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【コラム第5回】挑戦を楽しむ環境づくり

新山公平

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挑戦には、勇気が必要です。
でも、誰もが最初から「挑戦を楽しめる」わけではありません。
むしろ多くの人が、「失敗したらどうしよう」「うまくできなかったら恥ずかしい」と感じています。

だからこそ、UACAでは**“挑戦を前向きに受け止められる環境”**づくりを、何より大切にしています。



「失敗しても大丈夫」と思える空気をつくる



挑戦を楽しむには、まず「失敗してもいい」と思えることが大前提です。

ある小学生がスタート練習で何度もつまずいていたとき、
周りの子どもや指導者たちが「もう一回やろう!」「次こそいけるよ!」「今度はこうしてみよう」と声をかけていました。

その瞬間、会場の空気が変わりました。
本人の表情にも笑顔が戻り、次の挑戦ではしっかりスタートを決めました。

失敗を笑われない環境。
むしろ、挑戦する姿を応援する空気。
これが、クラブで最も大切にしている文化です。



「できなかった」を「やってみよう」に変える言葉



指導者として意識しているのは、「できない」を「やってみよう」に変える声かけです。

たとえば、跳躍練習でうまく踏み切れない子がいたとき。
「違う」「ダメ」ではなく、
「今のは惜しかったね」「次は少し前で踏み切ってみよう」
と伝えるようにしています。

挑戦を“修正のチャンス”として捉えると、子どもたちは怖がらなくなります。
失敗を通して試行錯誤する中で、**「考える力」と「粘る力」**が自然と育ちます。



指導者も挑戦者でありたい



私自身も、2024年から再び100mに挑戦しています。
34歳になった今、うまくいかないことの方が多く、子どもたちの前で失敗することもあります。

それでも、その姿をあえて隠さないようにしています。

なぜなら、大人が挑戦する姿を見せることが、何よりの教育になると信じているからです。
「コーチでも失敗するんだ」「それでもやめないんだ」──
そう思ってもらえることこそ、子どもたちに“挑戦を楽しむ勇気”を伝える最良の方法です。



挑戦を“共有”できる場所



UACAでは、クラブ内での目標発表や、練習中のちょっとした「できた!」を大切にしています。
子どもたち同士が「○○が跳べた!」「スタート速かったね!」と声をかけ合う光景が、挑戦を楽しむ土壌をつくっています。

挑戦は孤独なものではなく、仲間と一緒に味わうもの。
それを体感できるのが、クラブの魅力です。



最後に



挑戦には、必ず不安がつきものです。
でも、その不安の中にある“ワクワク”を見つけられるようになったとき、人は本当の意味で強くなります。

挑戦を恐れず、挑戦を楽しみ、挑戦を共有できる。
そんな環境を、これからもUACAはつくり続けていきます。

次回は「結果よりも“過程”を大切にする理由」をテーマにお届けします。
どうぞお楽しみに。

UACAのホームページはこちらから

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新山公平
専門家

新山公平(スポーツクラブ経営、陸上コーチ)

ユナイテッドアスリートクラブ青森(UACA)

走り方を身に付けたい、陸上選手を目指したい、運動不足を解消したいなど、それぞれの要望や現在のレベルに合わせた指導を実施。楽しみながら学んでいける指導を心掛ける。

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