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反響があるホームページとないホームページの違い

立川信行

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テーマ:ホームページ

これまで数多くのWebサイトを制作させていただき、反響があるもの(問い合わせがしっかりくる、集客につながっている)とあまりなかったものと様々ありました。

私が過去100サイト以上を制作、運営をしてきた中で、反響があったホームページとそうでないものの差を考え、まとめてみました。私の過去の実体験でのお話となりますので、参考にしていただけると幸いです。



戦う場所が適切か

これが一番大きいんじゃないかと思える要素です。つまり、

  • 需要があるサービスか
  • ライバル多いか、少ないか、また強いか、弱いか
  • ニッチ(隙間)にちゃんと入り込めているか


といった形です。例えばあなたがアイスクリーム店を出店し、ホームページを作成したとします。

ですがあなたが出店した地域ではアイスクリーム店が非常に多く、評判なお店も数多くあり、それらのお店がきちんとホームページを持っていた場合、ホームページを出しても見てもらうことは困難です。

ですがもしここで、地域で唯一のトルコアイスを出すお店で、トルコアイスを食べたいと思っている人がその地域に多ければ、「トルコアイス 地域名」で検索をすれば高確率で上位に表示されるようになります。

市場の選定というマーケティングの基本ではありますが、自分がやりたいサービスばかりを考え、ここを疎かにする人は案外多いです。

ライバルが多い市場で自分を目立たせる(上位表示させる)ことは難易度が高いです。その場合、自分がどの分野で勝てるか考え抜く必要があります。

自分が戦う場所はしっかり事前に調査し、どこなら勝てそうか自分のポジションを考え抜きましょう。

お客様がほしい情報が入っているか

先ほどのアイスクリーム店を例にとると、いかのような情報は事前に知りたいものの一例です。

  • お店がどこにあるのか
  • 営業時間や定休日
  • どんなアイスがあり、いくらで販売しているか
  • アイスの写真
  • 店内の写真や外観
  • 駐車場の有無(特に地方の場合)



このあたりはホームページでお店の情報を調べる際に事前に知りたい方が多いのではないでしょうか。
もちろんこれだけではなく、「どんな人が働いているのか」「どんな想いでこのお店をつくったのか」等、お客さんが知りたい情報は様々あります。

可能であれば実際にお客さんの声を聞きながら、どんな情報が必要かしっかり考えることが大切です。なんとなくで決めてはいけません。

Googleで上位表示されているライバルたちがどんな情報を載せているのかを参考にし、いいところはどんどん取り入れていきましょう。


自分(たち)が言いたことばかり言っていないか

上述の「お客様がほしい情報」ではなく「自分(たち)がアピールしたいこと」ばかり載せてしまうケースです。これは非常に多いパターンです。正直、過去私が制作したホームページにもこのパターンのものはあります。

こちらから「自分が言いたいことではなくて、お客さんが知りたい情報を載せましょう」とご注意をさせていただくケースもありました。

ホームページというのはあれもこれも載せてもまず見てもらえません。「このサイト見づらい」とか「欲しい情報がなかなかでてこないな」と思われた瞬間にサイトから離脱されます。

厳しいかもしれませんが、Webとはそういう世界です。あなたにも「自分が欲しい情報が見つからない」と感じたらWebサイトを一瞬で離脱した経験が多くあると思います。

何を掲載するかも大切ですが、同時に何を掲載しないかも非常に重要です。お客様の立場に立って考え抜きましょう。


わかりやすい構成になっているか

ホームページでどこにどんな内容が掲載されているかがすぐにわかるようになっているか、ということです。

お客様が過去ご自身で作られたホームページをリニューアルさせていただくことも多いのですが、よくあるのがメニューが多すぎたり、メニュー名に専門用語が入っていて見た人がわかりづらいというのがよくあります。

もう少し具体例を挙げると、

  • ヘッダーのメニューが多すぎる(7個前後くらいが適切)
  • メニューがわかりづらい
  • 問い合わせがどこからできるのかわかりづらい
  • お問い合わせの入力項目が無駄に多い(しかも必須項目も無駄に多い)
  • 内容にメリハリがなく、文章が長い
  • 文字が小さい
  • 見づらい色合いになっている



等です。現在ではUI/UXデザインという言葉もかなりメジャーになっています。これは端的に言うと、Webサイトがユーザーにとって快適な構成になっているか、ということです。

