パワーをくれるインテリア お部屋は安全基地



1.ストレスフルな時代だから


今が踏ん張り時。
環境がガラっと変わって不安…。
大きなプレッシャーのかかる職業etc
短期的にしろ、日常的にしろ、
心と体の負担がかかる生活になることは
誰しもあり得ることです。

特に日常的にストレスフルな状態で
頑張っている方にぜひ知って欲しい、
あなたにパワーをくれるお部屋についてお届します。

あまねの実体験より


これは私の実体験のお話です。
転職で見知らぬ土地での一人暮らしをした時、
色んな初めてが重なって、外ではいつも緊張状態。

このままでは壊れちゃう?
そんな危機感の中で思い立ったのは、
内(家)では、ただただゆるみたい。。。

巣の中で素に戻る。
家をそんな場所にしたいな、と。

そうして整えたインテリアが功を奏し
新しい環境に早く馴染むことができたのですよ。


2.セキュアベース 安全基地


アメリカ人の心理学者が提唱した
セキュアベースという捉え方があります。
親が子供にとっての心の安全基地になれば、
子供は安心して外の世界を探索できる
という事なのですが、
これは大人だって同じですよね。

安心できる存在があるからこそ、頑張るパワーが湧いてくる。
そして安全基地に戻れば、緊張から解き放たれ回復できる。

ゴムは引っ張り続けると、
切れたり伸び切ったりして、使い物になりません。

人間も同じ。
緊張し続け走り続けると、
いつか何かの拍子で支障が出てしまいます。
ストレスフルな状態ならば、なおさら緩めさせてあげて下さいね。

お家をセキュアベースにするという発想


子供にとっての親のように、
セキュアベースが安心できる「誰か」だけでなく
場所もセキュアベースになったら良いですよね。
セキュアベース 安全基地の名の通り、
安全できる場所という意味にも取れます。

お部屋がセキュアベースになっていたら、
お部屋に戻った途端、緊張が解き放たれて仕事モードから
オフモードに切り替われますよ。

寝るだけだし、別にリラックスなんてできなくても良い。
そう思い適当に選んだインテリアたちが、
無意識下でストレスの元にもなり得るからです。

特に眠れない、家が落ち着かないと感じる方は
ぜひ最後まで読んで頂けると、
何かしらのヒントがあると思います。

お部屋がセキュアベースになると
ストレスや疲労の回復が早くなり
活力が湧いて来たり、心が穏やかになってきます。

ちょっと話はそれますが、
心の状態を変えたいと思っている方は
ぜひインテリアの力を借りてみてください。
心の状態を変えるのは精神論に向かいがちですが、
これだとなかなか上手くいきません。
でもインテリアが安心・安全・回復力を上げるように
配慮すると、自ずと心の状態は変わるものです。

ちなみに私自身、超ネガティブ思考から抜け出せたのは、
インテリアの力を借りた部分が大きかったです。
(これについては、また改めてご紹介しようと思います)

プレッシャーを感じているモード


ストレスは心や体に大きな影響を与えますし、
生きていれば何かしらのストレスはかかるものです。
でも特定の職業や一時的な状況によって、
ストレス度が通常とは比べ物にならない程、
高くなることもありますよね?

こういう時は交感神経が常に優位で、
アクセル全開の戦闘モードになっています。
いつ敵から攻められるか?という戦闘モードが続いたら、
心や体に不調が起きるのも当然です。

まずは緊張続きの時は、そのくらい心と体に
負担がかかるというのを知っておいて下さい。

緩んでいるモード


緩んでいるモードとはリラックス状態です。
活発だった交感神経を休ませて、
副交感神経を優位にしたいのです。

というのも、副交感神経は睡眠や消化に関わっています。
副交感神経が低下すると睡眠の質が低下したり、
消化不良をおこしやすいということです。

当然、眠れないと体力や気力の回復も小さく、
消化不良では栄養やエネルギーを体内に巡らすことが困難で
体が重くなったり、活力だって湧いて来ませんよね。
さらに腹痛や吐き気が伴ったら、
動くことだってキツイはず…。

