好きな景色を一緒に探すところから始まる間取りの話

家づくりを考え始めたとき
「どんな家にしたいですか?」
と聞かれても、 うまく言葉にできない方はとても多いです。
“自然が好き”
“木の家がいいかな”
“環境に少しやさしい家にしたい”
それくらいのぼんやりしたイメージだけでも、十分です。
むしろ、最初から完璧にイメージを固めている方のほうが少ないと思います。
建築家に相談するのは
「やりたいことを整理してから」
と思うかもしれませんが、 実際には、その整理を一緒にするところから家づくりは始まります。
たとえば、自然が好きな人は、 ただ「自然が好き」というだけでなく、
・朝日を浴びるのが好き
・庭の木陰で風を感じたい
・山や海の景色を眺めると落ち着く
・焚き火のような“揺らぎ”が好き
など、実は小さな“好き”がいくつもあります。 
そのひとつひとつを一緒に拾い集めていくと、 “あなたらしい家の輪郭”が自然と見えてきます。
家づくりは、「性能」や「間取り」などの合理的な話だけでできているわけではありません。
暮らしの中で、何を心地よいと感じるか。 どんな光に包まれたいか。
どんな風の通り道が好きか。 どんな音や香りに落ち着くか。
自然を感じながら生きているとき、人は素直になれます。
その素直さこそ、家づくりの大切なヒントです。
光、風、土、木、音、香り。 自然を感じてきた経験は、必ず家づくりに生きてきます。
「どう言えばいいのかわからない」
「建築家に相談するのはハードルが高い」
そう感じていても大丈夫。
あなたの“好き”や“心地よさ”を一緒に探しながら、 自然に寄り添う家づくりをしていけたら嬉しく思います。
家づくりは難しいことではなく、 あなたの暮らし方を一緒に見つめ直す時間です。
少しでも自然が好きだと思うなら、 その気持ちを大切に、ぜひお話を聞かせてください。



