自然を感じる感性が、豊かな空間をつくる

春先になると、渓流へフライフィッシングに出かけます。
こちらもやはり人工物のない景色が好きで、
いつもできるだけ上流まで足を運びます。
大雨のあと、川筋が変わっていることがよくあります。
護岸されていない自然の川だからこそ起きることで、
そのたびに「自然は決して同じ姿ではいられない」と感じます。
途中で川辺に腰掛けて昼食をとったり、
釣れたヤマメを薪を集めて焼いて食べたりすることもあり、
それはまさに自然の恵みをそのまま受け取る時間です。
川にいると、
「変わることを受け入れる大らかさ」や
「本来の姿を生かす心地よさ」を改めて感じます。
家づくりも同じで、
最初から形を固めすぎるのではなく、
住む人の暮らし方に合わせてゆっくりと変わっていけるような、
ゆとりのあるつくり方が大切だと感じます。
川が流れに合わせて姿を変えるように、
家も暮らしの積み重ねとともに表情が育っていく。
川に向き合う時間は、いつもそんなことを気づかせてくれます。



