はじめてのECサイト（ネットショップ）を開設するための9つのステップ

ECサイト（ネットショップ）は今や誰もが気軽に利用できて、生活に欠かせないツールとなっています。

そんなECサイトは、実は誰でも簡単にすぐ作れることはご存知でしょうか？
ネットショップを持つことでビジネス自体の範囲を地域や国境を超えて広げることも可能です。

私自身も3年前からネットショップを運営しています。
私の経験も踏まえながら、今回は、ネットショップを開業するための9つのステップをわかりやすくご紹介します。

STEP0: ネット販売は個人でもできる時代

今の時代、ネットで物を販売するのは企業だけでなく、個人でも十分に可能です。
例えば、ネットショップ作成サービスの「BASE」を利用している方の77.1%は個人のオーナーです。SNSを活用すれば、誰でも自分の商品を世界中の人にアピールできます。

STEP1: ネットショップで販売したい商品を決める

まずは、何を販売するかを決めましょう。自分で作ったものを販売するのか、仕入れて販売するのかを考えます。

例えば、自作の洋服やアクセサリー、写真などは定番になります。どんな商品が売れているかをリサーチすることも大切です。

すでに実店舗があり、商品がある場合はどの商品をネットショップで売り出すのかを検討します。

STEP2: コンセプトとショップ名を決める

次に、ショップのコンセプト（テーマ）と名前を決めましょう。お客様に「なぜあなたのショップで買うべきか」を伝えるためには、コンセプトを明確にすることが重要です。

例えば、「誰に」「どんな価値を提供するのか」を具体的に考えてみましょう。なお、ショップ名は簡単で覚えやすいものがおすすめです。

STEP3: 商品を準備する

販売する商品を準備しましょう。仕入れる場合はネットの卸し会社から購入したり、オリジナル商品を作る場合は工場に依頼したりします。

私の場合は日本の仲介業者を通して、中国からの輸入品雑貨を取り扱っています。

STEP4: 出店するサービスを決める

ネットショップを作成する方法には、モール型とASP型があります。
（その他にも様々ありますが、はじめてのECサイト開設はこのどちらかが多いため、今回はこの2つに絞って解説をいたします）

モール型はAmazonや楽天のような大規模サイトに出店する方法で、ASP型とは、簡単に自分のショップを作成できるシステムを作って自分のショップを作る方法です。

モール型はイオンなどのショッピングモールに出店をするイメージで、ASP型は骨組みがすでに出来上がっている物件で路面店をだすイメージです。

モール型は利用者が多いため、集客がしやすいのが特徴です。その分競合も多く、利用料もASP型と比べると高いため、ある程度コストもかかります。

ASP型は無料（または比較的安価な利用料）ではじめられ、ショップの構築自体もプログラミングなどの専門スキルがなくても比較的簡単にできます。
ただASP型では売上をある程度出せるようになるまではけっこう時間と労力がかかります。詳細はSTEP9で開説しておりますが、ブログ記事の作成や商品の充実、SNSでの情報発信等、コンテンツを作り続けることが欠かせません。

STEP5: ネットショップを開業

まずは、ネットショップ作成サービスのサイトから登録を行います。
モール型の場合は申請や審査にある程度手間がかかります。私はAmazonも楽天もどちらも出店経験がありますが、どちらも正直けっこう面倒だと感じました。

一方、ASP型の場合は登録はとても簡単です。必要な情報を入力すると、画面に表示される手順に従って進めるだけです。迷うことはほとんどありません。

また、ASP型の場合はショップのURLになるドメインを決める必要があります。ドメイン名は後から変更できないので、事前に決めておくとスムーズです。

会社情報やお問い合わせ先などの情報は、後から追加・変更が可能ですので、最初は仮の情報でも大丈夫です。

STEP6: ネットショップの決済方法を決める

次に、お客様が商品を購入する際の支払い方法を設定します。多くの人が使うクレジットカード決済は必ず導入しましょう。他にも、ターゲットとするお客様が利用しそうな決済方法を選びます。

決済方法によって手数料が異なるため、注意が必要です。例えば、商品が売れるたびにかかる手数料や、月額の利用料金が発生する場合があります。初めは人気のある決済方法だけに絞り、必要に応じて増やしていくのが賢い方法です。

