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ファシリテーションにより会議の変革から、ビジネス変革までを支援

ファシリテーションの活用を支援するコンサルタント

小川芳夫

ファシリテーションの活用を支援するコンサルタント 小川芳夫さん
小川芳夫さんセミナー風景

#chapter1

会議の不満や悩みを解決するファシリテーションを伝授

 会議というと「時間が長い」「結論が出ない、物事が決まらない」「一部の人しか発言しない」などという不満や悩みを持ちがち。そんな不満が出ず効率のよい有意義な会議を行いたいと思っても、なかなかうまくいかないものです。それは何故でしょうか。ファシリテーションの活用を支援するBTFコンサルティングの小川芳夫さんは、「会議のやり方を教えられていないから」だと言います。

 小川さんによると、会議とは集まって議論し合意形成する行為であり、そのやり方のひとつがファシリテーションの活用。ファシリテーションとは一般的に人々の活動が容易にできるよう支援しうまく運ぶように舵取りすることで、それを行う人をファシリテーターと呼びます。「アメリカでは数十年前からビジネスで使われていますが、日本ではカルロス・ゴーンが日産自動車での改革にファシリテーターを導入したことで知られるようになったと思います。日本では積極的に取り入れている企業は少ないかもしれません」と小川さん。「個人だけでは達成できない課題をチームで解決することが求められるようになった今、ファシリテーションをうまく取り入れれば生産性向上や働き方改革につながるはずです」

 小川さんがまず取り組んでほしいと考えるのが、会議やワークショップの変革。「特に会議やワークショップがうまくいかず解決したいと思っているけれど、『会議はそんなもの』と思っている組織・企業様にこそファシリテーションを知っていただきたいのです。まずは研修やセミナーのほか、実際の会議に私自身がファシリテーターとして入らせていただき、うまく運ぶよう支援します。ファシリテートされた会議を体験いただくことで、その価値を感じていただけると思います」ファシリテーションを日々の会議・ワークショップに浸透させ、無駄だと思われる会議を減らす手助けをしたいと考えているのです。

#chapter2

人と人が関わっていくファシリテーションの魅力にはまる

 小川さんがファシリテーションと出会ったのは、日本アイ・ビー・エム株式会社勤務時代。エンジニアとして実績を重ねていましたが、コンサルタントへ職種が変わったのです。最初はその業務にあまり熱が入りませんでしたが、部門内の多くの人と関わり成長したいという気持ちをみんなと共有したことで、ファシリテーションの持っている力に面白さを感じるようになりました。「ファシリテーションは人と人がかかわりあっていくもの。実はコミュニケーションには長年関わってきました。エンジニア時代はコンピュータ同士のやりとり、それもコミュニケーションですし、海外勤務の際には異文化コミュニケーヨンも経験しています。その重要性は認識していたんですね」

 そうして10年余り、ファシリテーションのスキルをじっくりと磨きます。「ワールドカフェというファシリテーションの手法を用いた部門内のワークショップで自分たちのキャリアプラン、自分たちは何を目指して日々の仕事をすべきなのかを考えたことがあります。それを機にそれぞれが自分の道を選んで歩き始めたことが印象的でした」それほどの変革をもたらすファシリテーションを多くの人に知ってもらってビジネスに役立ててほしい、その手助けがしたいと小川さんは将来の起業を決心します。

ファシリテーションの活用を支援するコンサルタント 小川芳夫さん

#chapter3

自身の経験を、企業や組織を元気にすることに役立てたい

 「ひとりのリーダーに従っていれば仕事を全う出来ていたのは過去のこと。分野ごとに抜きん出たスタッフの能力を最大限に引き出してチームを機能させなければ勝ち残れないであろう時代になっています」という小川さん。最初はファシリテーターとして関わるものの、組織内にファシリテーターを育て自分たちで課題に対処できるように支援していくことを目指しています。「チームの協働ができるようになると、実現可能な納得感のある合意形成ができるようになります。積極的にチームに参加することで自分が役に立っていると実感でき、仕事に取り組む姿勢も変わります。その積み重ねで、個々人も組織も会社も成長できるはずです」

 また小川さんは、企業として他と横並びでいいのかと考えた時、これからは人に対する投資、仕事のやり方に対する投資により手を入れることができれば必ず変われると考えています。課題を解決するためにどうすればいいか、結局解けるのは当事者なのです。小川さんはその基礎となる力を身につけることを支援したいといいます。

 「今の自分があるのは、勤務先が経験させ育ててくれたおかげです。その40年弱の会社員生活で身につけたものを、何らかの形で世の中に還元したい。私の経験が生かされてお客さまとなった企業や組織が元気になったら、意義のある活動ができたと喜びが大きくなりますね」と志を語る小川さん。「さまざまな組織・企業様との関わりは自分への刺激にもなります。どんな方々とお会いできるのか、ワクワクしています」

(取材年月:2019年7月)

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小川芳夫プロ

ファシリテーター

BTFコンサルティング

ファシリテーションを核とするソフトスキルを活用して、ビジネス変革の実現を伴走型でお手伝いします。組織の中にファシリテーターを育て、自律的に変革が実現できるようになるまで伴走型でお手伝いします。

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