100部から始める名入れカレンダー戦略〜中小企業が押さえるべき選定ポイントと配布先の優先順位〜

星野貴郎

星野貴郎

テーマ:名入れカレンダー

卓上に複数のカレンダー


「100部って、うちには多すぎるかも…」
名入れカレンダーを検討するとき、最小ロットが100部と聞いて、そう思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
100部という数字は、決して多すぎることはありません。
むしろ、戦略的に配布すれば、中小企業にとって最適な部数なんです
今日は、100部の名入れカレンダーをどう活かすか、配布先の優先順位の付け方、そして限られた部数だからこそできる特別感の演出方法をお伝えします。

100部は「ちょうどいい」部数


まず、100部という数字を分解して考えてみましょう。
多くの中小企業の場合、こんな構成になります。

  • 主要取引先:30〜50社
  • 社員とその家族:20〜30部
  • 協力会社・パートナー:10〜20社
  • その他(金融機関、士業など):10〜15社
  • 予備:10〜15部


合計すると、ちょうど100部前後になりませんか?
「あれ、意外とぴったりかも」と思った方、多いのではないでしょうか。100部という最小ロットは、決して多すぎる数字ではなく、むしろ中小企業にとって必要十分な部数なのです。

「誰に配るか」の優先順位を決める


とはいえ、すべての取引先に平等に配る必要はありません。
限られた部数だからこそ、戦略的に配布先を決めることが大切です。

優先順位1:長く付き合いたい取引先


「今後も継続的にお付き合いしたい」と思える取引先には、必ず配りましょう。
売上の大小ではなく、関係性の深さや今後の可能性で判断することがポイントです。

「うちは小さい会社だけど、いつも丁寧に対応してくれる」

「困ったとき、真っ先に相談できる相手」

そんな取引先こそ、最優先です。

優先順位2:社員とその家族


意外と見落とされがちなのが、社内への配布です。
でも、これはとても重要。
社員が自宅で使うカレンダーに会社のロゴが入っていると、家族との会話の中で「お父さん(お母さん)の会社」の話題が出ます。
社員の家族にも会社を知ってもらい、誇りに思ってもらえる。
これも立派な企業ブランディングです。

特に小規模な会社ほど、社員一人ひとりが会社の顔。
だからこそ、社員とその家族を大切にする姿勢を、こんな形で示すことができるんです。

優先順位3:今後関係を深めたい相手


すでに取引がある相手だけでなく、「これから関係を深めたい」と思う相手にも、名入れカレンダーは効果的です。
新規開拓の営業先、挨拶に伺った先、名刺交換をした相手。年末の挨拶とともにカレンダーをお渡しすることで、「丁寧な会社だな」という印象を残せます。

優先順位4:いつもお世話になっている周辺の方々


顧問税理士、社労士、取引銀行の担当者、近隣の同業者。直接的な売上につながらなくても、日頃お世話になっている方々への感謝の気持ちを伝える機会として、名入れカレンダーは最適です。

限られた部数だからこそできること


100部という限られた数だからこそ、一つひとつを大切に、特別感を持って配ることができます。これは、大量に配布する大企業にはできない、中小企業ならではの強みです。

手渡しで想いを伝える


「今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします」
そんな一言を添えて、直接手渡す。カレンダーという物理的なギフトは、対面でのコミュニケーションを生み出すきっかけになります。メールや電話では伝わらない、温度感のある交流ができるんです。

メッセージカードを添える


カレンダーに、手書きのメッセージカードを添えるのもおすすめです。

「○○様の事業がますます発展しますよう、お祈り申し上げます」

「いつも迅速なご対応、本当に助かっています」

一言でいいんです。その一言が、特別感を生み出します。


「余ったらどうしよう」の不安を解消


「でも、100部も使い切れなかったら…」
そんな不安もあるかもしれません。大丈夫です。
予備があることは、むしろプラスです。

新しい出会いのために


年明けに新しい取引先と出会ったとき、挨拶に伺う機会が増えたとき。
予備のカレンダーがあれば、すぐにお渡しできます。
1月、2月でも、カレンダーをもらって嬉しくない人はいません。

急なご挨拶にも対応


「そういえば、あの会社にお礼に伺わなきゃ」

「今年お世話になった○○さんに、何か持って行きたいな」

そんなとき、手元にカレンダーがあると便利です。
急なご挨拶でも、手ぶらで行くより、ちょっとした品を持参できると、気持ちが伝わりやすいですよね。

社内の新しいメンバーにも


年度途中で新しいメンバーが入社したとき、予備のカレンダーを渡すこともできます。
「うちの会社のカレンダーだよ」と渡すことで、会社への帰属意識も高まります。

100部から始まる、企業のストーリー


100部の名入れカレンダー。それは、あなたの会社を応援してくれる人、これから応援してほしい人、そして社内の仲間たちへの感謝と期待を込めた、大切なコミュニケーションツールです。
大企業のように何千部も配る必要はありません。
むしろ、一つひとつに想いを込めて、顔の見える相手に手渡す。
それが中小企業の強みであり、温かさです。

100部という最小ロットは、あなたの会社らしさを伝えるのに、ちょうどいい部数なんです。


まとめ:戦略的に、心を込めて


100部の名入れカレンダーを最大限に活かすポイントは、3つです。

  1. 配布先の優先順位を明確にすること
  2. 限られた部数だからこそ、一つひとつを大切に扱うこと
  3. 予備があることをプラスに捉え、柔軟に対応すること


「100部って多いかも」ではなく、「100部で、大切な人たちに想いを届けよう」。
そう考えると、名入れカレンダーの意味が変わってきませんか?
年内お渡しの期限は12月上旬。
11月上旬の発注で、まだ間に合います。

100部から始める、あなたの会社らしいカレンダー戦略。今年こそ、実践してみませんか?

名入れカレンダーはこちら

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星野貴郎
専門家

星野貴郎(名入れギフトの加工販売業)

株式会社ジョリオ JORIO Co., Ltd.

贈る喜び、受け取る喜び、お返しする喜びを繋げ、人と社会の関係構築に貢献する。赤ちゃんと同寸の神社仏閣御用材で作る「お身丈命名書」の販売。7月10日「名入れギフトの日」制定など文化活動に尽力。

星野貴郎プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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