陥りがちなWebマーケティングの失敗ポイント10選
コンテンツマーケティングという言葉をご存知でしょうか?
コンテンツマーケティングとは、SNSやブログ、メールマガジンなどの情報発信を通して自社や自社の商品やサービスの関心を高めて、自社のファンとして定着させる施策です。
こう聞いても、もしかしたら「うちは小さい会社だから関係ない」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実はこのコンテンツマーケティング、中小企業やひとり社長にとって、低コストで始められる効果的なマーケティング手法として注目されています。
そこで今回は、コンテンツマーケティングとは何かから、コンテンツマーケティングが中小企業に適している理由を解説し、実施する際の課題や成功のポイントについても詳しく説明します。
この記事で得られる情報
コンテンツマーケティングとは何かがわかる
コンテンツマーケティングのメリット・デメリットがわかる
コンテンツマーケティングの取り組み方法がわかる
コンテンツマーケティングとは
コンテンツマーケティングとは、買い手(潜在顧客・見込み客・顧客)の求める「コンテンツ(=情報)」を先に提供し、そのコンテンツを通じて相手との信頼関係を結んだあとで、自社商品の価値を知ってもらうという一連のマーケティング手法を指します。
簡単に言うと、情報発信を通じて、自社や自社の商品・サービスのファンを増やしていく活動を指します。
一般的にコンテンツマーケティングは以下のようなプロセスになります。
■コンテンツマーケティングのプロセス
- 情報提供:ユーザーにとって価値の高い情報を発信・提供します。
- 関心育成:ユーザーの関心を引き、ニーズを育成します。
- ファン化:ユーザーをファンとして定着させ、最終的に購入を促します。
どれだけ魅力的な商品も、その価値が伝わらなければ購入には至りません。
企業がどれだけ商品の価値を一生懸命に伝えようとしても、売り込みだと捉えられてしまうと、買い手はかえって企業からの情報に耳を塞いでしまうことがあります。
企業が一方的に発信する情報の多くは、企業の都合ばかりが考えられており、買い手のニーズに寄り添えていないからです。
多くの人は、見ず知らずの人や信頼できない人から、いきなり商品を買うことはありません。
しかし、自分が困ったときに助けてくれて、なおかつ信頼できる相手であれば、その相手が何かの商品を勧めてくれたときに、興味を抱くでしょう。
コンテンツマーケティングの具体例
例えば、あるユーザーが住宅のリフォームについて情報を探していて、「住宅 リフォーム 築30年」というキーワードで検索したとします。
このユーザーは、上位表示している記事の中から築30年以上経った住宅のリフォームについて、ポイントや注意点などをユーザー視点で分かりやすく書かれた優しい記事を探します。
するとちょうど、わかりやすいイラストでリフォームの流れや注意点を解説してくれている記事を見つけます。ユーザーはその記事を参考にし、無事にリフォームの計画を立てることができました。
「とても親切なサイトだった」と感じたユーザーは、そのサイトの他の記事も見て回ることにします。
すると、ほかの記事でリフォームに関するお得なプランや割引情報が紹介されていることに気付きました。
「これだけ親切なサイトなのだから、きっと、紹介されているプランも良いに違いない」と考えたユーザーは、そのプランについて興味をもち、調べることにしました。
といった具体で、先ほどご紹介した1.情報提供→2.関心育成→3.ファン化の流れを辿っています。
この例は、「住宅のリフォーム方法」に関するコンテンツをきっかけとして、「リフォームのお得なプラン」という商品に興味をもってもらえた事例です。
そのコンテンツがユーザーにとって「価値ある情報」だったからこそ、ユーザーはそのサイトを信頼し、ほかの情報をキャッチアップしにいきました。
このように、価値ある情報の提供がユーザーに好印象を与え、将来の買い手を創出するきっかけとなります。
主なコンテンツの種類
近年、YouTubeやTikTokをはじめとしや動画メディアの成長は目覚ましく、Instagramのような写真特化型SNSも人気を集めています。
