『ファミリーデイキャンプ(市川市)』
千葉県浦安市(新浦安/舞浜地区)「東京湾岸法律事務所」 代表弁護士の西島克也です。
「平成」が幕を降ろし,新天皇の即位とともに「令和」が幕を開けました。
2019年4月1日(月)に「令和」が発表されて以来,その出典である万葉集が注目を浴びています。
今回の改元では,初めて日本の古典からの引用となりましたが,引用元の万葉集は,日本最古の歌集で,貴族階級のみならず市井の人々が詠んだ歌も数多く採録されており,編さん当時の市民生活を映し出しています。
「令和」の出典は,万葉集巻五「梅花(うめのはな)の歌三十二首并(あわ)せて序」にある「初春令月 気淑風和(初春の令月にして,気淑(きよ)く風和(かぜやわら)ぎ)」からで,ここには天平2年(730年)の正月,歌人の大伴旅人(おおとものたびと)が大宰府の屋敷で催した梅を愛でながらの宴席で詠まれた歌が集められています。
この席で,宴の主催者であった旅人は,「吾(わ)が苑(その)に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも」と,梅の花の散るさまの美しさを,空から降る雪の白さに例えました。
梅を見ながらの宴は,美しさと春の訪れへの期待感にあふれていたことでしょう。
浦安市内には,多くの桜が街路樹として植えられており,浦安市民の皆さまの目を楽しませていますが,公園も含め浦安市内の公共スペースに梅はあまり植えられていません。
現在,市役所庁舎立体駐車場の北側で,浦安公園の整備と合わせ街区公園の整備を進めています。
この街区公園は,和の庭園様式を備えた公園として整備し,ここに元浦安市教育長黒田江美子氏から寄贈された梅の木を植える予定です。
来年,「令和」として初めて迎える春に,梅を愛でながら旅人が感じた世界を体現できるかもしれません。
この「令和」という時代が,浦安市にとって素晴らしい時代になっていくよう,浦安市民の皆さまと共にまちづくりを進めてまいります。
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