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【3.11から15年】製造現場で震えたあの日。「当たり前」を経営の真ん中に置く理由

古川仁章

古川仁章

テーマ:パイプ加工屋の独り言

本日、3月11日は東日本大震災から15年という節目です。
多くの方が犠牲になり、今なお深い悲しみの中にいらっしゃる方々に、心よりお見舞い申し上げます。

あの日、私は製造課長として、地元・群馬の工場の現場に立っていました。
突如として襲ってきた猛烈な揺れ。工場の大きな鉄骨の柱が、まるで見えない力に抗うかのように、ぐにゃぐにゃと大きくしなる光景を目の当たりにしました。

「一体、この工場はどうなってしまうのか……」

底知れぬ恐怖を感じながらも、必死に社員を誘導し、計3回、駐車場へと避難を繰り返しました。幸いにも私たちは無事でしたが、その後にテレビで目にした津波の映像、そして各地の被災状況には、言葉を失い、ただただ愕然とするしかありませんでした。


震災直後、私たちは計画停電を経験し、電気がつくこと、物流が動くこと、そして何より大切な人が隣にいることの有り難さを痛感しました。

しかし、15年という月日は、時にその危機感を薄れさせてしまいます。
「喉元過ぎれば……」という言葉がありますが、私たちはあの日の経験を風化させてはなりません。

災害はいつ、どのような形で私たちの日常を奪いに来るか分かりません。
だからこそ、経営者としても、一人の人間としても、常に最悪を想定し、真剣に備え、考え続けること。
それが、あの激動の時代を生き抜いた私たちの使命ではないでしょうか。


震災を経て私がたどり着いた一つの答えがあります。
それは、「幸せとは、特別なイベントの中にあるのではなく、何気ない日常の中にこそある」ということです。

朝、決まった時間に工場が動き出し、仲間と「おはよう」と挨拶を交わす。
製品を無事に納品し、夜は明かりの灯る家で家族と過ごす。

こうした「当たり前」の景色は、決して当たり前ではありません。
多くの支えと、奇跡のような積み重ねの上に成り立つ「最高の幸せ」です。

当たり前を当たり前と思わず、感謝して生きる
株式会社MATSUMURAは、これからも地域に根ざし、ものづくりを通じて皆様の「日常」を支える存在でありたいと願っています。

当たり前の日常を当たり前と思わず、今日という一日に、そして関わるすべての方々に感謝して生きていく。
15年目の今日、その決意を新たにしています。

皆様にとって、今日の「当たり前」が、少しでも温かなものでありますように。

ありがたいご縁に感謝いたします。

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古川仁章
専門家

古川仁章(パイプ加工業)

株式会社MATSUMURA

自動車や建設機械、農機等に欠かせない金属パイプの加工に特化。切断、面取り、パイプと金具の多点・大量ろう付け「炉中ろう付け」などに対応し、水素炉によるステンレスのろう付け生産も可能。

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