以前はテキストコンテンツが主流でしたが、現在は多様なメディアが利用されています。
しかし、商材やサービスによっては、写真や動画が適さない場合もあります。
例えば「企業向けソフトウェア」などのBtoB商材は、詳細な説明や説得が必要なため、テキストコンテンツが多くなる傾向にあります。
以下の表に、主なコンテンツの種類とその配信先をまとめました。自社に合ったコンテンツを選び、活用していきましょう。
コンテンツの種類 | 主な配信先 |
---|---|
テキストコンテンツ(読み物) | オウンドメディア、SNS、メールマガジン、外部メディア、会報誌、雑誌、ホワイトペーパー |
写真 | オウンドメディア、SNS |
動画 | オウンドメディア、SNS |
オンラインセミナー | コーポレートサイト、セミナーポータルサイト |
オフラインセミナー・イベント | オフライン |
各コンテンツには独自の特性と利点があり、企業の目標やターゲットに応じて適切な選択をすることが重要です。
コンテンツマーケティングが中小企業に向いている理由(メリット)
コンテンツマーケティングについて解説をしたところで、ここからはなぜ中小企業にとってコンテンツマーケティングが有効なのか、6つの理由を解説します。
1. 自由で迅速なコンテンツ発信が可能
大企業の場合、コンテンツを発信する前に関連部署の承認や上司のチェックが必要で、発信に時間がかかります。
しかし、中小企業は大企業とは相対的には意思決定が迅速であることが多いため、自由な発想で見込み客が求める情報をスピーディーに発信できます。
特にトレンドや速報性が求められるコンテンツでは、このスピードが競争優位性をもたらします。
2. 低コストで始められる
コンテンツマーケティングは、ブログ記事やSNSの投稿、メールマガジンなど、ほとんどのコンテンツが無料、または低価格で作成・発信できるため、低コストで実施可能です。
広告費用を抑えつつ効果的なWeb集客を行いたい中小企業には最適な手法です。
3. 強力なブランディング効果
価値のあるコンテンツを継続的に発信することで、見込み客からの信頼を得て強力なブランディングを築けます。
中小企業のサイトはコンテンツが少ないことが多いですが、コンテンツを充実させることで認知がどんどん広がっていき、かつ見込み客からの見え方が良くなり、他社との差別化が図れます。
4. 中長期的な費用対効果の高さ
コンテンツマーケティングは、コンテンツが蓄積されることで中長期的に高い費用対効果を発揮します。コンテンツが検索結果に表示されるようになると、24時間365日、ほとんど何もしなくてもサイトにアクセスが入り続けます。
休まずに成果を出し続けてくれる優秀な営業マンを雇うようなイメージです。しかも労働基準法にひっかかりません 笑
広告費用の高騰に対抗するためにも、持続的な集客方法として非常に有効です。
5. 顧客との強い関係構築
感情的な要素が購買に大きな影響を与えるため、顧客との強い関係性を構築することが重要です。
コンテンツマーケティングを通じて価値ある情報を提供し続けることで、顧客の信頼を得て愛着を持ってもらい、精度高く商品購入やリピートにつなげられます。
6. 大企業との差別化
中小企業は大企業と比べてマーケティング予算が限られていますが、コンテンツマーケティングでは見込み客にとって価値ある情報を提供することで、予算に依存せず競争力を持つことができます。
実際に、優れたコンテンツマーケティング戦略により、検索結果での上位表示やSNSのフォロワー増加を達成し、大企業を凌ぐ成果を上げている中小企業も少なくありません。
中小企業におけるコンテンツマーケティング運用のデメリット
一方で、コンテンツマーケティングにはデメリットも存在します。特に中小企業の場合、コンテンツマーケティングの成果があまり出ずに頓挫してしまうケースも多くあります。
そのような事態を防ぐためにも、中小企業が陥りやすいコンテンツマーケティングの課題を3つ解説します。
1. 時間がかかる
コンテンツマーケティングは短期的な結果を求める手法ではありません。
効果を上げるためには、継続的なコンテンツ制作と投稿が必要であり、その結果を評価・改善し続ける必要があります。
