自然派のあなたに送る、山・川・海に身を置く建築士が、家づくりで大切にしていること

家づくりの相談を受けていると、
最初から「いろいろ決めなければ」と
少し緊張されている方が多いように感じます。
間取り、広さ、素材、予算。
もちろん大切なことですが、
実は最初の段階で無理に決めなくていいことも、
意外と多いものです。
たとえば、
「この部屋は何畳にするか」
「どんな素材を使うか」
「どこまで決め切らないといけないのか」
そうしたことは、
暮らしのイメージが少しずつ見えてきてからで十分です。
家づくりで本当に大切なのは、
答えを早く出すことよりも、
どんな時間を心地よいと感じるかを
ゆっくり確かめていくことだと思っています。
朝の過ごし方。
仕事に集中したい時間。
家族と自然に集まる瞬間。
ひとりで静かに過ごす時間。
そうした感覚が共有できてくると、
間取りや形は、あとから自然についてきます。
「決めきれない」「まだ分からない」
という状態は、決して悪いことではありません。
むしろ、そこから一緒に考えていくことが、
設計事務所の役割だと考えています。
家づくりは、
最初から完成形を描く作業ではなく、
少しずつ輪郭を見つけていくプロセスです。
決めなくていいことは、無理に決めない。
大切なことだけを、丁寧に拾い上げていく。
そんな進め方もある、ということを
知ってもらえたら嬉しく思います。



