“相手の保険で直す”の落とし穴。知られざる注意点
CDR解析って何がわかる?事故の真実を数値で紐解く
岐阜市で車の鈑金修理・塗装修理のことならフルタ自動車鈑金へ。
点検・整備・車検から新車・中古車販売、保険のご相談までトータルでお任せください。
「事故のとき、本当にブレーキを踏んでいたのか…」
「相手と自分、どちらの主張が正しいのか分からない」
「保険会社や警察の説明に、納得できない」
交通事故後、このような不安や疑問を感じる方は少なくありません。
そこで近年注目されているのが、CDR解析(クラッシュデータリトリーバル)です。
CDR解析は、事故の瞬間を“記憶”ではなく“数値”で確認できる技術。
感覚や憶測ではなく、客観的なデータで事故状況を把握できます。
この記事では、岐阜市のフルタ自動車鈑金が、
CDR解析で何が分かるのか、どんな場面で役立つのかを、一般ユーザーにも分かりやすく解説します。
■ CDR解析とは?
CDRとは、Crash Data Retrieval(クラッシュデータ回収)の略です。
現在の多くの車には、EDR(イベントデータレコーダー)と呼ばれる装置が搭載されています。
EDRは、事故前後の車両データを記録する、いわば「車のブラックボックス」です。
CDR解析とは、このEDRに記録された情報を、専用機器を使って読み出し、解析する作業を指します。
■ CDR解析で分かる主な情報
車種や年式によって差はありますが、CDR解析では次のようなデータが確認できます。
・事故直前の車速(何km/hで走っていたか)
・アクセルを踏んでいたか
・ブレーキ操作の有無・強さ
・シートベルトの装着状況
・衝突のタイミング
・エアバッグが作動した条件
これらは、人の記憶よりも正確な「事実データ」です。
■ なぜ事故後に「食い違い」が起こるのか
事故の瞬間、人は強い緊張や衝撃を受けます。
・とっさの出来事で覚えていない
・自分に都合よく記憶してしまう
・相手の動きが見えていない
こうした理由から、当事者同士の主張が食い違うことは珍しくありません。
CDR解析は、その食い違いを数値で整理する手段になります。
■ こんな事故でCDR解析が役立つ
① ブレーキを踏んだ・踏んでいないで争いがある場合
「ブレーキを踏んだはず」「踏んでいなかったはず」 という主張は、CDRデータで確認できます。
② 追突事故・出会い頭事故
事故直前の速度や減速状況を確認することで、事故の流れを客観的に整理できます。
③ ドライブレコーダーがない・映像が不鮮明な場合
映像がなくても、CDRが事故の状況を補完します。
④ 保険会社との話し合いで根拠が必要な場合
感情論ではなく、データに基づいた説明が可能になります。
■ ドライブレコーダーとの違い
「ドラレコがあれば十分では?」と思われがちですが、両者には明確な違いがあります。
・ドラレコ:映像で状況を確認
・CDR解析:操作・速度を数値で確認
つまり、映像+数値が揃うことで,事故状況の理解がより正確になります。
■ CDR解析は誰でもできるの?
CDR解析には、専用解析機器が、必要です。車種ごとの対応知識に正しい手順を
ふまえ解析が必要です。現在、国内で広く使われているのが、CDRシステムです。
対応できる工場は限られており、どこでも解析できるわけではありません。
■ フルタ自動車鈑金がCDR解析に取り組む理由
フルタ自動車鈑金では、事故修理を「ただ直す」だけでなく、なぜその事故が起きたのか
安全に直っているのかまで重視しています。CDR解析は、事故原因の整理に役立ちます。
修理内容の妥当性確認やお客様への説明に役立つ重要な技術です。
■ CDR解析が「すべてを決める」わけではない
注意点として、CDR解析は万能ではありません。
・記録されない車種もある
・データが限定的な場合もある
そのため、現車確認・修理履歴・事故状況の聞き取りと組み合わせて、
総合的に判断することが大切です。
■ まとめ|CDR解析は事故を「感覚」から「事実」に変える
CDR解析で分かるのは、事故直前の操作や、車の動きを数値で見た事実です。
事故の真実を知ることは、納得と安心につながります。
岐阜市で事故修理・事故解析をご検討の方は、フルタ自動車鈑金へお気軽にご相談ください。
今回は、CDR解析って何がわかる?事故の真実を数値で紐解くについてご紹介いたしました。




