流産後子宮内膜が厚くならなくなったのでしょうか

2020年12月10日

テーマ：不妊治療・妊活についてここだけ不安疑問

コラムカテゴリ：医療・病院

コラムキーワード：漢方薬　妊活、不妊鍼灸

質問者このはさん

去年（2019）の11月に9週で流産し、処置（おそらく、掻爬手術？）をしました。今年（2020)の4月の採卵では、10個程度取れて胚盤胞ならず、採卵時の内膜も、5ミリくらい。9月の採卵では、12個で5個受精、胚盤胞1つ。10，11. 12月とホルモン補充で、移植する予定も、内膜が、6ミリ以下で延期になりました。来月は自然周期で、厚くなるか見る予定です。流産の処置で、内膜が厚くならなくなってしまったのでしょうか？何か、改善策はないのでしょうか？

子宝先生の回答

過去に子宮内膜を厚くする方法について記事を書きましたのでこちらを読んでみてください。
子宮内膜が薄い原因と子宮内膜を厚くするために出来る事

流産後の掻爬によって子宮内膜が成長しづらくなる事はあります。
　2019年11月に9週にて流産をされているという事は当時子宮内膜は育っていたのでしょう。しかし、2020年4月の採卵時には子宮内膜が5mm との事ですが、採卵周期の服薬内容も影響していることが考えられます。もちろん当時の掻爬によるも考えられます。今後検査をすると良いのは、子宮鏡検査です。掻爬を経験されると、子宮内にて癒着が起こることがあります。癒着によっても子宮内膜が薄くなることがあります。2021年1月に自然周期にて胚移植をされるのでしたら、多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう、Platelet-Rich Plasma)を用いた治療法を検討してみてください。これは、再生医療研究施設許可を取得した医療機関でしか行えません。日常生活でできる事は、夫婦生活を増やすというのが一番です。

ホルモン補充周期の注意点
血栓症のリスクがありますので、水ではなく水分補給を心がけてください。

この記事を書いたプロ

不妊治療に特化した漢方と鍼灸の処方を行うプロ

野崎利晃（メディカルサロンM岐阜漢方センター）

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