京都・大徳寺を訪ねて ― 寺院改修に向き合う建築士の視点 ―

コロナ禍を大学生として過ごした人たちは、
本当なら海外に出たり、知らない場所に飛び込んだりできたはずの時間を、
我慢することが多かった世代だと思います。
「海外に行きたかったけど、タイミングを逃した」
そんな人も、きっと少なくないのではないでしょうか。
でも、まだ二十代。
人生はこれからです。
私は、これからの時代を生きるなら、
やはり一度は海外に出たほうがいいと思っています。
語学のため、就職のため、
立派な理由がなくてもいい。
知らない国で過ごし、
違う文化、違う価値観の中に身を置くこと自体が、
確実に自分を育ててくれます。
いまのあなたの考え方や価値観、
「自分らしさ」と呼んでいるものは、
実はこれまで育ってきた環境や、
身近なコミュニティの影響を強く受けています。
それは悪いことではありません。
ただ、その世界だけがすべてだと思ってしまうと、
少し窮屈になることもあります。
世界は、思っているよりずっと広い。
いろいろな国があり、
いろいろな人がいて、
いろいろな生き方があります。
その中に身を置き、
違う考え方に触れ、
戸惑いながらも吸収していく。
その経験が、
自分の輪郭を少しずつ広げてくれます。
〜次回に続く〜