どこに何があれば使いやすいサイトになるか、見やすいサイトになるか、しっかり考えましょう。


きちんと情報発信・更新を行なっているか

これは正直できない人の方が圧倒的に多いです。自分の本業をこなしながらホームページをしっかり更新していくというのは、決して簡単なことではありません。

私の体感では、ホームページを作った後きちんと情報発信・更新をされているお客様は全体の1割くらいです。

しかし、ホームページはつくってからが本当のスタートです。

よほど市場の選定がうまくいかない限り、ホームページを立ち上げただけで問い合わせがどんどん来るなんてことはまずありません。

更新内容は「ブログやお知らせで最新情報をお送りする」「サービスを追加する」「キャンペーンを打ち出す」等、ホームページをそのままにせず、リアルな店舗と同じように日々営業活動をしっかり行なっていくことです。

ですが、何を発信していいかよくわからないというお声をいただくこともよくあります。

例えば「お客様の声」や「よくあるご質問」等がまだなければ設置をしたり、ブログで想いや日々の業務の出来事を発信する等、やれることは無限にあります。

ライバルがどんな発信を行なっているのかチェックをするのも大いに参考になります。

発信内容がないなんてことは絶対にありません。しっかりアンテナをはっていきましょう。


デザインばかりが凝っていて機能性が低い

これは私が過去制作したというよりは、仕事柄日々様々なホームページをチェックしていて、本当によく出くわすなと感じることです。

見た目はデザインが凝っていていいけど、中身が薄っぺらい。見づらい。知りたい情報が探しづらい等、見た目だけのホームページは数多くあります。

もちろんデザインを否定しているわけではありません。デザインが与える影響は大きいですし、ホームページにおいて大切な要素の1つです。

ですが、あくまで要素の1つということです。デザインがホームページの全てではありません。

デザインだけがいいホームページになってしまう原因の1つとしておそらく、制作会社に丸投げになっていたり、制作会社と依頼者がきちんとコミュニケーションを取れていない場合に発生すると考えています。

当然、制作会社は依頼者の顧客(制作会社から見たお客様のお客様)のことをよく知りません。
そのため、依頼者の顧客が「何に困っているのか」「どんな情報がまず欲しいのか」等の本質がわからず、依頼者の言われるがままにつくったり、制作会社のイメージで作成をしていったりする事態が発生します。

いいホームページをつくるには依頼者と制作者が二人三脚で取り組まないと基本的には不可能です。相手任せでは薄っぺらいものが出来上がります。

制作を依頼する場合でも丸投げにせず、主体者意識を持って取り組みましょう。


熱意(想い)があるか

結局ここが全てに通じてくるのですが、事業主の熱意が感じないホームページというのは、見ていてすぐにわかります。

情報量が少なかったり、情報の更新がほとんどなされていなかったり、当たり障りのないことしか記載されていなかったり。

  • なぜこの事業を行なっているのか
  • どんな想いで日々仕事をしているのか
  • お客様からどんな評価をいただいているのか
  • 他にはない自分たちの強み



等々、熱意を感じるホームページには事業への想いを感じる何かがほぼ間違いなく入っています。逆にこれらがないホームページは、とりあえず作った感が伝わってしまいます。

まとめ

以上、過去の経験を振り返り、反響のあるサイト、ないサイトの特徴をあげてきました。

反響をあげるにはSEOの対策をしっかりとしたり、広告を出したり、テクニックはさまざまありますが、結局のところどれだけ真剣に取り組めるかが全てです。

テクニックばかりでは、絶対に長続きしません。根底にある想いが何より大切です。

結局はWebの世界でも「顧客の立場で考える」ということが、基本にして頂点になります。

ホームページで集客をする、これは一朝一夕ではできないことです。それなりの時間と労力がかかります。

それでも投資をする価値、リターンは十分すぎるほどあると私は考えています。

今回の記事が反響がでるホームページをつくり、育てていっていただけるきっかけになれれば嬉しいです。

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立川信行
専門家

立川信行(WEBクリエイター)

合同会社RAISEEEE(レイジー)

個人事業主や一人社長などを対象にWEB関連の困りごとを支援。HPやLP、ECサイト制作、SEO対策、広告運用までトータルに対応。大手IT企業での営業経験を生かしたマーケティングと丁寧なヒアリングが強み

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