SEOの実践テクニック!被リンクとは?
ホームページ作成をWEB制作会社やフリーランスに依頼しようと思ったとき、かなりの頻度で目にする『SEOに強いホームページを作ります!』という売り文句。
確かに、どうせ作るならただ見た目が綺麗なだけではなくて、SEOに強い(集客効果の高い)ホームページであってほしいと思うのは自然なこと。
では本当に“SEOに強いホームページ”とは一体なんなのか?何が違うのか?外注先の選び方の基準も含めて解説していきます。
この記事で得られる情報
「SEOに強いホームページ」という宣伝文句の本質がわかる
SEOに強いホームページを作るポイントがわかる
ホームページ制作を依頼する際のポイントがわかる
目次
SEOに強いホームページ制作なんてない?
SEOに強いホームページとは、端的に言えばGoogleからの評価が高く、検索エンジンからの流入が多いホームページということになると思います。
この観点で結論を言うと、制作段階で『SEOに強いホームページ制作』というものはほとんど存在しません。
SEOの本質は、ユーザーの検索意図に合った優良なコンテンツを作り続けていくことにあります。優良なコンテンツの作成を継続的に行うことで結果が徐々に現れてくるものです。
一部例外的な手法はあるものの、基本的には今日、明日で劇的な効果が出るものではないのです(短期的に効果が出せる手法があったとしても持続しません)。
または、地域メインのローカルビジネスを展開している場合は、需要に対して同じ地域にライバルが少ない場合はホームページを作るだけで一定の集客効果があるケースはあります。
ただこの場合SEOの専門的なスキルや知識を駆使して作られたから、というより環境といった外部要因が主な理由です。このケースでは強力なライバルが出現すればすぐに追い抜かれます。
つまり、どれだけ高額な費用をかけて美しいホームページを作ったとしても、その時点で大きなSEO効果の差が出るわけではありません。
コンテンツが同じような内容であれば、10万円で作ったサイトでも、100万円で作ったサイトでも、個人で開設した無料ブログでも、SEOの観点ではほとんど変わらない、ということになります。
もちろんSEOの効果を高めるために作成段階で守るべきポイントやルールはありますが、それが大きな違いをもたらすわけではありません。
つまり、最低限の品質をクリアしているWEBサイトであれば、どの制作会社やフリーランスに依頼しても、SEOの観点からは大きな違いはないと言えます。
SEOを考慮したホームページの構造とは
次に、WEBサイトの内部構造とSEOの関係についてです。
「弊社の作成するホームページはSEOを考慮した内部構造です!」という感じの宣伝文句を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
確かに、SEOを意識した基本的な構造はあります。それはタイトルタグやメタディスクリプションタグの設定や、タグの適切な使用、スマホ対応などです。
しかし、これらはある程度のノウハウがあればできることで、基本的にはプロであれば誰に依頼しても標準的に対応しているものであり、ここで大きな差がつくことはほとんどありません。
WEB制作会社やフリーランスに依頼するか、WordPressのテンプレートといった、WEBサイト作成サービスを利用すれば、SEOに問題のない構造のサイトを作ることはあまり難しくありません。
本当にSEO強いホームページとは
SEOに問題のないホームページを作ることは難しくない、ということを説明させていただきました。
多少の知識とWordPress等のツールがあれば、個人でも宣伝文句で使われるレベルの「SEOに強いホームページ」をつくることができます。
ではWordPressを使えばSEO効果が高まるかとういと、当然そうではありません。
世界中のWEBサイトの約35%がWordPressで作られていると言われています。
それだけでSEOに強くなるなら、世界中のサイトが作成された時点でGoogleで上位表示されることになります。ですが実際にそんなことにはっていません。
つまり、競合他社も同様にWordPressを使っている可能性が高いのです。もし競合他社のホームページの方がコンテンツが充実していれば、そちらの方が上位表示される可能性は高くなります。
つまり、差がつくポイントはコンテンツの質にあります。
例えば、同じ業界のA社とB社がそれぞれWordPressでサイトを作成しています。この時点では、両社ともSEO上の構造に差はありません。
A社のサイトは製品カタログや会社情報だけが掲載されたシンプルな5ページのサイトです。一方、B社のサイトは製品の使い方や購入ガイド、よくある質問(FAQ)などの充実した内容が含まれている30ページのサイトです。
どちらがユーザーにとって価値が高いかは明らかです。情報が充実しているB社のサイトがGoogleに評価されやすく、検索上位に表示される可能性が高くなります。
これがSEOに強いホームページの本質になります。
自分でSEOに強いホームページを作る方法
SEOに強いホームページは自分で作ることも可能です。正確に言うと、SEOに強いホームページに「育てる」ことが可能です。
つまり、「ニーズのある良質なコンテンツを作り続ける」ということになります。
ニーズのあるキーワードと競合のコンテンツを調べ、競合に勝る良質なコンテンツを作り続ければ、段々とSEOに強いホームページに育っていってくれます。
先述の通り、SEOは基本的にはすぐに効果が出る裏技はありません。トライアンドエラーを繰り返しながら地道に育てていくことが基本です。
具体的な方法についてはまた別な記事で解説をさせていただきたいと思います。
なお、SEO対策の1つである被リンク獲得については過去の記事で解説をしております。
よかったらこちらもぜひご参照ください。
SEOの実践テクニック!被リンクとは?
