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Mybestpro Interview

パソコンや周辺機器の導入や整備、働く場所でのメンタルヘルスケアをサポート

歴20年以上のパソコンサポートのプロ

藤井真

藤井真 ふじいまこと
藤井真 ふじいまこと

#chapter1

パソコンやスマホ、IT機器に関する幅広いサポートサービスを展開

 「電源を入れても起動しない」「インターネットにつながらない」「プリンターに接続できず印刷ができない」「モニターがちらついて見づらい」

 パソコンの困りごとに応えるのは、JR博多駅に程近い場所で「オンサイトPCサポート」の看板を掲げ事業を展開する「バックアップ」代表の藤井真さん。IT機器の販売や新規購入時の設定、買い替え時のデータ移行、不具合が生じた際の修理などを行っています。

 「店舗までお持ち込みいただき、状況によってはお預かりして作業しております。パソコンのほかスマートフォンのお直しなども可能で、ご来店時に待機できるよう事前にご一報いただければ助かります」

 市内の事業者向けには訪問サービスも用意し、市や区の公共施設や各種団体、企業、個人事業主のオフィスに足を運びます。
 「IT設備の保守・管理で毎月お伺いするお客さまもいれば、数年に1度、何か問題が起きた時に連絡をもらい駆け付けるケースもあります。長い方では20年以上のお付き合いになる方もいて、ありがたいことにほとんどの方が、既存のお客さまからのご紹介です」

 藤井さんは、デジタル通信設備に関する専門資格も保有。パソコンや周辺機器の導入計画、使い方について助言・提案するコンサルティングも手掛け、取引先は個人事業主も含めると総勢600社ほどに上ると言います。

 「市内中心部であればほとんどの場所に2、30分で行けることが強みです。利便性がいいため、店舗には、旅行中にスマホやタブレットが故障した海外からの観光客もいらっしゃいます」

#chapter2

産業カウンセラーと連携し、職場環境の改善や従業員の心のケアに注力

 大学卒業後、約10年間の会社勤めを経て1999年に退職した藤井さん。その後1年間は、興味のある講座やセミナーを受講し、知人から声を掛けられて仕事を手伝うといった生活が続きました。

 「ちょうどITバブルの頃だったので通信関係のニーズが多く、2000年に独立開業しました」

 2016年に法人化し「バックアップ」を設立。2023年には同事務所内に「博多駅前カウンセリングルーム」を開設し、主に事業者を対象にしたメンタルヘルスケア事業をスタートさせました。

 「東日本大震災により福岡に避難されてきた方々の支援活動を2011年から続けており、これまで4000件近く生活再建などのご相談に乗ってきました。数々のご不安に耳を傾けてきた経験を踏まえ、IT関連の業務で会社を訪れた際に、働いている方々の心をケアし、職場環境の改善などを通じて負担を和らげることできたらと考えるようになりました」

 藤井さん自身が心理カウンセラーを務めるほか、外部の産業カウンセラーとも連携し、従業員をサポートする体制を整えています。

 「以前、メンタルの不調で出社が難しくなった社員の方のご自宅に赴き、リモートワークの環境を整備しました。ご本人にとって全く知らない人が来るよりも、会社に定期的に顔を出していた業者が訪ねてくる方が多少なりとも心理的ハードルが下がると思いますし、お気持ちなどを聞かせていただく機会にもなりました。この時は改めて、パソコン業とカウンセリング業の両方に携わってきてよかったと感じました」

藤井真 ふじいまこと

#chapter3

被災者支援活動や心理カウンセラーの資格を生かしたコンサルティングにも対応

 二十余年にわたり事業を営む中では、パソコントラブルで5年ぶりに問い合わせが入り、客先に出向くとことも。「電話に出てくれてよかった」「続けてくれていてよかった」という顧客の声が、やりがいや原動力につながっていると藤井さんは笑顔を見せます。

 「知識や技術の向上につながるセミナーがあれば、参加するようにしています。周りの方に紹介してくださった方、紹介を受け依頼してくださった方、双方のお客さまの期待や信頼にお応えするためにもスキルアップやノウハウの蓄積は欠かせません。さまざまな症状に対処して喜んでいただけるよう、1件1件、誠実に取り組んでいきたいですね」

 近年はパソコンサポート事業と並行し、被災者支援活動の経験や心理カウンセラーの資格を生かした、社会貢献や職場環境のメンタルヘルスに興味がある小規模事業主に対するコンサルティングにも注力。藤井さんは10年以上続けてきた被災者支援の経験をもとに、「ビジネスと社会貢献を整理して考える必要がある」と指摘します。

 「会社を存続させてこそ、持続的に活動することができます。事業をしっかりと回し、そこで生まれた経済的・時間的余裕の中で社会奉仕をしていくという順番が大事なのではないか、といったお話をさせていただくこともあります」

 2023年から始まったインボイス制度(適格請求書保存方式)や、2024年に完全義務化された電子帳簿保存法に小規模事業者が対応できるよう、「ITを活用した経理の仕組みづくりにも力を入れていきたい」と藤井さん。「私にできることで、地域の皆さまのお役に立ちたい」と思いを語ります。

(取材年月:2024年5月)

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専門家プロフィール

藤井真

歴20年以上のパソコンサポートのプロ

藤井真プロ

パソコンサポート

一般社団法人バックアップ

パソコンやスマートフォンの設定やトラブル時の対応、修理、販売まで幅広く対応する。被災者支援活動の経験や心理カウンセラーの資格を生かした社会貢献活動やメンタルヘルスのコンサルティングも行っている。

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