
就職をして働きはじめる20代ぐらいから
職場環境や仕事を覚える
年齢を問わず多くの人たちと一緒にうまく仕事をしていく
30歳以降になれば、自分の結婚や家庭を築くこと
40歳以降は、部下の成長を助けて管理していくことなど、人それぞれたくさんのストレスに囲まれながら生きています。
厚生労働省が5年ごとに実施する「労働者健康状況調査」によると、「仕事や職業生活でストレスを感じている」労働者は毎回の調査で約6割近くいます。
半分以上の人が、ストレスを感じながら日常生活を送っていることがわかります。
頭痛はストレス反応の1つ
さまざまなストレスを抱えた私たちはそれらに対応しながら生きていますが、うまく対処できない時、ストレスは体調不良となって現れてきます。
ストレス反応は、「心理面」「身体面」「行動面」の3パターンで出てきます。
心理面のストレス反応
やる気の喪失、イライラ、不安、憂鬱など
身体面のストレス反応
肩こり、腰痛、頭痛、目の疲れ、胃痛、便秘や下痢、不眠など
行動面のストレス反応
飲酒・喫煙量の増加、衝動買い、やけ食い、事故など
頭痛はストレス反応の「身体面」での症状
脳出血や脳腫瘍など器質的原因がない、いわゆる一次性頭痛といわれる頭痛はストレスが誘因となることが多いのです。
*片頭痛はストレスから解放されたときや寝過ぎたときにも起こります。
頭痛がない時は、ストレス解消を積極的にしよう
頭痛はいつ起きるかわからないので常に不安な気持ちになりますが、このような思考もストレスにつながります。
ストレスは、日常生活において誰にでもあることなので、頭痛などの体調不良がない時は、自分の好きなことをする時間を設け、積極的にストレス解消に努めましょう。
オススメは睡眠と運動です。
睡眠*については、脳神経内科医としてかなりこだわっております。
人生の三分の一ともいわれる睡眠を充実させることが頭痛コントロールのみならず、将来の病気の発症予防につながるといって過言ではないでしょう。
運動もしかり。
運動すると血行がよくなり疲れがとれやすくなる。
代謝があがる。
ダイエット効果も期待でき、高血圧・2型糖尿病・肥満症など、さらには認知症やうつ病の予防にもなります。
そのほか、好きな音楽を聴くことや旅行をするなど。
自分なりの方法で休日などにリラックスすることでストレス解消につながります。
ご自分でわからない頭痛などがあるかたや、頭痛で悩まれるかたは、ぜひ頭痛専門医の診察を受けれらてください。
*睡眠については令和2年2月18日に広島テレビ「満点ママ」で院長が紹介した記事を参照に
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