未来の技術者たちへ贈る「健康経営」の視点|太田工業高校の企業見学を迎えて
ものづくりの現場を預かってきた私にとって、最も大切な経営資源は「人」であり、その根底にあるのは「ご縁」です。
しかし最近、この「ご縁」という言葉の捉え方が、自分の中で少しずつ変化してきました。
「去る縁」もまた、必要なプロセス
先日、心に響く言葉に出会いました。
「ご縁がある人は、今のあなたに必要な人。
ご縁が切れてしまう人は、今のあなたと方向が違う人。
無理につなぎ止めず、去るご縁も尊重すること」
経営をしていると、素晴らしい出会いもあれば、時に別れもあります。
かつては「離れていくこと」を寂しく、あるいは自分の力不足のように感じていた時期もありました。
しかし今は違います。
ご縁とは、ただ強固に結びついたまま動かないものではなく、お互いの人生のフェーズ(段階)に合わせて、しなやかに変化していくものだと確信しています。
今の自分に必要な人と出会い、役割を終えた縁を無理に引き止めない。
それは冷たさではなく、お互いの新しい門出を尊重すること。たとえ道が分かれても、共に過ごした時間や絆が消えるわけではありません。
本当の意味で「ご縁は終わらない」のです。
恩は石に刻み、情けは水に流す「刻石流水」の精神
私たちが日々の業務や、地域での活動(健康経営の推進など)において、何より大切にしている哲学があります。それが「刻石流水(こくせきりゅうすい)」です。
・受けた恩義は、忘れないよう心の石に深く刻む。
・人へ施したことは、執着せずに水へと流す。
去っていく縁を追いかけたり、過去の貢献に固執したりするのではなく、今、目の前にいる社員や地域の皆さまに対して、自分が何をできるか。その一瞬一瞬に全力を尽くすこと。
その積み重ねこそが、また新しい、そして今の自分たちにとって「本当に必要なご縁」を連れてきてくれるのだと感じています。
私たちMATSUMURAは、これからもこの太田の地で、社員と共に、そして関わるすべての皆さまと共に歩んでまいります。
変化を恐れず、今のフェーズにふさわしい「最善のご縁」を大切にしながら。
受けた恩を力に変えて、明日の一歩を踏み出していきたい。そう願っています。
ありがたいご縁に感謝いたします。



