お歳暮で避けるべきもの完全ガイド。失礼にならないための5つのNG
松の内とは?
松の内(まつのうち)とは、お正月に飾った門松やしめ飾りを飾っておく期間のことです。
年神様(としがみさま)を家にお迎えしている期間、と考えられています。
この期間中は「お正月」として、めでたい雰囲気を保つ のがしきたり。
逆に言えば、松の内が明けると、お正月飾りを片付け、日常に戻る合図になります。
松の内はいつからいつまで?
実は、地域によって松の内の期間が違います。
関東:1月1日〜1月7日
関東地方では、1月7日までが松の内です。
1月7日に「七草粥」を食べて、お正月気分に区切りをつける風習があります。
関西:1月1日〜1月15日
関西地方では、1月15日までが松の内です。
1月15日の「小正月(こしょうがつ)」まで、お正月飾りを飾っておきます。
なぜ違うの?
江戸時代、徳川家光が亡くなった日が1月20日(旧暦)だったため、関東では松の内を短縮したと言われています。
関西では、その影響を受けずに、昔ながらの1月15日までが残りました。
企業や取引先が関西・関東混在の場合は?
ビジネスシーンでは、相手の地域に合わせるのが無難です。
迷ったら、1月7日を基準 にしておけば間違いありません。
松の内にしてはいけないこと5つ
松の内は「おめでたい期間」なので、縁起が悪いことや 忌み事は避けるのがしきたりです。
NG① 正月飾りを外してしまう
門松、しめ飾り、鏡餅などは、松の内が明けるまで飾っておく のがルール。
早々に片付けてしまうと、年神様に失礼にあたるとされています。
NG② 大掃除や大がかりな片付け
お正月は、年神様がいらっしゃる期間。
掃除をして「神様を追い出す」のは縁起が悪いとされています。
もちろん、日常的な掃除や片付けはOK。
ただし、大がかりな掃除や模様替えは、松の内が明けてからにしましょう。
NG③ 刃物を使う(地域による)
包丁や刃物を使うと「縁を切る」という意味合いになるため、松の内は避ける地域もあります。
ただし、これは昔の風習。
現代では、普通に料理をする家庭がほとんどです。
気になる方は、1月1日〜3日だけ避けるという緩いルールでも良いでしょう。
NG④ 葬儀や法事
松の内は「おめでたい期間」なので、葬儀や法事は避ける のが一般的です。
ただし、やむを得ない事情がある場合は、仕方ありません。
無理に延期する必要はなく、故人を弔うことが最優先です。
NG⑤ 「御年賀」の贈り物(松の内を過ぎたら)
お年賀として贈り物をする場合、松の内までに届ける のがマナーです。
松の内を過ぎてしまったら、「御年賀」ではなく 「寒中見舞い」として贈りましょう。
※関東:1月8日以降
※関西:1月16日以降
松の内が明けたら何をする?
松の内が明けたら、次の3つを行います。
① 正月飾りを片付ける
門松、しめ飾り、鏡餅などを片付けます。
神社のどんど焼き(とんど焼き) に持っていくか、自宅で塩で清めてから処分します。
② 鏡開き(1月11日)
関東では1月11日、関西では1月15日または1月20日に 鏡開きを行います。
鏡餅を割って(切らずに!)、お雑煮やお汁粉にして食べます。
③ 通常業務に戻る
ビジネスシーンでも、松の内が明けたら 通常モードに切り替わります。
「あけましておめでとうございます」の挨拶も、松の内を過ぎたら控えめに。
ビジネスシーンで知っておくべきこと
お年賀はいつまでに渡す?
お年賀の贈り物は、松の内まで に届けるのがマナーです。
- 関東:1月7日まで
- 関西:1月15日まで
松の内を過ぎてしまった場合は、「御年賀」ではなく 「寒中御見舞」として贈りましょう。
「あけましておめでとうございます」はいつまで言う?
ビジネスシーンでは、松の内までが目安です。
それ以降は、「本年もよろしくお願いいたします」というシンプルな挨拶に切り替えましょう。
年始の営業訪問はいつまで?
年始の挨拶回りも、松の内までに済ませる のが基本です。
ただし、1月4日の仕事始めは避け、1月5日以降から訪問するのがスマートです。
まとめ:松の内を知って、スマートな新年を
松の内は、お正月のけじめをつける大切な期間です。
覚えておきたい3つのポイント
- 松の内は、関東1月7日まで・関西1月15日まで
- 松の内にしてはいけないこと:正月飾りを外す、大掃除、御年賀(過ぎたら寒中見舞い)
- ビジネスでは、松の内を意識した挨拶・贈答が大切
正月飾りを片付けるタイミング、お年賀を渡す期限、挨拶の切り替え時期。
松の内を知っておけば、スマートな新年のスタートが切れます。
名入れギフトJORIOでは、お年賀に最適なノベルティを豊富に取り揃えています。
カレンダー、文房具など、ご予算とご用途に合わせてご提案いたします。
今年のお年賀、まだ間に合います。お気軽にご相談ください。