検索エンジンでのランキング向上や閲覧数の増加などの成果が現れるまでには時間がかかり、特に競争の激しい業界では上位にランクインするまでに長時間を要することがあります。
また、質の高いコンテンツを提供し続けるためには多くの時間とエネルギーが必要であり、一貫性を保つためには継続的な努力が求められます。
2. 定期的なコンテンツの見直しが必要
インターネット上の情報は急速に変化し、業界のトレンドや技術、市場動向に合わせてコンテンツを更新する必要があります。
古い情報を提供し続けると、読者や顧客の信頼をかえって失ってしまう可能性があり、検索エンジン最適化(SEO)のアルゴリズム変更にも対応する必要があります。
古いコンテンツが最新のSEO基準に適合していない場合、検索結果のランキングが下がる可能性があります。
また、競争環境が激化している中で、競合他社に対抗するためにも、コンテンツの品質向上と定期的な更新が必要です。
顧客の期待に応えるためには、新鮮で価値ある情報を提供し続けることが重要です。
3. 専門的な知識と人員が必要
コンテンツマーケティングを成功させるためには、戦略的な計画と専門的な知識が必要です。
適切なターゲットオーディエンスの特定、コンテンツの目的とゴールの設定、競合分析やキーワードリサーチ、コンテンツカレンダーの作成など、戦略的なアプローチが求められます。
さらに、高品質なコンテンツを制作するためにはライティング、デザイン、動画制作などのスキルが必要です。
検索エンジン最適化(SEO)やデータ分析も重要であり、これらを適切に実行するための専門知識と人員が必要です。
コンテンツマーケティングを実行するためには、専門知識を持つ人員を確保し、リソースを効果的に管理することが重要です。
自社で人員の確保や育成が難しい場合には、クラウドワークスやランサーズ、ココナラといったクラウドソーシングを活用することがおすすめです。
専門スキルを持った人材に安価で上記の仕事の外注を行うことができます。
中小企業がコンテンツマーケティングを成功させるポイント
中小企業がコンテンツマーケティングを成功させるためにはポイントがあります。ここでは特に重要な3つのポイントについて解説します。
1. 目的と成果を明確にする
成功するコンテンツマーケティングには、明確な目的と達成すべき成果を設定することが不可欠です。
具体的な目標を持つことで、その達成に向けた適切な行動が取れます。
「ただバズらせたい」や「検索順位1位を取りたい」という曖昧な目標ではなく、「特定のリード獲得の最大化」や「ブランドイメージの確立」といった具体的な目標を設定しましょう。
例えば、ある企業が「テレワーク=自社製品」というブランドイメージを確立し、リード獲得を最大化することを目指したとします。この場合、「テレワーク」を主軸としたコンテンツ制作やサイトのリニューアルを行うといった施策が有効です。
目標に沿った戦略を立てることで、成果につながりやすくなります。
2. 長期での継続的な改善と取り組み
コンテンツマーケティングは、一度で終わるものではありません。
成功するメディアは、何度もコンテンツを見直し、改善し続けています。単発のコンテンツでは十分な認知を得ることは難しいため、継続的にユーザーと接点を持ち続けることが大切です。
継続的な取り組みがブランドの認知度向上と信頼性の確立に寄与します。コンテンツを一本や二本作っただけでは意味がなく、長期的な視点で戦略を立て、計測・改善を続けることが成功の鍵です。
3. 各プラットフォームに適したコンテンツ運用
各プラットフォームに応じたコンテンツ運用が必要です。
ソーシャルメディアでは魅力的な企画やビジュアルを重視し、自然検索流入ではユーザーニーズに基づいたキーワード戦略を採用する、といった具合です。
各に最適なコンテンツを提供することで、ユーザーの関心を引き、効果的なマーケティングが可能となります。
まとめ
コンテンツマーケティングは、良質な情報を発信し、ユーザーをファン化する手法です。
低コストで実践できるため、広告宣伝費に多くの予算を割けない中小企業にこそ向いています。
ただ片手間でできるものではなく、成果が出るまでに時間も要するため、人材確保や定期的な更新が難しい場合は、外部業者へのアウトソーシングも検討しましょう。