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【コラム第1回】走ることが教えてくれたもの — UACA代表の物語

新山公平

新山公平

青森で「ユナイテッドアスリートクラブ青森(UACA)」を運営しながら、現役ランナーとしても活動しています。
このたび「マイベストプロ青森」に掲載いただくことになり、まずは自己紹介を兼ねて、これまでの歩みと大切にしている想いをお伝えします。




陸上との出会いと“走る快感”


陸上競技との出会いは小学6年生。「体育デー」という青森市内で現在でも開催されている市内の小学校が集まり陸上競技を行なう行事があり、私はそのリレーのメンバーに選ばれたのがきっかけでした。
当時の100m自己ベストタイムは15秒台。それが先生の指導により、1か月ほどで13秒台へ。
「人を抜く」喜びと、風を切って走る爽快感が心を奪い、それ以来、走ることが生活の中心になりました。

中学・高校では短距離に打ち込み、高校3年時には100mで10秒98((+2.2m)追い風参考)を記録。青森県でも2位、リレーでは優勝も経験しました。

そこで競技生活は一度引退し、消防士として勤務。その5年後である2014年に陸上への想いは消えず、仲間とともに20地元・青森で「UACA」を立ち上げました。

仲間と再び走る場をつくりたい──それがクラブ誕生の原点です。

UACAが目指すもの


UACAには、5歳から社会人まで幅広い世代の方々が在籍しています。
「速くなりたい」「楽しく運動したい」「健康のために体を動かしたい」──目的は人それぞれ。

クラブの指導方針は、できないことを叱るのではなく、「どうすればできるか」を一緒に考えること。
小学生にはエンジョイコース・セミアスリートコースで体の使い方や基礎動作を丁寧に指導し、
中高生や大人には競技力向上を見据えた専門的なトレーニングを行います。

自ら挑戦者であり続ける意味


2023年に消防士を退職し、指導一本に専念しました。
この頃にはすでに指導者として活動を始めていましたが、仕事と家庭、そして指導に追われる中で、自身が競技者として走らなくなってから8年が経っていました。

しかし「教えるだけの指導者」では説得力がない──そう強く感じ、2024年から再び100mへの挑戦をスタート。
高校時代の自己ベスト11秒07、追い風参考記録ながら10秒98をを更新し、改めて10秒台を目指す新たな挑戦を掲げています。

子どもたちに、そして保護者や地域の方々に伝えたいのは、
「年齢や立場に関係なく、人は何度でも自分を更新できる」ということ。
挑戦し続ける姿を示すことこそ、私の役割だと思っています。

このコラムで伝えていくこと


今後は、毎週日曜日に以下のようなテーマで発信していきます。

  1. 走り方やトレーニングの工夫、ケア方法
  2. 指導現場での気づきや失敗談
  3. クラブ運営や保護者との向き合い方
  4. 自分自身の挑戦から得た学び
  5. 地域との連携やスポーツ普及の取り組み



読者の皆さんが「やってみよう」「挑戦してみよう」と思えるような内容を目指します。

最後に


走るという行為は、常に「前へ進むこと」。
たとえペースがゆるやかでも、歩みを止めなければ景色は必ず変わります。

これからも挑戦をやめず、共に走る仲間たちと成長していきたいと思います。
次回(10月5日(日)更新)は「一人ひとりの現状に合わせる指導とは?」をテーマにお届けします。どうぞお楽しみに。

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新山公平
専門家

新山公平(スポーツクラブ経営、陸上コーチ)

ユナイテッドアスリートクラブ青森(UACA)

走り方を身に付けたい、陸上選手を目指したい、運動不足を解消したいなど、それぞれの要望や現在のレベルに合わせた指導を実施。楽しみながら学んでいける指導を心掛ける。

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