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初心者から大会出場を目指す選手まで、一人一人のレベルや目的に合わせて指導

一人一人の要望やレベルに合わせたレッスンを行う陸上指導のプロ

新山公平

新山公平 にいやまこうへい
新山公平 にいやまこうへい

#chapter1

5歳から小中高生、社会人を対象にした陸上教室を開催し、200人以上が在籍

 「楽しく学んで陸上を身近に感じてもらい、走ることを通じて健やかな心身を育み、人生を豊かにしてほしいですね」と話すのは、「ユナイテッドアスリートクラブ青森(UACA)」の代表・新山公平さん。青森市で幼児から社会人を対象に陸上教室を開催しています。

 「クラブには200人以上が在籍し、市外から通う人もいます。陸上選手になりたい、苦手なかけっこを克服したい、運動不足を解消したいなど理由はさまざま。興味がある方は気軽にお問い合わせください」

 小学生には大会に出場するセミアスリートコースを用意。5歳から参加できるエンジョイコースもあり、足が速くなるための体の使い方や走り方をレクチャー。ジャンプやボール投げなど多様な運動を取り入れ、サッカーや野球といった他のスポーツ、体育で生かせる身体能力を養います。

 「たとえできないことがあっても、叱ることはありません。どうすればできるようになるかを考え、努力する過程で人として成長していくことを重視しています」

 中高生や18歳以上にはアスリートコースを用意。個々のパフォーマンスアップを図ります。

 「学生さんは短距離、中長距離、走り幅跳び、走り高跳び、ハードルなどの技術習得や体のケアなどを行います。18歳以上の方は当方とチームを組んで実業団として全国を狙います。実力を磨きたい方にはパーソナルトレーニングも受けてもらえます」

 児童らは学校のグラウンドや体育館を利用。中高生などにはトラックを備えた競技場や、直線で120m以上ある室内トラック練習場を確保しています。

#chapter2

小学生の時にリレー選手に選ばれ陸上競技の道へ。2014年に「UACA」を発足

 新山さんは1991年に青森市で生まれました。陸上競技との出会いは小学6年生のとき。市内の小学生が一堂に会する学校行事で、リレーのメンバーに選ばれたことがきっかけでした。

 「当時指導してくいただいた学校の先生の的確な指導のおかげで、15秒台だった100m走のタイムが1カ月で13秒台にまで縮めることができたのです。速く走れるようになって相手を抜く成功体験を重ね、軽やかに駆け抜ける爽快感に魅了されました」

 中学・高校では陸上部に所属し、短距離選手として全力疾走。高校卒業後は消防士の道を選び、競技からは離れますが、再開の転機となったのは2014年。かつて同じフィールドで競い合ったライバルたちが大学を卒業し、青森へ戻ってきたことでした。

 「地元で顔を合わせる機会があり、切磋琢磨してきたみんなでリレーを組めたら面白そうだねと盛り上がりました。有言実行するため、定期的に集まってトレーニングする場として『UACA』を立ち上げました」

 消防署の先輩に誘われ小学校の外部コーチを任されたのを機に、2017年からは指導者を務めるように。各種大会で入賞者を輩出し、教え子たちが将来にわたり活躍できる環境をつくりたいと考え、「UACA」でも若手の育成に力を入れていこうと決めました。

 「2020年4月から本格的に指導を始めましたが、コロナ禍に見舞われ、思うように活動できない状況が続きました。オンラインを活用して自宅でできる練習方法を伝えるなど、子どもたちのモチベーション維持に努め実践に備えました」

#chapter3

指導者不足を解消するため、学校の部活動や企業への出張指導・講習会も実施

 長く消防士と指導者の“二刀流”生活を送っていた新山さん。2023年からはクラブの運営・監督コーチ業に専念しています。

 「私たちが大切にしているのは、一人一人に合わせたコーチングです。特に幼稚園児や小学校低学年のお子さんに対しては、本人のレベルやご家族の要望を踏まえ、無理なく体を動かし、運動を楽しんでもらえるレッスンを心掛けています」

 新山さんは遠方住まいなど、クラブに足を運びにくい小中高生をサポートするため、オンラインコースを展開することも構想。スライドで練習メニューを共有して一体感を醸し出したり、腕立て伏せやスクワットといった自重トレーニングを実演して筋力を高めたり、目標に向かって一緒に頑張る仕組みを作りたいと言います。

 「初心者から大会出場を目指す選手、体づくりをしたい人まで、誰もが陸上競技に取り組める環境を整えたいですね。競争に勝ちたい、記録を破るために専門的な指導を受けたいなど、それぞれのニーズに応えるのはもとより、走るのが好きといった気持ちを大事に育てるため、地域全体のスポーツ教育の底上げをしたいと考えています」

 指導者不足に悩む部活動などに対しても力になりたいと語る新山さん。学校や企業への出張指導・講習会も実施しています。

 さらに、「挑戦する大人の姿を見せたい」との思いを胸に、2024年からは自身も8年ぶりに100m走者としてエントリー。高校時代に出した自己ベスト11秒07を更新し、10秒台で走りたいと闘志を燃やします。

(取材年月:2025年8月)

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新山公平

一人一人の要望やレベルに合わせたレッスンを行う陸上指導のプロ

新山公平プロ

スポーツクラブ経営、陸上コーチ

ユナイテッドアスリートクラブ青森(UACA)

走り方を身に付けたい、陸上選手を目指したい、運動不足を解消したいなど、それぞれの要望や現在のレベルに合わせた指導を実施。楽しみながら学んでいける指導を心掛ける。

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