月経前症候群PMS/月経前不快気分障害PMDD 月経関連頭痛の正体は片頭痛!
神経伝達物質のセロトニンと女性ホルモンの関係
セロトニンがへると抑うつになる、眠れない、頭痛やめまいが生じるというのは一般的にいわれております。
セロトニンが減ると片頭痛発作がおこりやすくなる。
片頭痛発作をとめる特効薬はトリプタンというセロトニン受容体の作動薬。
これらのことからセロトニンと片頭痛はきってもきれない関係。
女性の片頭痛
月経が来る前から頭痛がおこる。
これを月経関連頭痛といいます。
月経関連頭痛の7割は片頭痛だと。
女性ホルモンのエストロゲン
排卵日までにだんだん増加。
そしてエストロゲンが急に増えて排卵が誘発されます。
その後は、だんだんエストロゲンの量がへり生理がはじまります。
エストロゲンは脳内伝達物質のセロトニンを刺激する働きがあるようです。
エストロゲンがでている卵胞期(排卵前)はセロトニンが活性化。
黄体期(排卵後)はセロトニンが不活化。
この現象は生理前に頭痛が多くなるのを部分的にですが説明します。
頭痛のみならず、イライラが募ったり、やる気が低下するのもセロトニンが関連します。
ストレスがたまってドカ食いや衝動買いをするのもこの時期。
いわゆるPMS(月経前症候群)です。
セロトニンのふたつの機能
精神を安定させる機能
片頭痛発作がおこるまえの二日前くらいから(多いのは数時間まえ)を予兆期といいます。
この時期から抑うつ傾向になったり、音や光や臭いなどに過敏に。
これは予兆期にはセロトニンが不足するからと要因のひとつに考えられてます。
PMSでのいらいらもしかり。
食欲をおさえる機能
片頭痛発作がおこるまえの食欲がでてきて過食に。
これは片頭痛の予兆期にはセロトニンが不足するのが要因のひとつと思われます。
PMSでのドカ食いもしかり。
セロトニン分泌によいことは
ストレス回避です
からだを動かすこと
一定のリズムで刺激がある運動が効果的
ウオーキングやリズミカルな運動がよいとされてます。
運動する時間がないなら、頭痛体操(ずつうたいそう)も効果的。
仰向けになっての自転車こぎ
腕立て・スクワット・爪先立ち運動も
深呼吸
マインドフルネスで有名になった呼吸法!
五秒間で息をすって
十秒間息をこらえて
十秒間でゆっくり息をはく
これを実践すること。
でもこれはすこしきついみたい。
三秒間で息をすって六秒間で息をはくのでもいいみたいです。
食事
トリプトファンを摂取する
セロトニンの原料は必須アミノ酸のトリプトファン
米国では感謝祭の日に七面鳥をたべます。
七面鳥を食べて眠たくなる。
これは多くの米国人が経験。
七面鳥にはトリプトファンが多く含まれているようです。
トリプトファンを多く摂取するとセロトニンが多くできてリラックスして眠くなる。
そのようなことらしいです(真偽は不明です)。
七面鳥でなくても牛乳やチーズ、バナナ、大豆、まぐろなどの赤身の魚にもトリプトファンは多く含まれているようです。
良質な睡眠
睡眠によってセロトニンは多く分泌されるようになるようです。
良質な睡眠にはアロマがよいといいますが、ラベンダー・ローマンカモミール・マジョラムなどの香りはリラックス効果がありセロトニン分泌によいとのこと。