部下が主体性を発揮しない原因は会社にある?!
福岡で、ハラスメント防止やコミュニケーション、メンタルヘルス等をテーマに研修やカウンセリング、ハラスメント社外相談窓口対応を行っている咲良美登理です。
私は日々、企業・団体様から、研修のご依頼をいただきます。部下育成のためのコミュニケーション研修の依頼も多く、事前に課題感や状況を伺わせていただくのですが、お話のなかで最近気になっていることがあります。
過剰な「肩代わり」が部下の成長機会を奪う?!
「パワハラと言われるのが怖くて、上司が適切な指導もできなくなっている」と、これまでも多く耳にしてきました。最近は、それに加えて、上司が配慮しすぎることで、「部下の主体性発揮や成長の機会が損なわれているのではないか」と感じることが増えてきました。
たとえば、Aさんに依頼した業務の出来栄えが悪かったため指摘したところ、Aさんの上司が、「そんな言い方をするとAさんが傷つくからやめてくれ。代わりに自分がやるから」とAさんの仕事を引き取ってしまったというケースです。
最近、このように上司・先輩が先回りして、部下の代わりに動いている様子を耳にすることが増えてきました。
もちろん伝え方には十分な配慮が必要ですし、パワハラは絶対NG。しかし、Aさんがメンタル的に不安定な様子もなく、仕事内容もAさんの能力やスキルに見合っていたのなら、仕事を引きとることは、成長のチャンスを奪ってしまうことになります。
部下の成長を促進させる関わり方とは

今の若手は成長意欲が高いといわれています。皆様のなかには「うちの部下は成長意欲が高くない」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。ですが、その場合も、部下が今までの人生で成長を感じられるフィードバックを受けておらず、「できるようになった!」という喜びを知らない可能性があるのです。
先ほどの例でいえば、もしAさんにメンタル不調の懸念がなく、かつAさんに物理的に対応する余力があるのであれば、どうやったらできるかを一緒に考えることが、“心理的安全性が高い×基準が高い”関わりであり、成長を促す関わりです。
まずは、部下をよく観察して、適切なフィードバックとそこから始まる対話を大切にすれば、部下の成長意欲は少しずつ呼び起こされるでしょう。その積み重ねが、部下が生き生きと働き成長していくことに繋がります。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
部下の成長の機会を奪ってはいませんか?



