お歳暮選びで失敗したくない担当者へ。マナーと相場の基礎知識
目次
「取引先に手土産を持って行くんだけど、名刺交換と手土産、どっちが先なんだろう?」
新人営業マンなら一度は悩むこの疑問。先輩に聞くのも気が引けるし、かといって間違えたら失礼になりそう…。
実は、この順番を間違えると、せっかくの手土産が台無しになってしまうこともあるんです。
今回は、取引先訪問時の正しい順番とマナーを解説します。
結論:正しい順番は「名刺交換→着席→手土産」
まず結論から。取引先を訪問したときの正しい流れはこうです。
- 応接室に通される
- 相手が入室したら、名刺交換
- 着席を勧められる
- 全員が着席してから、手土産を渡す
「えっ、手土産って最初に渡すものじゃないの?」と思った方、実はそれが間違いなんです。
なぜ「名刺交換が先」なのか?3つの理由
理由1:名刺交換は「立って行う」のがマナー
名刺交換は必ず立った状態で行います。もし手土産を先に渡してしまうと、両手がふさがった状態で名刺交換をすることになり、非常にスマートではありません。
相手も手土産を持ったまま名刺を出すことになり、お互いに気まずい空気が流れてしまいます。
理由2:名刺交換は「初対面の挨拶」そのもの
ビジネスマナーにおいて、名刺交換は「自己紹介」であり「挨拶」です。まずは相手に自分が何者かを伝え、きちんとした挨拶を交わすのが先決。
手土産はその後の「お礼」や「お土産」ですから、挨拶の後に渡すのが自然な流れです。
理由3:手土産は「落ち着いて渡す」もの
手土産には、「いつもお世話になっております」という感謝の気持ちが込められています。バタバタした雰囲気の中で渡すよりも、全員が着席し、場が落ち着いてから丁寧に渡す方が、その気持ちが伝わります。
手土産を渡すベストタイミング
名刺交換が終わり、「どうぞお掛けください」と促されて全員が着席したら、すぐに手土産を渡します。
商談が始まってからだと、話の流れを中断することになるので、着席直後がベストタイミングです。
渡すときの言葉は、こんな感じで。
- 「いつもお世話になっております。心ばかりのものですが、どうぞお納めください」
- 「本日はお時間をいただきありがとうございます。こちら、皆様でどうぞ」「地元の名産品ですが、よろしければお召し上がりください」
紙袋から出して、品物を相手に向けて両手で渡すのがマナーです。
紙袋はたたんで持ち帰りましょう。
よくある間違いパターン3つ
NG1:玄関や受付で手土産を渡す
応接室に通される前に渡してしまうと、相手は荷物を持ったまま応接室まで歩くことになります。これは相手に負担をかけてしまうのでNG。
NG2:手土産を持ったまま名刺交換
両手がふさがって名刺入れが出せない、相手も困る、という最悪の状況に。手土産は足元に置いておき、名刺交換を優先しましょう。
NG3:商談が盛り上がってから渡す
話が弾んでいるところで「そういえば…」と手土産を出すと、話の流れを遮ってしまいます。手土産は着席直後に渡すのが鉄則です。
名入れギフトが手土産に選ばれる理由
取引先への手土産といえば、菓子折りが定番ですが、最近では名入れギフトを選ぶ企業も増えています。
タオルやボールペン、カレンダーなど、実用的なアイテムに会社名やロゴを入れることで、「誰からの贈り物か」が一目でわかり、後々まで記憶に残るからです。
特に、複数の取引先を抱える企業の担当者さんにとっては、「あの会社からもらったタオル、今も使ってるよ」という会話のきっかけにもなります。
名入れギフトJORIOでは、予算やご希望に合わせた名入れギフトをご提案しています。
「手土産選びに困っている」という方は、お気軽にご相談ください。
まとめ:順番を守れば、好印象は約束される
取引先訪問時の正しい流れは、
「名刺交換→着席→手土産」。
この順番を守るだけで、相手に与える印象は大きく変わります。
手土産は、感謝の気持ちを伝える大切なツールです。せっかく選んだ品物ですから、渡すタイミングやマナーにも気を配って、スマートに渡しましょう。
「どっちが先だっけ?」と迷ったときは、この記事を思い出してくださいね。




