年末年始の挨拶回り、手土産マナー完全ガイド
目次
「今年のお歳暮、いつまでに手配すればいいんだっけ...?」
12月に入ると、総務・人事担当者を悩ませるのが取引先へのお歳暮。
「マナーを守らないと、会社の評判に関わる」
「でも、細かいルールがよく分からない」
そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、お歳暮の基本マナー—贈る時期、相場、注意点—をコンパクトに解説します。
これさえ読めば、失敗せずに安心してお歳暮を手配できます。
お歳暮とは?ビジネスで重視される理由
お歳暮とは、1年間お世話になった方に感謝を伝え、今後も良好な関係を続けたいという気持ちを込めて贈る年末の贈り物です。
コロナ禍を経て、お歳暮は「気持ちを伝えるコミュニケーションツール」として再評価されています。
ビジネスシーンでお歳暮が重視される理由
- 1年間の感謝を形にできる
- 今後の良好な関係を築く意思表示になる
- 会社の品格やセンスを印象づけられる
つまり、お歳暮は単なる「義理」ではなく、取引先との関係を深める戦略的なツールなのです。
【基本マナー①】お歳暮を贈る時期
お歳暮を贈る時期は、地域によって若干異なります。
| 地域 | 贈る時期 |
|---|---|
| 関東 | 12月1日〜12月20日 |
| 関西・その他 | 12月10日〜12月20日 |
| 沖縄 | 12月1日〜12月25日 |
ビジネスシーンでは、12月初旬〜12月中旬に届くように手配するのがベストです。
年末は取引先も繁忙期なので、早めに贈ることで「配慮のできる会社」という印象を与えられます。
もし遅れてしまったら?
年内に間に合わなかった場合でも、表書きを変えれば問題ありません
- 1月1日〜7日まで:「お年賀」
- 1月8日〜2月4日まで:「寒中見舞い」
ただし、遅れる場合は事前に先方へ電話や手紙で一言お詫びを入れるのがマナーです。
【基本マナー②】お歳暮の相場
ビジネスシーンでのお歳暮の相場は
- 一般的な取引先:3,000円〜5,000円
- 特にお世話になっている取引先:5,000円〜10,000円
注意点:
- 高額すぎると相手に気を使わせてしまいます
- 10,000円以内に収めるのが無難
- 一度贈ったら、翌年以降も同程度の金額で継続するのがマナー
最初から無理のない予算設定をすることが大切です。
【基本マナー③】お歳暮を贈る際の3つの注意点
①贈答品の受け取りを禁止している企業もある
公務員や一部の企業では、贈答品の授受を禁止しています。事前に確認してから贈りましょう。
②一度贈ったら毎年継続が基本
お歳暮は「毎年贈り続ける」のがマナー。
途中でやめると、「関係が悪化したのか?」と相手に心配をかけてしまいます。
今年だけの感謝を伝えたい場合は、表書きを「御礼」にするのがベターです。
③送り状(挨拶状)を忘れずに
お歳暮を配送する場合、送り状を別途送るか、同封するのがマナーです。
送り状に書く内容
- 今年一年の感謝
- 簡単な近況報告
- 今後もよろしくお願いしますという挨拶
品物だけを送るのは、挨拶を省略しているのと同じ。失礼にあたります。
【基本マナー④】のし紙の書き方

お歳暮には、紅白の蝶結びの水引がついた「のし紙」をかけます。
書き方
- 水引の上:「御歳暮」または「お歳暮」
- 水引の下:贈り主の会社名・氏名(フルネーム)
注意:
- 自分または相手が喪中の場合は、水引なしのかけ紙を使う
- 目上の相手には正式なかけ紙を使用
お歳暮を受け取った場合のマナー
取引先からお歳暮を受け取った場合、お返しは不要ですが、お礼は必須です。
お礼の方法
①電話でお礼
品物が届いたら、まず電話で一報を。
②お礼状を送る
ビジネスシーンでは、後日改めて書面でお礼状を送るのが丁寧です。
お礼状に書く内容:
- 品物を受け取った報告
- 感謝の言葉
- 今後もよろしくお願いしますという挨拶
まとめ:マナーを守って、取引先との関係を深めよう
お歳暮は、1年の締めくくりに感謝を伝える大切なコミュニケーションツール。
基本マナーのおさらい:
- ✓ 贈る時期:12月初旬〜中旬(遅くとも20日まで)
- ✓ 相場:3,000円〜10,000円
- ✓ 注意点:受け取り可否の確認、毎年継続、送り状を添える
マナーを守って、取引先との良好な関係を築きましょう。
次回の記事では、「取引先の記憶に残る、名入れギフトの選び方」をご紹介します。
お楽しみに!