SEOの観点でホームページ制作の外注先を選ぶ基準
ここまで説明してきたように、基本的に制作段階では『SEOに強いホームページ』というものはありません。
そのため、制作者の売り文句として「最新のSEO内部設計(内部対策)をします!」や、「モバイルファーストの設計をします!」ように、サイト内の構造についてのみを推している場合は要注意。
繰り返しにはなりますが、SEOの観点で言えば、制作の段階では大きな違いはありません。
そのため、制作で外注先を選ぶ際には、価格や納期は適切か、自分のイメージに近いデザインを提供できるか、対応の丁寧さなどを重視するのもポイント。ご自身の目的に合った業者を選定しましょう。
その際は複数社に相見積もりをとることは必須です。
しかし、本気でSEOを通じた集客を考えている場合や、将来的な運用を見据えて業者を選びたい場合は、WEBマーケティングを主な業務とする会社を選ぶのが効果的です。
WEB制作会社には、大きく分けて“制作を主とする会社”と“マーケティングを主とする会社”があります。
制作を主とする会社は、多くの人がイメージする典型的な『WEB制作会社』です。デザインやコーディングに優れ、美しい見た目のサイトを作ることが得意です。
名刺代わりのサイトが欲しい場合や、美しいサイトを作りたい場合に適していますが、サイトの運用やSEOに関するサポートは得意でない制作会社も多くあります。
一方、WEBマーケティングを主とする会社は、SEOやSNS、WEB広告など、サイトの運用に関するノウハウが豊富です。ただし、制作に関する技術や対応の幅が狭い場合もあります。
どちらが良い、悪いではなく、それぞれに一長一短があります。
SEOを重視した運用を考えるなら、サイトの制作だけでなく運用までサポートしてくれるマーケティング会社を選ぶ方が効果的です。制作会社を選ぶ際には、自分の目的や必要なサポート内容をしっかりと考慮し、最適なパートナーを見つけてください。
制作は制作に強い会社に依頼し、SEOはマーケティングに強い会社にそれぞれ依頼する、ということも検討してみるといいでしょう。
弊社では制作、マーケティングの両方を得意としており、制作だけをご依頼される方、マーケティングだけをご依頼させる方、制作とマーケティングの両方をワンストップでご依頼される方のどれもいらっしゃいます。
まとめ
今回は、『SEOに強いホームページ』について説明してきました。もう一度要点をまとめておくと、
- 制作段階でのSEOに強いホームページとは、基本的にはプロなら誰でもできるレベル
- 本当のSEO対策は制作後に良質なコンテンツを作り続けること
- 目的に合った業者を選ぶ
SEO対策は業者と顧客との間に知識量の差が大きいことが多いため、その対策方法はブラックボックス化してしまうことが多いことも事実。
高いコストをかけてSEO対策を専門業社に依頼したら、思ったよりも結果がでなかった、というのはこの業界ではよくある話です。
ただ言い換えれば結果がきちんと可視化される世界もあるため、SEOを外注する場合は過去の実績や顧客からの評判をしっかり確認するようにしましょう。