【プロが丁寧に解説】WebマーケティングとWeb広告はどう違うの？

「Webマーケティング」と「Web広告」という言葉はどちらも耳にしたことがある方が多いと思います。

ですがこの2つにはどんな違いがあるか、はっきりとは説明できない、という方も多いかもしれません。

この2つの違いを知ることで、自社にとって今必要な戦略は何かが分かるヒントになると思います。

今回は、マーケティングの知識があまりない方でもわかるように「Webマーケティング」と「Web広告」の違いをわかりやすく説明します。

この記事で得られる情報
・WebマーケティングとWeb広告の違いが明確になる

WebマーケティングとWeb広告の基本的な違い

WebマーケティングとWeb広告の関係

まとめ

WebマーケティングとWeb広告の基本的な違い

Webマーケティングとは？

Webマーケティングは、商品やサービスを「売れる状態」にするために、インターネットを活用して行うマーケティング活動全体を指します。

たとえば、「新しいお菓子」を作ったとします。ただ作るだけでは売れません。誰に、どうやって知ってもらい、どのように買ってもらうかを考え、インターネット上のツールやプラットフォームを活用して実現するのがWebマーケティングです。

Webマーケティングでは、次のような活動を含みます。

お客さんの気持ちを知る: どんなお菓子が欲しいのか、どのような課題を解決したいのかを調べます（市場調査、ユーザーリサーチ）。
商品を作る: お客さんの要望を形にして、魅力的なお菓子を開発します（商品開発）。
売り方を考える: どこで売るのか、どんな値段にするのか、どのように宣伝するのかを決めます（価格設定、プロモーション計画）。
WebサイトやSNSの活用: 商品情報を載せたWebサイトを作り、SNSや広告を通じてお客さんに届けます。
効果測定と改善: 売上や訪問者数などのデータを分析し、どの施策が効果的かを判断して改善を繰り返します。

これらすべてを含めた「お客さんに価値を届ける仕組み」を作るプロセス全体がWebマーケティングになります。

Web広告とは

Web広告の最大の特徴は、ターゲット（見込み客）に合わせて、広告を出す場所やタイミング、内容を細かく調整できる点です。また、効果測定がしやすいことも他の広告手法にはない利点です。

具体的な例としては以下のような種類があります：

SNS広告: InstagramやFacebookを活用して、若い世代や特定の趣味を持つ人々にアプローチします。
検索広告: GoogleやYahoo!などの検索エンジンで「お菓子プレゼント」など特定のキーワードを検索した人に広告を表示します。
動画広告: YouTubeで人気動画の再生前や再生中に広告を流し、視覚的に印象を与えます。
ディスプレイ広告: ニュースサイトやブログのバナー部分に画像や動画を表示して視覚的な訴求を行います。
リマーケティング広告: 過去にウェブサイトを訪れた人に再度広告を表示し、購入や問い合わせを促します。

Web広告は、「誰に、どんなメッセージを届けるか」を考え抜くことで、より効果的に商品の魅力を伝えることができます。また、配信結果をデータで確認しながら、柔軟に広告内容や戦略を調整できる点が魅力です。

WebマーケティングとWeb広告の関係

それぞれの特徴について解説をしました。しかし、WebマーケティングとWeb広告はそれぞれ別個で違うものではありません。

Web広告はWebマーケティングの手法の1つで、Webマーケティングが「全体の作戦」を考えるプロセスだとすれば、Web広告はその作戦の中で「特定の目的を達成するための具体的な手段」というイメージです。

たとえば、学校の文化祭を例に考えてると、WebマーケティングとWeb広告の違いは次のように例えることができます。

Webマーケティング: 文化祭全体の企画や準備（テーマを決めたり、展示内容を計画したり、運営スケジュールを立てる）。
Web広告: 文化祭を広く知らせるための活動（SNSで「文化祭に来てね！」と投稿したり、チラシを配布する）。

文化祭を成功させるためには、計画（Webマーケティング）と告知活動（Web広告）のどちらも欠かせません。
同じように、商品やサービスを成功させるためには、全体の戦略を考えた上で、その一部として効果的なWeb広告を活用する必要があります。