STEP7: 商品登録

商品を登録する際には、魅力的な写真とわかりやすい説明文が重要です。

写真はスマホで撮影しても構いませんが、照明や背景にこだわるとより魅力的に見せることができます。

複数の角度から撮影した写真を登録すると、お客様に商品のイメージが伝わりやすくなります。

説明文には商品の特徴や魅力を詳しく書きましょう。例えば、食品であれば味や食感、衣類であれば素材の手触りなど、視覚以外の情報も伝えると効果的です。

STEP8: 配送の準備

商品が売れたら、お客様に届けるための配送準備が必要です。まずは、配送料を設定しましょう。全国一律にするのか、地域ごとに異なる料金にするのかを決めます。

次に、配送会社を選びます。大手の宅配業者や、手頃な料金で配送してくれるサービスなど、自分に合ったものを選びましょう。

たくさんの商品を取り扱う場合や、効率よく配送を行いたい場合は、梱包・配送の代行サービスを利用するのもおすすめです。

これで、ネットショップを開業するための基本的な準備は完了です。一つ一つのステップを順番に進めていけば、誰でも簡単にネットショップを開業することができます。

文章だけで見るとなんだか大変そうな印象になってしまいますが、実際やってみると想像以上にあっという間に開設ができます。
ぜひ一度チャレンジしてみてください。

STEP9: 集客をする

ここまできたらあとはショップにお客様を集める活動に注力していきます。
言うまでもなく、ネットショップを成功させるためには、お客さんをたくさん集めることが重要です。

ここでは広告費を使わずにできる、SNSの活用とコンテンツマーケティングについて説明します。

SNSの活用

SNSを使って集客する方法は、無料で始められるのでとても便利です。ただし、成功させるにはいくつかのポイントがあります。

まず、自分の商品に合ったSNSを選ぶことが大切です。例えば、化粧品や服を売る場合は、若い女性が多く写真や動画がメインのInstagramが向いています。一方、ゲームや映画など音や動きが魅力の商品なら、YouTubeで情報を発信するのが良いでしょう。

SNSごとに使い方が違うので、それぞれのSNSに合った方法で情報を発信しましょう。他の成功しているお店のSNSを見て参考にするのも良い方法です。

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングとは、お客さんが知りたい情報や役立つ情報を提供することで、ECサイトに集客する方法です。例えば、ブログ記事やガイドなどがこれに当たります。

検索エンジンで上位に表示されるためには、サイトの情報が充実していることが大切です。しかし、商品ページにたくさんの情報を載せると見づらくなってしまいます。そこで、商品ページ以外に役立つ情報を提供する記事を作るのがコンテンツマーケティングです。

例えば、服を売っているなら「季節ごとのコーディネートの提案」や「服のお手入れ方法」などの記事を書くと良いでしょう。こうした記事が検索エンジンで上位に表示されることで、多くの人にサイトを訪れてもらえます。

コンテンツマーケティングは、お客さんに信頼されるブランド作りにもつながります。役立つ情報を提供することで、お客さんとの関係が深まり、リピーターが増えることも期待できます。

おすすめのECサイト作成サービス

はじめてECサイトを開設する場合におすすめなのが、「BASE」と「カラーミーショップ」です。

どちらも無料ではじめることができ、実際に商品が売れたら手数料がかかるという仕組みになっているため、初期投資0でショップを開設することができます。
（カラーミーショップは月額費用がかかるプランもあります）

決済方法や配送方法の設定も簡単で、まずECサイトを立ち上げる場合にはどちらもおすすめです。

私の場合は、自分のショップはBASEを使っており、ECサイト制作のご相談をいただく際はカラーミーショップをよく活用しています。

まとめ

冒頭でも触れた通り、今は誰でも簡単にネットショップが開設できる仕組みが整っています。
今回ご紹介した一つ一つのステップを順番に進めていけば、誰でもネットショップを開業することができます。

新たなビジネスにチャレンジするもよし、現在のビジネスの新たな販路を開拓するもよし、ご興味がある方はぜひ一度チャレンジてみてはいかがでしょうか。