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知育音楽や音楽療法を通じて、病気や障害のある子どもたちに心からの笑顔を届けたい

オリジナルの知育音楽で子どもの知能と笑顔を育むピアノ講師

矢田美麗

矢田美麗 やだみれい
矢田美麗 やだみれい

#chapter1

知育を取り入れた音楽レッスンで、子どもの「自分で考え、表現する力」を育む

 「ピアノはただ音符を見て弾くだけのものではありません。楽譜に書かれていることだけでなく、『書かれていないこと=どのように表現したら良いのか』を見つけることも大切です。それらを自分の力で見つけ、自分の感性のままに『表現したい』と導いていきたい、というのが私のレッスンです」

 そう話すのは、ピアノ教室「【My Piano room】」を主宰するピアニストの矢田美麗さん。幼少期からピアノを習い始め、2003年に開室しました。
 「ここが、みなさんにとっての『マイルームになりますように』といった願いを込めて、私のという意味の『My』を付けました」

 ピアノ講師として、考察力や判断力など、子どもたちの能力(知能)を育む「知育」を取り入れた音楽コースやリトミックコース、ピアノレッスンを提供。「子どもたちが持つ特性を『長所』と捉え、好奇心や探求心といった『本能』を刺激する言葉がけにより、自分で考え行動できるようサポートしていきたいですね」と語ります。

 矢田さんのもとでは、発達特性のある子ども向けの「発達支援クラス」も用意。開設にあたっては、神経発達症(発達障害)児・者の支援者養成スクールで神経発達症(発達障害)の概要のほか、支援者に求められる知識や技能を身に付けました。

 「スクールでは発達特性のあるお子さんが起こしている行動の『原因』を学習しました。理由を知ることで、どう対応したらよいのかわかります。発達段階やその子ができることはそれぞれ異なりますから、『発達支援クラス』では一人一人に寄り添うスモールステップを第一に、お子さんの『できた』を引き出すことを大事にしています」

#chapter2

オリジナルのカリキュラムを構築。「より多くの子どもたちに届けたい」と認定講師養成講座を開講

 「発達支援クラスでは、お子さんにささやかでも成長が見られるとうれしい」と矢田さん。「中には人さし指で『あれ、これ』と示す時の指の形を作れない子もいます。私が『こうするんだよ』とやってもまねしないんですね。でも適切に伝えればできるようになり、自分の意思を伝える第一歩になります。これってすごいことだと思うんです」とほほ笑みます。

 レッスンは基本的に母子分離ですが、子どもが演奏している様子は動画で撮影し、データを保護者に渡しているそうです。
 「『心待ちにしている祖父母と一緒に視聴している』『矢田さんのところに通い始めてから、自宅ではあまりピアノに積極的でなかった子どもが自ら取り組むようになった』など、喜びの声をいただいております」

 矢田さんは、子育てサークルや大手幼児教室で、リトミック講師や知育講師を務めた経験を生かし、独自の「知育音楽教育カリキュラム」を構築しています。
 「根底にあったのは、音楽と向き合うときに『自分はどう弾きたいか』という気持ちを大切にしてほしいということ。時間をかけて作り上げたカリキュラムをより多くの子どもたちに届けたくて、【My Piano room】認定講師を養成する講座を開講しています」

 受講者からは「音楽は自由であるべきと思いながら、子どもに自由な表現をさせてあげられずにいました。この指導案であれば、実践できそうです」と感想が届いたこともあるそう。これまでに全国のべ50人の音楽講師が学んでいます。

矢田美麗 やだみれい

#chapter3

「私にできる音楽で力になりたい」と、音楽療法インストラクターやピアニストとしても活動

 矢田さんはピアノ教室、認定講師養成講座を展開するかたわら、心身に癒やしなどをもたらす音楽療法インストラクターとしても活躍しています。子ども病院や障害者施設、高齢者施設に足を運び、時には子どもや高齢者と一緒に楽器を奏でて楽しむなど、音楽を用いたケアに努めています。

 「訪問をする中で、ご高齢の方々に向けた音楽療法は、認知症の進行を緩やかにしてくれるかもしれないと感じました。さまざまなシーンでご活用いただけるよう、これまでの知見の集大成として、『シニア知育ピアノセラピスト認定講座』をリリースすることとなりました。ピアノの先生方にぜひ興味を持っていただき、ご自身のご活動に取り入れていただきたいですね」

 講師として充実した毎日を送る矢田さん。プライベートでは、ミュージックセラピストの友人と組んだ音楽療法ユニット【ベル・スオーノ】や、自ら立ち上げたママアンサンブル【Maman musique】での活動で、チャリティーコンサートなどを開催しています。公私を問わず、そばにあるのは音楽。常に親しみ、豊かさ、素晴らしさを感じていると言います。

 「2020年以降は、コロナ禍によるイベント自粛の影響でコンサートはできなくなってしまいましたが、また再開したいと考えています。私にできることは音楽を通じてだけ。これからも、病気や障害のある子どもたちやご高齢の方々が少しでも笑顔になれるよう、私にできることをコツコツ続けていきたいと思っています」
 
(取材年月:2022年5月)

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専門家プロフィール

矢田美麗

オリジナルの知育音楽で子どもの知能と笑顔を育むピアノ講師

矢田美麗プロ

ピアノ講師

【MIREI PIANO ROOM】

神経発達症(発達障害)の基礎理解や支援者に求められる知識を学び、発達特性のある子も通えるピアノ教室を運営。独自の指導案を伝える講師養成講座の主宰、音楽療法、演奏家など、音楽を舞台に幅広く活動中

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