本来ならば、太陽の光の変化で自然と夜になれば
副交感神経優位になるものです。
太古の昔は電気などないから、
夜暗くなったら寝るしかない。
だから私たちのDNAには、
暗くなると眠くなるメカニズムが刻まれているのです。

ただ現代は、昼夜関係ない生活になっています。
だからそのメカニズムも乱れて来ているので、
副交感神経は意識して優位にする必要があるのです。

何でもそうですが、使わないものは衰えます。
交感神経ばかりで副交感神経の出番が少なくなると、
副交感神経のスイッチが入りにくくなります。

特にストレスフルな状態が続くと、
常に交感神経が刺激されていて、
よっぽど意識しないと副交感神経がオフのままで、
ずっと交感神経が居座ってしまいます…。

だからこそ、家に着いて玄関を開けたら
「あ~、帰ってきた~ ホッとした」
そんな感覚になれたら良いですよね?

副交感神経を優位にする方法は
入浴やマッサージなど色々ありますが、
その1つとしてインテリアもぜひ加えてみてください。

日常の質は間違いなくアップしますよ!
体と心の回復力が高まり、頑張る体力・気力がアップし、
さらにはパフォーマンスも上がりますから。


3.インテリアでセキュアベースを創る方法


セキュアベースを創る為には、外での緊張状態を遮断する必要があります。
つまりリラックス状態ですね。
リラックスすることで副交感神経のスイッチをオンにする。
そんなイメージです。

それともう1つ大切な事があります。
それは安全基地ですから、安全・安心が大切!

リラックスと言っても、実は色んなリラックスがあると思っています。
気持ちが穏やかでくつろぎながらも、
好奇心やインスピレーションを促す。
そんな活力の元になるようなリラックスもあります。

ですが優先して欲しいリラックスは、
戦闘モード・緊張モードを解き放ち、
心と体の回復力を上げる保養のためのリラックス。

だからまずは安心・安全をまずは満たしましょう。
言葉はちょっと難しく感じるかもしれませんが、
やることはシンプルですので安心して下さいね!

安心・安全を確保する


実はストレスを誘発するものを取り除くことがとても大切です。
何かより良くしようとする時、
良いことを取り入れることに目が向きませんか?
ですが良いことを取り入れるよりも先に、
マイナス要素を取り除きましょう。

原因を取り除かずに良いことをプラスすることは、
靴に入った小石を取り除かずに、
靴の中に敷き物を入れて対処しようとするようなものです。

小石が当たる痛さはなくなったとしても、
中敷きを入れたことで今度はきつく感じたり、
長時間はくと、靴に指が当たって新たな
痛みや不都合を生み出すこともあります。

原因を取り除かずに、良かれと思って、
別の対処をしても、時間・お金をかけたのに、
あまり効果がない、または逆効果になることもあります。
ですから、まずやるべきは、
ストレス源を取り除くことなのですね。

では強いプレッシャーにさらされている時に避けたいことは?
私が思うのは、昼間のストレス源をイメージさせるものです。
こういうものはお家の中から取り除くか、
極力視界に入れないことです。

例えば、家のソファのデザインが、
商談先の会議室と似ていて、
無意識に仕事のことを思い出して落ち着けない…
ということもあり得ます。

もし心当たりがあれば、
ソファを買い変えるは勿体ないので、
ぜひカバーをかけてみてください。

また書類・デスクトップPCなど
仕事を思い出し兼ねないものは
目のつかないようにしたいものです。
棚にしまうのは理想ですが、
それがムズカシイ時は、
それらを背にして視界に入れないことです。
PCならばカバーをかけたり、
リラックスできる風景など
額を立てかけてみるのも素敵ですよ!


そして意外と忘れがちですが、
適切な空気環境も大切です。
暑い・寒いがないか?
そして適度な湿度も。
不快な音や臭いがないか?

