成年後見人は何をしてくれる人~その2
日本の高齢化率は平成12年は17.4%、平成23年には23.3%、平成25年には25%となり、平成29年度版高齢者白書では高齢化率が40%まで進むといわれています。
WHO(世界保健機関)の定義によりますと、全人口に占める65歳以上の高齢者の割合が7%を超えると「高齢化社会」(日本は1970年にこのラインを突破)、14%を超えたると「高齢社会」(日本は1995年にこのラインを突破)、21%を超えると「超高齢社会」(日本は2007年にこのラインを突破)と表現されています。
この高齢社会の問題として、要介護者の増加(平成12年4月の要介護認定者数は218万人でしたが、平成29年度には640万人まで増加)や高齢者単身世帯の増加(平成元年の高齢者単身世帯は159.2万人でしたが、平成28年度には655.9万人まで増加)が顕著になってきています。
このような問題を解決する一つの方法として後見制度が存在し、成年後見制度の利用の促進に関する法律などが制定され、今後利用が拡大していくものと思われます。そして、私自身も後見人として地域の高齢問題に応える為に、令和元年度市民後見人養成講座(第12期)(”東京大学大学院教育学研究科生涯学習論研究室”と”一般社団法人地域後見推進センター”との共同研究に基づき、後見制度をさらに普及・啓発させ、地域で活動する後見人等や後見関連機関などを支援し、また後見等に関する研究・教育活動などを行うことを目的としている団体である「地域後見推進プロジェクト」が主催する)を受講することにいたしました。令和元年10月26日~令和2年2月2日までの全10回を東京大学本郷キャンパスで行われますので、しばらく東大まで通うことになります。
また、次回以降のコラムで後見制度について、少しづつお伝えしていきたいと思いますので、是非、注目してください。