名刺交換と手土産、どっちが先?取引先訪問で迷わない正しい順番とマナー
目次
「お年賀とお歳暮、どう違うの?」
「両方贈らないといけないの?」
年末年始になると、こんな疑問を抱く総務・人事担当者の方も多いのではないでしょうか。
お年賀とお歳暮は、どちらも「お世話になった方へ感謝を伝える贈り物」ですが、贈る時期や意味が異なります。この記事では、お年賀とお歳暮の違いを明確にしながら、取引先への年始挨拶マナーを解説します。
お年賀とお歳暮、何が違う?
まずは、お年賀とお歳暮の違いを表で確認しましょう。
| 項目 | お歳暮 | お年賀 |
|---|---|---|
| 贈る時期 | 12月上旬〜25日頃 | 1月2日〜松の内(1/7または1/15) |
| 意味 | 「今年一年ありがとうございました」 | 「今年もよろしくお願いします」 |
| 方向性 | 過去への感謝 | 未来への挨拶 |
| 渡し方 | 配送が一般的 | 手渡しが基本 |
| 予算 | 3,000円〜10,000円 | 1,000円〜5,000円 |
お歳暮とは
お歳暮は、お世話になった方へ、感謝の気持ちを込めて年末に贈る贈り物です。
「歳暮」という言葉には「年の暮れ」という意味があり、「一年間ありがとうございました」と感謝を伝えるとともに、「来年もよろしくお願いします」という気持ちを込めて贈ります。
お歳暮を贈る時期
以前は12月13日のお正月の準備を始める「事始め」からとされていましたが、現在では12月上旬~25日頃です。最近は11月下旬から、早めに贈る方もいます。
お年賀とは
現在「お年賀」とは、「今年もどうぞよろしくお願い致します」という、「これからに対する挨拶」の気持ちを込めて年始回りの際に挨拶の品物として持参するものを指します。
お年賀を贈る時期
お年賀は、年始のご挨拶に伺う際の手土産で、1月2日から松の内(正月の松飾りのある期間)までに渡すのが一般的です。松の内は関東で1月7日まで、関西で1月15日までです。
最大の違いは「時間軸」
「御歳暮」は「今年1年ありがとうございました」と、旧年中の感謝の気持ちを表す贈り物で、「お年賀」は「本年もどうぞよろしくお願いします」と新年の挨拶として、贈る物という違いがあります。
お歳暮は「過去への感謝」、お年賀は「未来への期待」を表すのです。
お年賀とお歳暮、両方贈るべき?
「お歳暮とお年賀、どちらも贈らないといけないの?」
これは多くの担当者が抱える疑問です。
基本は「どちらか一方でOK」
両方とも贈らないといけないということはありません。お歳暮を贈ったならば、お年賀は必要ないでしょう。どちらか一方で、感謝の気持ちを伝えましょう。
特にお世話になった取引先には両方贈ることも
「特にお世話になっている方には両方贈りたい」という方もいるようです。一年の締めくくりと一年の始まり、両方に挨拶をすることで、より深い感謝の気持ちが伝わるでしょう。
両方贈る場合のバランス
お年賀とお歳暮の両方を贈る場合は、贈り物のバランスを取ったほうがいいでしょう。どちらも改まった高額なギフトを贈ると、先方に気を使わせてしまいます。
バランスの例
- お歳暮:5,000円〜10,000円(高級食材、ギフトセット)
- お年賀:1,000円〜3,000円(タオル、菓子折り)
お歳暮に値段の張るもの・かさばるものを贈ったなら、お年賀はプチギフトにするなど、メリハリをつけて選ぶのがおすすめです。
お年賀を贈る際の基本マナー
1. 贈る時期を守る
関東地方:1月2日〜7日
関西地方:1月2日〜15日
元旦(1月1日)は避け、1月2日以降に訪問しましょう。
2. 基本は「手渡し」
お歳暮はネットショップやデパートの配送サービスを使って贈るのが一般的になっていますが、お年賀は、年末に贈るお歳暮と異なり、直接相手の元へ伺う時に手渡しするのが基本的な渡し方です。
3. 事前にアポイントを取る
贈る相手に失礼のないよう、事前に訪問可能な日時を確認することが大切です。元旦や午前中は避け、午後の時間帯、特に午後13~14時ごろの訪問が適しています。
4. のし紙をつける
のし紙の表書きは「御年賀」「御年始」が一般的です。また、水引の下中央に、贈り主の名前をフルネームで記載します。水引は紅白の蝶結びのものを選ぶとよいです。
5. 渡し方にも注意
年始の挨拶に伺った際、先方の玄関先でお年賀をすぐに渡すのはNG。部屋に通され、改めて年始の挨拶をしてから手渡しするのがマナーです。
お年賀を紙袋から出し、のし紙の正面を相手に向けて渡しましょう。
お年賀の予算と選び方
予算の目安
一般的には1,000~5,000円程度が目安です。職場の上司や取引先、親戚などには3,000~5,000円程度の品、ご近所や友人には1,000~2,000円程度の品が選ばれています。
お歳暮の代わりに贈る場合
お歳暮の代わりのご挨拶として贈る場合は、予算もお歳暮に準じ、お世話になっているお礼をお伝えする品を選びます。
取引先に贈る際の注意点
1. 贈答品受領禁止のルールを確認
公務員や一部の企業では、接待や賄賂の疑念を避けるために、贈答品の受領を禁止している場合があります。お年賀を贈る際は、相手先の贈答品に関するルールを事前に確認し、相手の規定に反する行為にならないよう配慮しましょう。
2. 喪中の場合
お歳暮はお祝い事の扱いにはなりませんので、どちらか一方が喪中であったとしても贈ること自体には全く問題ありません。お年賀には新年を祝う意味が込められているので、どちらかが喪中の場合は控えましょう。
どちらかが喪中の場合、お年賀ではなく「寒中見舞い」として贈りましょう(1月8日〜2月4日)。
3. お返しは不要
お年賀のお返しは、基本的に不要とされています。お年賀は訪問する側が持参するものなので、訪問された側はお茶やコーヒー、お菓子などでおもてなしをするとよいでしょう。
おすすめのお年賀ギフト
定番・実用品
- タオルセット(1,000円〜3,000円)
- 菓子折り(2,000円〜3,000円)
- コーヒー・紅茶ギフト(2,000円〜4,000円)
特別感のあるギフト
- 高級食材(3,000円〜5,000円)
- ブランド菓子(3,000円〜5,000円)
- 名入れギフト(2,000円〜5,000円)
まとめ:お年賀とお歳暮を使い分けて良好な関係を築く
お年賀とお歳暮の違いをまとめます。
お歳暮
- 時期:12月上旬〜25日
- 意味:「一年間ありがとうございました」
- 方法:配送が一般的
- 予算:3,000円〜10,000円
お年賀
- 時期:1月2日〜松の内(1/7または1/15)
- 意味:「今年もよろしくお願いします」
- 方法:手渡しが基本
- 予算:1,000円〜5,000円
両方贈る必要はない
基本的にはどちらか一方で十分ですが、特にお世話になった取引先には両方贈ることで、より深い感謝を伝えられます。
その場合は、お歳暮を豪華に、お年賀は控えめにするなど、バランスを取りましょう。
年始の挨拶は、一年のビジネスをスタートする大切な機会です。マナーを守って、取引先との良好な関係を築いていきましょう。
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