体に接する床・ソファ・ベッドの
体の接触面に不快感を感じない。
これもとても大切です。
心地良いというレベルでなくとも、
気にならない状態というのは、とても大切です。

リラックス感の演出


ストレスを感じさせるものを取り除き、
五感でも不快に感じない状況が整ったら、
リラックス感をプラスしましょう。

これはより心地良く、と言い換えることもできます。
見てホッとでき、視覚だけでなく
五感全体で心地良さを感じられるイメージです。
これは素材や色によって大きく変わります。

特に体に接触する部分は敏感に快・不快を感じます。
もしソファに座った時にリラックスできないとしたら、
クッションを足してみたり、
フワフワした敷物をソファの座面に敷くのも良いですよ。
手軽なことから、よりあなたが心地良いと
思える状態を創っていってくださいね。

色については、ベージュや淡いペールカラーは、
一般的にリラックス感のある刺激の少ない色ですね。

カラーセラピーの観点で言えば、
赤は交感神経を活発にする色なので、
副交感神経優位にしたい時は、
なるべく控えましょう。

どうしても取り入れたい時は面積は少量で。
既存のカーテンや壁の一面が既に赤だとしたら、
視界に入らないよう、背に向けて過ごしてみるなど、
それらの色が目に入らないようにしたり、
室内側にレースのカーテンを吊るすと
ピンクになります。

活力になるものをプラスする


ここからは、よりエネルギーチャージできる要素を
プラスするアイディアです。
それはあなたの元気の素になる要素を
あなたの身近に置くということです。
やっぱり一番力になるのは、懐かしい思い出や
頑張って成し遂げた記憶だったりすると思うのです。

思い出の媒体は人によって違いますが、
写真や賞状かもしれないし、
子供の頃に大切にしていたぬいぐるみや
絵本かもしれません。
そういう特別なモノがあるならば、
それを身近に感じられる所に飾ってみて下さい。

私はオシャレで洗練されたインテリアも大好きですが、
それよりも勝るのは、
生きる力になるインテリアだと思っています。
それらを持ち込むことで、
もしかしたらオシャレさや美的さが目減りするかもしれません。

でも頑張り時、プレッシャーの掛かる時には、
見た目の良さよりも、どうかあなたの元気になる要素を
優先してあげて欲しいです。
あなたの頑張っている心と体のために。

思い出の品を少しでもインテリアに溶け込ませたいならば、
良い方法もありますよ。
額をインテリアに溶け込む色にしたり、
いつも手に取れる所に思い出の品を忍ばせる。
ソファ横などにインテリアの一部として
お部屋に馴染む箱を用意します。
そしてその箱の中に思い出の品を
入れてみてはいかがでしょうか?


4.まとめ


インテリアがあなたの心と体をいたわり、
あなたの望む未来を後押しする力を秘めていることを
感じて頂けましたでしょうか?

今回お伝えしたのは、私の体験と一般的な傾向です。
でも大切なのは、あなたにとっての傾向です。
なのでご紹介した方法を試しながら、
よりあなたにフィットする、
また効果を実感できる方法を見つけてみてくださいね。

そしてもう1つ、インテリア以外でも大切なことがあります。
それは気持ちの切り替えを意識的にするということ。
これに慣れると、スムーズにオン(交感神経優位)と
オフ(副交感神経優位)の切り替えが出来るようになります。

これは感情の切り替えでもあるので、
感情に振り回されることなく、
自分の得たい感情を自分で手にしていくことも出来ます。
インテリアはその心強い味方になりますよ。

ぜひ気軽なことから試してみてくださいね!

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あまねまりこ
専門家

あまねまりこ(ライフクリエイティビスト)

Beライフデザイン

かつて自分自身が住環境を整えることで生きやすくなった経験を生かし、その人らしい暮らしや生き方を後押しするインテリアを提案する。心・体・環境を包括的に捉え、ウェルビーイングな暮らしの実現に向け尽力。

あまねまりこプロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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