富士登山(家主便り11月号掲載)
企業の価値とは何でしょうか。誰しもがすぐに思いつくのは、財務的な価値、つまり「会社の値段」ではないでしょうか。金融機関等がその企業を判断するときの重要な指標は、有形の財産や収益力、安定性を測るために必要な財務諸表(損益計算書や貸借対照表など)です。しかし、全くその企業と利害関係のないお客様が感じるその企業の「価値」は別のところにあると、昨今の様々なニュースや出来事を通して私は改めて痛感しています。
今回は、その財務諸表上には現れてこない「知的資産」についてお話させていただきます。
「知的資産」とは、人材、技術、組織力、顧客とのネットワーク、ブランド等の目に見えない資産のことです。企業の競争力の源泉であるとも言えます。
例えば、「チームワーク」も知的資産の一部になります。組織における情報共有度合いや、従業員満足度は個々の能力等の組織としての結合状況を表します。
また、「リスク管理」においても、コンプライアンス(法令遵守)の体制や、内部統制の状況、リスク情報の公表件数及びトラブルの公表スピード等で評価できる知的資産になります。
このようにたくさんある知的資産の中で、私が「不動産業」において最も重要だと考える知的資産は「お客様と企業の関係性」です。関係性が良いと、お客様から愛され、信頼され、必要とされている企業である、ということです。当社は今年で創業11年目になりました。これを機に、今以上に当社の知的資産を向上させたいという思いから、経営理念を以下のように変更致しました。
私たちは、真のサービスを通じて地域社会に貢献し、地域社会に必要とされる企業を目指します。
私たちは、真のサービスを通じてお客様を愛し、お客様に愛される企業を目指します。
当社はこの理念のもと、今以上に地域社会及びお客様のお役にたてる企業を目指し業務に励んでいきます。まだまだ若い集団で、この理念に沿った行動ができていない時があるかもしれません。そのような時は、いつでも経営者である私にご連絡下さい。家主様と永続的に良い関係が築けるよう全力で努めてまいります。今後ともご指導ご鞭撻の程宜しくお願い致します。