自然に寄り添う建築 ― 久住高原での気づき

綾木山と越敷岳を歩きながら、ふと立ち止まって眺めた“人工物の見えない景色”。
その静けさの中に、心地よさの原点がある気がします。
先日、綾木山と越敷岳を妻と歩いてきました。
山道を歩いていると、ふと視界が開ける場所があって、
そこから見えるのは人工物のない、山だけの静かな景色。
そんな場所に立つと、
光の向き、風の動き、空気の温度、土の匂い……
自然の変化がそのまま身体に入ってくるように感じます。
山の魅力は、季節や天気によって
毎回ちがう表情を見せてくれるところ。
同じ道でも光が変わるだけで印象ががらりと変わり、
その移ろいを見るのが楽しみになります。
たとえば、朝の光に照らされるだけで気持ちが整ったり、
木々の間を抜けてきた風に触れるとふっと肩の力が抜けたり、
夕方の淡い色に包まれると心が静かになったりする。
こうした自然の“ささやかな心地よさ”は、
暮らしの中でも大切にしたい感覚です。
特別なことではなくても、
光の入り方や風の通り方に少しだけ目を向けるだけで、
家の中に小さな安らぎの場所が生まれます。
山で感じたことが、
暮らしをつくるヒントにつながる。
そんなことを思いながら過ごした休日でした。



